妊娠30週 胎児の大きさ・体重・エコー写真/逆子や早産の心配
■妊娠30週目- 妊娠8カ月
- 受精から196日~202日目
- 頭殿長(座高)が41cm~42cm
- 体重は1200g~1750gほど
- 子宮底長が24.6cm~28.6cmほど
まだ生まれてくるには早すぎますが、万が一早産になっても新生児治療の対象となる週数で、胎児は、医療の助けによって障害がなく生存の可能性が高くなるほど発達しています。
また、赤ちゃんが逆子でいる場合でも、赤ちゃんはまだまだ子宮の中を回転したりして遊んでいます。
<妊娠30週 目次>
妊娠30週 胎児の神経回路が新生児並みに進化
妊娠30週(30w)頃は、へその緒も太くかたくなり、動脈と静脈がしっかり走っています
妊娠30週は骨髄が赤血球の製造を始めたり、リズミカルな呼吸をするように
妊娠30週(30w)は骨髄が完全に赤血球の製造を始めます。もう呼吸もリズミカルにできるし、腸の消化機能も、体温調節もなんとかできるくらいに、赤ちゃんは発達してきています。また眼球が動いている時間と動いていない時間がはっきりするようになります。これは睡眠と覚醒のリズムができてきたことをあらわす変化です。同じ状態が持続する時間がだんだん長くなり、その状態が変わるときに、目をパチパチさせたり、口をくちゅくちゅと動かしたりという赤ちゃんの動きがあらわれることも分かってきました。
妊娠30週の胎児はお母さんから抵抗力を分けてもらっている
妊娠30週(30w)頃の時期は、お母さんからの免疫グロブリン(IgG)の移行が増加してきます。無菌状態の子宮では、細菌やウイルスから身を守るための免疫のシステムが未熟であっても問題ありませんが、外の世界で生き抜いてゆくためにはそうはいきません。ところが、出生時まで、免疫系の発達が十分に間に合わないので、それを補うために、お母さんは、IgGを赤ちゃんへと供給するのです。この母体由来のIgGは生後6ヶ月働き続け、その間に、赤ちゃんは免疫システムを確立させます。
妊娠30週の妊娠生活 妊娠線など皮膚のトラブル予防を
妊娠30週(30w)頃は、皮膚トラブルや妊娠線のケアを
妊娠後期に入り、急激にお腹が大きくなってくると、お腹だけでなく、おっぱいや太ももにも妊娠線ができやすくなります。妊娠線は産後、色が白くなって目立たなくなりますが、完全に消えることはありません。とくに治療を必要とするものではありませんが、妊娠中の皮膚のデリケートな生理的な変化に対して、皮膚を清潔に保ち、下着類などの材質にも心がけるようにして、擦過による二次感染に注意しましょう。保湿クリームなどで予防をしていても、肌質などによっては、できてしまう人がいます。
▷妊娠線ができる仕組みと予防法
あおむけが辛ければ、楽な姿勢を探そう
妊娠30週(30w)の頃は、子宮が大きくなっていているので、あおむけで寝るのがつらく感じることがあるでしょう。下半身の血液を心臓に運ぶ中心大静脈は子宮の後ろ、中心よりやや右寄りを走っているので、血液循環をよくするためには、子宮が大静脈をできるだけ圧迫しないように、体の左側を下にして横になるのがおすすめです。ただ、お母さんが楽であれば、どんな姿勢でも赤ちゃんは楽なんです。抱き枕やクッションを使って楽な姿勢を探しましょう。
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