妊娠後期/妊娠10ヶ月

妊娠39週 エコー写真・胎児の大きさや体重

妊娠39週目(39w)のエコー写真を見ると、胎児の大きさはCRL(頭殿長)が50cm、体重は2400~3500gほどに成長し、生後のエネルギー源となる脂肪分が体の15%に。妊娠三十九週の母体は、寝つきが悪く眠りも浅くなっているかもしれませんが、あまり心配せず疲れたときは昼間でも横になりましょう。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

妊娠39週 胎児のエコー写真・大きさ・体重

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妊娠39週(39w)の胎児のエコー写真・超音波写真

■妊娠39週目
  • 妊娠10ヶ月
  • 受精から259~265日目
■胎児と子宮の大きさ 
  • 頭殿長(座高):50cmほど
  • 体重:2400~3500gほど
  • 子宮底長:30.2~34.2cmほど
 

妊娠39週の胎児の様子

妊娠39週(39w)のほとんどの胎児は、お母さんの骨盤内で頭を下にして顔も横向きか、お母さんの背骨側へうつむきかげんになっています。

胎児の身体全体の約15%が脂肪分になりましたが、これは生まれてきてからのエネルギー源になるために蓄えられたものです。その一方、赤ちゃんの身体についていた胎脂がほとんどとれてきます。それだけ成熟してきたという証しでもあります。そのため、羊水の色は透明から、胎脂のクリーミーな色に変化することがあります。

赤ちゃんの肝臓は、血液細胞を作り出すために自然と大きくなっています。そのため、お腹が丸く大きくなっています。
 

赤ちゃんは産道をくぐり抜ける天才

妊娠39週目,39w,妊娠三十九週,39w0d,39w1d,39w2d,39w3d,39w4d,39w5d,39w6d 胎児の頭蓋骨

胎児の頭蓋骨は、産道を通り抜けるために、継ぎ目が完全に固まっていない薄い5つの骨でできている

赤ちゃんの頭蓋骨は、継ぎ目が完全に固まっていない薄い5つの骨でできています。骨重積といって、産道を通るときに、継ぎ目を重ね合わせてできるだけ頭を小さくして狭く複雑な産道を通り抜けて生まれてこようとします。これは、圧力が脳にダメージを与えないようにするためです。赤ちゃんも色々と工夫しているんですね。

赤ちゃんの頭は、出産直後に少し長くなったり、いびつな形をしているでしょう。でも、心配しないでください。数日で普通に戻ります。生まれてからは、頭蓋骨もだんだん固くなっていきます。やはり上手くできていますね。
 

胎児の胸は突き出てくる

これからの数日で赤ちゃんの胸がさらに突き出てきます。ママから送られてくるエストロゲンというホルモンの影響で、男の子でもおっぱいが膨らんでいることがあります。
 

妊娠39週目になると、寝つきが悪く眠りが浅くなるのも自然

妊娠39週目,39w,妊娠三十九週,39w0d,39w1d,39w2d,39w3d,39w4d,39w5d,39w6d 母体は寝つきが悪く

寝つきが悪く眠りが浅いときは、あまり心配せず、疲れたときは昼間でも横になりましょう

妊娠39週頃は、張りやすいお腹やお産が気になって、寝つきが悪く、眠りも浅くなっているかもしれません。でも、それもごく自然のことです。気にはなるでしょうけど、あまり心配せず、疲れたときは昼間でも横になるようにしましょう。赤ちゃんが夜動いて眠れないというお母さんは、産後の授乳を考えると、赤ちゃんの睡眠のリズムに合わせてしまうのもひとつの方法かもしれません。

お産は、いつ、どこで、どのように始まるのか予測がつきません。お母さんが1人のとき、家族と一緒のとき、外出中など、色々な可能性を考えシミュレーションしておきましょう。どんな状況で始まっても、パートナー、家族とすぐに連絡がとれるようにしておきましょう。
 

万一、産院到着前に車中などで産まれてしまった場合は?

家から産院までの距離が遠くて、お産が間に合わないんじゃないかと心配している方もいるでしょう。もし、急に陣痛が来てどんどん間隔も短くなり、産まれてしまいそうと思っても、通常そこから何時間もかかりますので、まず大丈夫です。

では、万一、車中などで、産院に到着する前に生まれてしまったとしたら……。確かに大変なことですが、そうやって生まれた赤ちゃんは、幸いなことに基本的に元気です。気が動転してしまうでしょうが、以下が対応手順です。
 
  1. 病院に連絡し指示を仰ぐ(できれば生まれる前に)
  2. バスタオルなどで、赤ちゃんについている羊水や血液をしっかりと(やさしくでない)拭き取る
  3. 濡れているところがない状態で、毛布などでくるむ
  4. お母さんはできるだけ座った状態で赤ちゃんをしっかりと抱っこして産院に向かう
家で産まれた場合も同様です。ただし、その時は、救急車を呼んでください。

赤ちゃんに続いて胎盤も出てきた時は、違和感があるかもしれませんが、これだけ早いお産で、胎盤が自然に娩出してくる場合は、出血もまず多量ではないはずです。胎盤のことは気にせず、とにかく、赤ちゃんを濡れたままにしない、冷えないようにする。それだけ覚えておいてください。
 

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