妊娠28週のエコー写真で見る胎児の大きさや体重/逆子は治る?
■妊娠28週- 妊娠8カ月
- 受精から182日~188日目
- 頭殿長(座高)が39cm~40cm
- 体重は1000g~1300gほど
- 子宮底長が23.1cm~27.1cmほど
<妊娠28週 目次>
妊娠28週はまだ逆子の状態が多い
妊娠28週(28w)に入ると、胎児の身長の伸びるペースはこれまでと比べると、ちょっとスローペースになってきます。それでも、あと3カ月たらずで10cmも伸びてゆきます。妊娠28週(28w)のエコー写真(超音波写真)を見ても分かるように、胎児は皮下脂肪がついて丸みを帯び、皮膚のしわがなくなって赤ちゃんらしい体つきになってきます。また、全身に生えていたうぶ毛も徐々に消えてゆきます。
まだ、赤ちゃんが逆子でいる場合も多いですが、赤ちゃんはまだまだ子宮の中を回転したりして遊んでいます。
妊娠28週で早産になっても、医療の助けで障害なく生存できる可能性が高い
妊娠28週(28w)は外で生きていくための最低限の機能が揃う
お母さんは赤ちゃんがしゃっくりをする動きを感じることも出てくるでしょう。規則的に、ビクンビクンとお腹が動きます。これは肺ができてきているサインです。赤ちゃんは、日ごとに生まれてくる準備を整えているのです。
また胎児の肺は息を吸い込むことができるようになってきました。妊娠22週未満は流産、22週以降を早産と決められていて、まだ早いけれど、万が一、今、産まれてしまっても、脳の指示を受けて、自分の力でなんとか呼吸することができるくらいになってきており、新生児治療の対象となる週数です。胎児は、医療の助けによって障害がなく生存の可能性が高くなるほど発達しています。
妊娠28週は胎児の生殖器が完成間近
妊娠28週(28w)に入ると、胎児の生殖器もできあがりつつあります。男の子なら、睾丸は陰嚢の中への下降を完了。女の子ならば、陰唇はまだ小さいので、クリトリスをおおっていません。陰唇は最後に成長し左右が互いに近づいてきます。▷赤ちゃんの性別が分かる時期
妊娠28週の妊娠生活 子宮はかなり大きくお腹も張りやすいため無理は禁物
妊娠28週(28w)は、妊娠8ヶ月=妊娠後期の始まりです。子宮の筋肉はこれまで以上に収縮と弛緩を繰り返すので、お腹の張りを頻繁に感じるようになるでしょう。局所的で一時的なこの子宮収縮はブラクストン・ヒックス収縮と呼ばれ、出産に向けての準備運動のようなもの。心配はありません。双子や三つ子を妊娠されている場合は
「ふたご」「みつご」を妊娠されているお母さん。経過が順調でも、お腹の張りが出てくるので管理入院となることがあるでしょう。不安や心配と付き合いながらも、1日1日、お腹にいる赤ちゃんたちとの大切な時間を過ごしてゆきましょう。胎児を守る子宮の力は思った以上に凄いです。お大事に。▷双子・多胎妊娠の出産
子宮に膀胱が圧迫されて頻尿に
妊娠前は49gだった子宮も、妊娠が終わる頃には1kg近くになります。子宮が大きくなると、膀胱がかなり圧迫されるので、妊娠28週(28w)頃は、尿もれがあったり、頻繁にトイレに行きたくなるでしょう。それ自体は心配ないのですが、トイレを我慢するのはNGです。妊娠中は、尿を長い時間ためておかない仕組みになっているからです。ただし、排尿時に、特におしっこが出終わるときに強い痛みが出てきた場合は、膀胱炎の心配もあるので、医師に相談してください。▷妊娠中の体の疑問・悩みTOP20
出産や産後を意識して赤ちゃんとの生活の準備を
妊娠28週(28w)は、妊娠8ヶ月=妊娠後期の始まりです。体と心、そしてパートナーや家族との関係も、出産や産後を意識して準備を進めてゆきましょう。出産予定日が近づくにつれ、お母さんの体は、これから出産に向けての準備に入ってゆきます。あなたと赤ちゃんはつながっています。出産までの残りの時間、あなたの赤ちゃんとの一心同体感を存分に味ってゆきましょう!血圧が少しずつ上がる時期のため、妊娠高血圧症候群にも注意
妊娠28週(28w)の頃は、妊娠高血圧症候群にも注意
▷妊娠高血圧症候群の原因と症状・診断基準
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