妊娠9週目 胎児の大きさ・体重・エコー写真
「しっぽ」がなくなり、二頭身に

妊娠9週目(9w)の胎児のエコー写真・超音波写真

妊娠9週目(9w)の胎児のエコー写真・超音波写真


■妊娠9週目(妊娠3ヶ月:受精から49~55日目)
■胎児と子宮の
大きさ 頭殿長(座高)が22~30mm

赤ちゃんはこれから長い時間をかけて骨の形成が始まり、脳の表面の発達もスタートしていきます。脳は、大人のように丸くなり、しわが入ってきます。また今まで残っていた「しっぽ」のような部分はなくなり、二頭身の体になります。

妊娠9週(9w)になると超音波検査では、人間のミニチュアのように見えてくるでしょう。胎児の大きさにまだ個人差がないので、この時期の頭殿長から、出産予定日を再評価し、必要があれば予定日を修正します。

 

妊娠9週目の胎児の様子
「C」の形をしていた体も少しずつ伸びてきました

「C」の形をしていた体も少しずつ伸びてきました

「C」の形をしていた体も少しずつ伸びてきました

9週(9w)になると、赤ちゃんの顔は丸くなってきて、目の網膜のなかには色素ができ、まぶたが目をほとんど覆うようになります。鼻もほとんど完成します。耳の外側と上唇も完成してきます。舌の表面には味覚をキャッチする器官が作られてきます。

首ができ、頭と体がはっきり分かれてきます。足も発達し、ひざや足首、かかとなどもあるべき場所に位置するようになりました。手足の指もー本ずつ分かれます。

 

胎児の臓器も発達を始めます

9週(9w)の赤ちゃんの心臓はすでに力強く脈打っています。胃は消化液を作り、血液は肝臓で作られています、腎臓は血液中の老廃物を取り除き、尿を出しはじめるようになってきます。生殖器の発達がスタートしますが、性別が分かるのはもう少し後のことです。

 

妊娠9週の壁?! 魔の9週?! 
気になる妊娠初期の流産について

流産とは、妊娠22週未満に何らかの原因で赤ちゃんが母体の外に出てしまうことをいいます。そのうち、妊娠12週未満の流産を早期流産、妊娠12週以降22週未満を後期流産と分類します。

ネット検索の中で「9週の壁」「魔の9週」と言う言葉も生まれているようですが、医学的にはそのような用語・概念はありません。また妊娠週数別の流産確率についての信頼できる調査はなく、正確に妊娠9週の流産が高いというデータはありません。しかし、妊娠後に約15%の割合で起こる全流産のうち、約9割が初期流産(約7割が心拍確認前、2割が心拍確認後) で後期流産は約1割。また実際に私のところにこられる妊婦健診では、心拍確認後の流産は8週までが多い印象はあるので、「9週の壁」「魔の9週」という言葉が生まれる背景も分からなくはありません。

また妊娠初期に起こる流産の原因は、そのほとんどが受精卵の異常であり、染色体や遺伝子に異常があってうまく細胞分裂ができなかったために偶発的に起こるものです。受精卵の時点で運命が決まっており、いくら母親が注意していても、流産を避けることはできません。

もし流産の症状(腹痛や出血など)が見られても、胎児心拍が確認されていれば、流産にならず落ち着いてゆくことも多いでしょう。流産をとめる治療はなく、腹痛や出血があっても妊娠12週未満は自宅で様子をみましょうという病院もあります。ただ、不安になると思うので病院に連絡して指示をあおぐようにして下さい。

妊娠初期の流産の症状・原因・手術方法

 

妊娠9週目の妊婦の様子・気をつけること
乾燥肌に傾いてくることが多いようです

妊娠すると体質が変わり、乾燥肌に傾いてくる人も

妊娠すると体質が変わり、乾燥肌に傾いてくる人も

つわりの辛いピークは、妊娠7~9週目ごろという人が多いでしょう。妊娠12~16週目ぐらいには落ちついてくる場合がほとんどです。つわりの症状や程度も人により千差万別で、いつもより少しムカムカするなぁという程度の軽い人もいれば、つわりの間中ずっと寝込んでしまう人もいるほど。一方で、つわりがない人もいます。まわりからは羨ましがられるかと思いますが、本人は「赤ちゃん大丈夫?」と、かえって不安になることもあるでしょう。ただ、健診で赤ちゃんの心拍が確認できていれば大丈夫。つわりがなくても赤ちゃんは元気に育ちます。

残念ながら今のところつわりは治すことはできず、ただ終わるのを待つしかありませんが、気分が悪くなったらすぐに休む、お腹がすく(胃が空になる)前にこまめに食べるようにする、見かけやにおい、味なので吐き気を催すものは避けるなど……乗り越える中で色々と試してみると良いでしょう。

いつまで続く?つわりの時期・症状と対処法
つわりを軽減する10の対処法

 

乾燥肌に傾いてくることが多いようです

妊娠すると体質が変わり、乾燥肌に傾いてくる人が多いようです。添加物が少なく保湿成分の高い化粧品などに替えてみてはどうでしょう。特につわりの時期は、においにも敏感なので、無香料のものを選ぶといいかもしれません。軟膏やクリーム、目薬、点鼻薬などの外用薬は、基本的には赤ちゃんには影響はありません。

 

さっぱりした食品で食欲アップを

食生活はどうしていますか? トマトや果物、麺類などのど越しのいいものは、つわり中は食べやすいかもしれません。食欲がない日でも、何度かに分けて少しずつでも食べるようにしましょう。甘いものが食べたい時は、寒天のデザートなどがおすすめです。食べることができなくても、水分だけはしっかり補給するようにしてください。

 

色素沈着は妊娠ホルモンの影響です

妊娠中は色素沈着が起きやすい

妊娠中は色素沈着が起きやすい

妊娠して、新たにシミができたり濃くなったり、乳輪の色が少し濃くなっていくのに気がついた人もいるでしょう。妊娠ホルモンの影響で、母体に色素沈着が見られたり、毛深くなったりします。赤ちゃんが元気に育っている証ですが、この変化は一時的なもので、産後にはほぼ治っていきます。

 

赤ちゃんからのサインを受けとめてあげましょう

まだ胎盤が完成していないので、あらゆるしくみを使って、お母さんは赤ちゃんを守り、支えています。ひとつの命を育む一大事業が始まっています。体調をくずしたり、精神的にも不安定になるのも無理はないのでしょう。

お母さんの体や心の変化は、自分の存在を知らせるための、赤ちゃんからのサインでもあります。あなたも、そうやってお母さんにサインを送っていました。今は辛い時期かもしれませんが、赤ちゃんからのサイン、何とか受けとめてあげてほしいです。
 
 

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※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、自己判断せず必ず医療機関に相談してください。