妊娠初期/妊娠2ヶ月

妊娠7週目 胎芽・胎嚢のエコー写真や大きさ・つわりや流産

妊娠7週目の赤ちゃん(胎芽)や赤ちゃんが入っている袋(胎嚢)の大きさや発達をエコー写真で見てみましょう。妊娠七週(7w)は心拍も確認できる時期。母体はホルモン変化により、つわりや軽いうつ、肌荒れなどの妊娠初期症状に悩まされ、つらい時期。気になる初期流産の知識も知っておきましょう。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

妊娠7週目 胎児の大きさ・エコー写真・胎芽と胎嚢

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妊娠7週目(7w)の胎児のエコー写真・超音波写真

■妊娠7週
  • 妊娠2カ月
  • 受精から35~41日目
■胎芽(胎児)の大きさ
  • 頭殿長(座高)が8~14mmほど
妊娠7週(7w)も赤ちゃんの急成長は続いており、小さなあずき程度の大きさになってきました。この急成長は、1分間に1億個以上の細胞ができているといわれるほど。赤ちゃんの頭と体の大きさは同じくらいです。週末に近づくにつれて、「C」の字形だった体も、首やお尻が伸びてきます。手足も徐々に形を成してきて、肘や手首も見分けができるようになってゆきます。

心拍確認は超音波検査では妊娠6週から確認できます。妊娠7週で経過が順調であれば、心拍は確認できているでしょう。
<目次>

妊娠7週の胎芽・胎嚢

受精卵が子宮内に着床して、細胞分裂を繰り返しながら臓器を形成してゆく妊娠8週未満の赤ちゃんのことを「胎芽」と呼び、成長に必要な器官が成熟してくる8週以降の赤ちゃんを「胎児」と呼びます。

胎嚢の大きさを測定するのは、胎芽(胎児)の心拍が確認されるまでの場合が一般的で、妊娠7週では通常は胎嚢径を測定しなくなります。
 

妊娠7週目の胎児は頭から成長していきます

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妊娠7週目(7w)、胎児は頭から成長していきます

赤ちゃんは、足よりも先に腕が、下唇より先に上唇が作られ、脳がほかの器官よりも先にできていきます。これらは、「生物の発達は頭部から尾部への順で成長していく」というパターンにしたがっているからです。体内のシステムの発達は順序が決まっていて、各器官や臓器は、その順番通りにできていくのです。

妊娠7週(7w)の脳では、体の動きのバランスをつかさどる小脳の発達が始まります。脳下垂体の形成も始まっています。下垂体では、成長ホルモンや甲状腺、生殖器などの働きをコントロールするホルモンを作ります。においの感覚をつかさどる嗅球も脳内で形成されてきます。

頭部ではまぶたや眼球が作られ始め、気管、声帯、気管支、歯となる基部も作られています。体部では心臓、肺、そのほかの内臓や器官が作られてきています。先週までは1つの部屋しかなかった心臓は、今週には2つの心房と2つの心室の4つの部屋に分かれながら、血液を体に送り出すようになります。

胸腔と腹腔とを隔てる横隔膜も作られ始め、脾臓(古くなった血液の細胞や細菌を血流から取り除く働きをするところ)の発達が始まり、肝臓も大きくなってきました。腎臓も尿を作り始めようとしています。
 

妊娠7週目の症状・気を付けること
つわりの他、ホルモンの変化により様々な症状が現れてきます

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妊娠7週目(7w)、母体はホルモン変化により様々な症状があらわれる

妊娠7週(7w)前後の妊娠初期には、ホルモンや神経伝達物質の変化の影響で、個人差はありますが、吐き気やおう吐だけでなく、さまざまな症状が現れてきます。たとえば、軽いうつ状態になったり、意味もなく不機嫌になることがあります。また、肌が乾燥してかゆくなる、吹き出物ができるといった皮膚トラブルが起こりやすくなります。脂性肌の場合は、刺激の弱い石けんや洗顔フォームで洗い、乾燥肌の場合は保湿をして、スキンケアをするといいでしょう。

仕事や家事の時のつわり対策も必要になり、ストレスがたまりやすい頃です。妊娠にとって大切なこの時期を、無理せず、口に人れられる食べ物と、水分をとるようにして過ごしていきましよう。

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カルシウムを意識的にとりましょう

歯が生えてくるのはずっと先のことなのに、もう乳歯の形成が始まっています。赤ちゃんの歯や骨の形成に必要なカルシウムは、もともと不足しがちな栄養素。意識して摂るようにしましょう。サプリメントでもいいですが、できれば食事で摂れるようにしたいですね。

牛乳やチーズの乳製品、煮干しやちりめんじゃこ等の小魚にカルシウムは豊富です。ひじきや切り干し大根には、カルシウムに加え、鉄分やビタミンB群の栄養素も豊富です。

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働くお母さんは職場への報告や相談も考えて

働くお母さんにとっては通勤もつらい時期です。事情もあるでしょうが、体がきついときは、できるだけ早めに職場へ妊娠を伝え、時差出勤を考慮してもらうなど、対策をたててください。

厚生労働省が認定した「マタニティーマーク」などもあるので上手に利用してもよいでしょう。また、時期を見て、産休を取るのか会社を辞めるのかなど、パートナーとも将来の相談しながら決めていきましょう。
 

妊娠初期の流産について

妊娠初期に起こる流産の原因は、そのほとんどが受精卵の異常であり、染色体や遺伝子に異常があってうまく細胞分裂ができなかったために偶発的に起こるものです。受精卵の時点で運命が決まっており、いくら母親が注意していても、流産を避けることはできません。

妊娠初期の流産の症状・原因・手術

また、「生化学妊娠・化学(的)流産(ケミカル・アボーション)」とは、受精卵が着床をして妊娠反応が陽性になった後、超音波検査で子宮の中に胎嚢が見えてくる前に、発育が止まり、生理用の出血が起こることをいいます。妊娠検査薬の感度が高くなることで、陽性反応がでるようになり、この概念が一般にも知られるようになりました。

生化学妊娠・化学(的)流産(ケミカル・アボーション)の原因や症状
 

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