妊娠36週目 胎児の大きさ・体重・エコー写真・出産がもし始まったら
■妊娠36週目- 妊娠10ヶ月
- 受精から238~244日目
- 頭殿長(座高):47~48cm
- 体重:2000~2900gほど
- 子宮底長:29~33cmほど
<妊娠36週>
妊娠36週は胎児の臓器機能が完成
妊娠36週(36w)になると、呼吸器や心臓、肝臓、消化器などすべての臓器は十分な大きさになり、機能も完成します。神経系や筋肉の発達も十分で、今すぐ生まれても、呼吸や体温調節をすることができる状態です。腎臓もきちんと働くようになり、体内の水分を処理できるようになるので、むくみがとれて皮膚に張りが出ます。体を覆っていた胎脂がはがれて、肌はつやつやしたきれいなピンク色で、赤ちゃんらしい体つきになっています。
一般的に、妊娠36週になり体の機能が成熟し体重が2500gを超えると、成熟児といわれるようになります。
妊娠36週の胎児の位置変化は、出産が近いサイン
胎児の位置の変化は出産が近いサイン
また全体の9割近い赤ちゃんが予定日の前後2週間で生まれますが、「その日」がいつになるかは赤ちゃんのスケジュール次第です。
妊娠36週で逆子が戻る可能性が低い
もしこの時期に逆子の場合は、赤ちゃんがこの位置が心地よいということかもしれません。頭位に戻るチャンスは1割以下と低いでしょう。▽参考
逆子とは?骨盤位が治る確率・逆子体操の効果・帝王切開が必要な理由
妊娠36週になると前駆陣痛が始まる人も
妊娠36週になると、これまでと比べてお腹の張りが頻繁になってきます。間隔が不規則なうちは「前駆陣痛」といって、まだほんものの陣痛ではありません。あれ来たかな?と思っても、静かにしていると、そのうちなくなってしまいます。陣痛の予行演習でもあり、こうした刺激が子宮口や産道を柔らかくしてゆきます。▽参考
陣痛とは?陣痛の兆候・痛み・始まり方
食事と水分は最後まできちんと摂りましょう
36週から妊娠10ヶ月となり、健診が週にー度になります。赤ちゃんと共に子宮が下がってくると、動悸や息切れが少し楽になり、食欲も戻ってきます。これまできちんと食事がとれていなかったお母さんは、バランスよく栄養をとるようにしましょう。その一方、まだ大きなお腹が胃腸を圧迫するので、食事が進まないお母さんもいるでしょう。妊娠前半に体重が増えすぎたから、あるいは赤ちゃんが大きくなるとお産が大変だから、食べられないのがちょうどいいという考えは正しくありません。妊娠後期は、一番カロリーが必要な時期です。母子共に元気にお産を乗越えてゆくためにも、血圧が高くなり、妊娠高血圧症候群と診断されたり、妊娠糖尿病でカロリー制限をしているのではなければ、食べる量や回数を工夫しながらでも、口に入るものをきちんと摂っていきましょう。水分も十分にとってください。
赤ちゃんまでの距離は3cm!お腹をいっぱいなでてあげて
お腹をいっぱいなげてあげましょう
おなかの上から見るだけで、赤ちゃんのお尻、背中、足の位置もわかりやすくなりました。お母さんとお父さんがお腹をなでているのを、赤ちゃんはしっかり感じとれています。いっぱいなでてあげてくださいね。
妊娠週数別記事
- 妊娠1カ月(0週・1週・2週・3週)
- 妊娠2ヶ月(4週・ 5週・6週・7週)
- 妊娠3ヶ月(8週・9週・10週・11週)
- 妊娠4か月(12週・13週・14週・15週)
- 妊娠5ヶ月(16週・17週・18週・19週)
- 妊娠6ヶ月(20週・21週・22週・23週)
- 妊娠7ヶ月(24週・25週・26週・27週)
- 妊娠8ヶ月(28週・29週・30週・31週)
- 妊娠9か月(32週・33週・34週・35週)
- 妊娠10ヶ月(36週・37週・38週・39週・40週)