DHA

化学名:
ドコサヘキサエン酸
英語名:
Docosahexaenoic acid

概要

DHAは魚油に多く含まれる不飽和脂肪酸で、体内ではα-リノレン酸から作られます。脳のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分で、神経細胞の細胞膜を柔らかくし、樹状突起を増やしたり、軸索の成長を促して、脳・神経系の健全性を保つ働きがあります。また、血管壁を構成する細胞や赤血球などの細胞膜を柔軟にすることで、血流を改善します。日本人はこれまで、魚類を食べることによりDHAを多く摂取してきましたが、近年の魚食の減少によりDHAの摂取量も減少傾向にあります。

体内での働き

記憶力・判断力を向上する

脳内で、記憶や学習に関わる海馬にDHAが多く集まっており、DHAが記憶・学習機能と関わっていると考えられています。乳児の脳の成長と機能的な発達には不可欠な物質です。

神経細胞を修復する

DHAは神経細胞を修復し、働きをサポートすると言われています。老人性認知症への効果も期待されています。

生活習慣病を予防する

悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉(HDL)コレステロールを増やす働きがあります。そのため、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化や高血圧といった生活習慣病を予防できると考えられています。

視力を回復する

DHAは目の網膜に含まれる脂肪酸の約40%を占めています。摂取することで近視や動体視力の改善に効果があると考えられています。

欠乏または過剰に摂取した場合

DHAが不足すると脳内のセロトニン量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告があります。魚の消費量が多いほど、うつ病や産後うつ病、躁うつ病にかかりにくいことが知られています。産後うつ病予防のため、妊娠・出産期にDHAを含むオメガ3脂肪酸を十分に摂取する必要があります。一方、過剰に摂取すると、吐き気や鼻血、軟便になる場合があります。また、1日3gを超える量を摂取すると、血液凝固を低下させ、出血のリスクを高める可能性があります。

摂取量(推奨量/上限量)

n-3系脂肪酸として、成人男性は2.0g/日、成人女性は1.6g/日を目安に摂取。

多く含まれる食品

参考文献

  • ナチュラルメディシン・データベース(Jahfic)
  • ハーブ&サプリメント(産調出版)
  • サプリメント・機能性食品ガイド(講談社)
  • 健康食品データベース(第一出版)
  • アンチエイジング・ヘルスフード(サイエンスフォーラム)
  • 魚介類の脂肪酸(ウィキペディア)

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