妊娠15週目 胎児の大きさ・体重・エコー写真
■妊娠15週目- 妊娠4カ月
- 受精から91~97日目
- CRL(頭殿長)104~114mm
- 体重は40gほど
<目次>
妊娠15週の胎児の発達や様子
妊娠15週(15w)になると、赤ちゃんの顔の表情もバリエーションが増えてきて、難しい顔やしかめっ面もできるようになっています。 閉じたまぶたの下では、目がゆっくりと動くようになってきています。舌の上には、味を感じる味蕾(みらい)ができてきて、もうすぐ味も感じることができるようになります。赤ちゃんの皮膚が厚くなり、指紋ができたり、足のつめも完成してくるなど、体の細かい部分もどんどん作られています。体の大まかな組み立ては終わりましたが、全てがまだ未熟なので、これからは外部とのコミュニケーションを通して、それぞれの臓器や器官が成熟してゆき、成長を続けてゆきます。
指しゃぶりが利き手の始まりか
吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)はこの時期からできるように
この指しゃぶりが面白いことに、胎児はお腹の中で顔を向けた方の指しかしゃぶらないことがわかっています。そして、これが利き手の始まりと推測されています。
胎動を感じられる日ももう少し!
初めて胎動を感じる時期は初産婦さんで妊娠18週~20週ぐらいから。また経産婦さんは初産婦さんより早く感じる傾向があります。4カ月くらいで胎動を感じる人もいるようですが、この時期に胎動を感じことはまずないでしょう。多分、腸の動きなどでないかと思います。待ち遠しいですが、胎動を感じられる日ももう少しでしょう。▶胎動の種類・いつからどの位置で動くのか?
赤ちゃんの性別が分かることも!
赤ちゃんの性別は、受精の瞬間に決まっています。お母さんの卵子にYの染色体をもつ精子が受精すれば男の子、Xの染色体であれば女の子となります。妊娠7週ごろには、目や鼻、くちびるなどが形づくられてきますが、性器は男女とも構造上は全く同じで、ともに女性型になっています。 妊娠8週に入ったところで、ようやく男女の区別ができ始め、アンドロゲンという男性ホルモンの作用によって外性器がつくられ、14週~20週くらいになると、アンドロゲンの大量分泌により、脳が男の子型へとなってゆくと考えられています。赤ちゃんの性別は、早ければ、超音波検査で妊娠14週ごろから確認が可能です。いちばん確認しやすいのは妊娠20週前後でしょう。赤ちゃんの性別が分かる人も出てくる頃です。
▶赤ちゃんの性別が分かる時期
妊娠15週目の症状・気を付けること
お腹の張りや痛みを感じることも
胎盤が完成すると、さらに体調は安定してきます
子宮は子どもの頭くらいの大きさになり、お腹の膨らみも
赤ちゃんの成長とともに、子宮の大きさや向きも変化していきます。この時期の子宮は、子どもの頭の大きさほどで、膀胱のほうに少し前へ傾いています。これから、だんだん子宮がまっすぐになっていくので、膀胱への圧迫が和らいでいきます。トイレが近かったお母さんも少しずつ症状が治まっていくでしょう。胎盤がほぼ完成し、いよいよ安定期へ
胎盤がほぼ完成しました。赤ちゃんはこの胎盤を通して、お母さんから送られてくる酸素や栄養を受け取り、いらないものを送り返すようになります。これまでお母さんがしていた一番大変な仕事のほとんどを胎盤が代行してくれるようになるので、さらに体調は安定し、つわり症状が残っている人も少なくなることでしょう。ただし、来週からは、安定期の妊娠中期に入りますが、妊婦であることに変わりありません。やはり無理は禁物です。体調が安定してきたら、生活リズムを整え、規則正しい生活を心がけたいです。簡単でもいいので、食事日記をつけると、足りない栄養や、食べ過ぎたときの調節も考えやすいでしょう。
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