アロマテラピー/アロマテラピーの基礎知識

エッセンシャルオイルのブレンド……アロマオイルおすすめ組み合わせ

エッセンシャルオイルをいくつか持っているならば、まぜるのもおすすめです。ラベンダーだけ、オレンジだけ……そんな香りも良いけれど、次に試したくなるのがブレンドです。今回は簡単に実践しやすいエッセンシャルオイルのブレンドの基本をお伝えします。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

エッセンシャルオイルをブレンドしてみよう

エッセンシャルオイルのおすすめブレンド方法

エッセンシャルオイルのおすすめブレンド方法


「混ぜちゃいけないエッセンシャルオイルの組み合わせはありますか?」「どうやってブレンドすればいいの?」

そんなご質問をよく頂きます。今回は簡単に理解できて、実践しやすいブレンドスキルの基本をお伝えします。
   
<目次>
 

エッセンシャルオイルはブレンドするのが基本

混ぜた方が断然、良い香りになります

混ぜた方が断然、良い香りになります

私は普段、100種類ほどのエッセンシャルオイルを扱っています。この中から数種をブレンドしてお客様のアロマトリートメントで使います。オリジナル香水の場合は20種類以上、使うこともあります。

要するに、自宅やオフィスで香りを燻らせるときも、1種類だけということは、ほとんどありません。


そもそも、なぜ混ぜて(ブレンドして)使うかというと……
 
  • 香りが複雑な方が上質
上質な芳香といえば香水です。市販の香水には、数種から数十種類の芳香成分が配合されています。単体成分の香水など存在しないといっても過言ではありません。そう、つまりは良い香りは「複雑」なのです。

しかも混ぜた方が、角が取れて丸くなるというか、親しみやすい香りになります。コーヒーでも1種類の豆より、ブレンドコーヒーの方が飲みやすい経験をしたことはありませんか?

 
  • 効果を期待して
エッセンシャルオイルには、それぞれいろんな効果、効能が期待できます。だからこそ、アロマセラピー(セラピーとは療法のこと)と呼ばれています。薬ではないので治療には使いませんが、日頃のちょっとした不調を和らげるのに、良い香りで気分を良くするのにとても役立ちます。快適な生活のために香りを使うのなら、たくさんの効果を期待して、いろんな種類を混ぜちゃう。そんな目的もあったりします。
 

エッセンシャルオイルは何種類まぜるのが良い?

「ブレンドはじめ」には2~3種類が適当です

「ブレンドはじめ」には2~3種類が適当です

ではブレンドするのに何種類のエッセンシャルオイルがあればいいのでしょうか。

選択肢があればあるほど、いろんな香りを作ることができますね。しかし、なかなか自宅で何十種もそろえるのは難しい。

そこで、最低限ですが、2種類のエッセンシャルオイルを用意しましょう。たった2種ですが、一気に香りはグレードアップします。なぜなら、天然のエッセンシャルオイルは1種類でいくつもの成分が入っているからです。2種混ぜれば、数十種類の成分を含む香りになるわけです!
 

エッセンシャルオイルをブレンドする際の留意点

実験気分で楽しんでブレンドしてみましょう

実験気分で楽しんでブレンドしてみましょう

実際にブレンドする際には次のことに留意しましょう。
  • ふたをすぐ閉める
ブレンドしてる時に気が付くとふたを開けっ放しの人がいます。エッセンシャルオイルのふたを開けたままにしておくと、酸化を早める原因になります。すぐに閉めましょう。

 
  • 上手に入れましょう
エッセンシャルオイルが思ったより多く入ることがあります。つまり1滴入れようとしてるのに、3~4滴入ってしまうといったこと。滴り落ちるのが早いオイルがあるため気を引き締めて入れて下さいね。

基本、混ぜてはいけない種類はありません。あまり怖がらずに混ぜてみましょう。
 

シトラス系アロマ同士をブレンドする場合

レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリンなど

シトラス系といえば、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリンなど


人気のアロマに柑橘系オイルがあります。そして柑橘系アロマはどれも共通点があります。素人でもわかるミカンのような香り。似た者同士を混ぜるのが一番簡単です。

レモングレープフルーツ
オレンジスィートベルガモット

滴数は同じでOKです。


 

ハーブ系アロマ同士をブレンドする場合

メリッサ

ハーブ系といえば、セージ類、ミント類、メリッサ、スィートマジョラムなど

優しく、爽やかなハーブの香り同士を混ぜてみましょう。

クラリセージミント
メリッサスィートマージョラム

滴数は同じでOKだけど、より好きな方を多くするなどしてアレンジしてみましょう。


 

重たい系アロマを軽くするブレンドの仕方

芳醇な香りには重たいアロマが多い

芳醇な香りには重たいアロマが多い

少し濃厚に感じるアロマには、爽やか系の香りと合わせることで全体的に軽さをプラスしましょう。

ローズ・アブソリュート&レモン
パチュリーローズマリー
サンダルウッド&ユーカリ

分量は軽い香り(前述の例の場合は右側のアロマ)を多めに(左のアロマの目安2~3倍)配合するといいでしょう。お好みで調整してください。


重たい香りを判断するのは意外と難しいもの。初心者の人はどれもこれも重たいとか、濃いなどと表現してしまいます。

エッセンシャルオイルは自然界に存在してるときと違い、蒸留したり圧搾することで濃縮されます。香りも当然「濃い」わけです。その中でさらに香りが重たいと判別するには、ベースノートを基準にするといいでしょう。

ベースノートというのは、香りが残りやすい種類です。次のエッセンシャルオイルがそれに該当します。

■代表的なベースノートのエッセンシャルオイル
サンダルウッドパチュリベチバージャスミン
 

ラベンダーのブレンド方法

ラベンダーなら持ってる!という人は次に買う1本はブレンドして相性の良いものを選んでみませんか

ラベンダーなら持ってる!という人は次に買う1本はブレンドして相性の良いものを選んでみませんか

最後に人気のアロマ、ラベンダーのブレンドをご紹介します。ラベンダーなら持っている人も多いようですが1種で使うことが多いようですね。素晴らしい芳香をもつオイルなので混ぜなくてもいいのですが、フローラル、シトラス、ウッディ…どんなものとも合いやすいため、一度ブレンドしてみてください。


ラベンダー&カモミール・ローマン
ラベンダー&プチグレン
ラベンダー&パイン

 
カモミールは単体よりブレンドが断然おすすめ

カモミールは単体よりブレンドが断然おすすめ


ブレンドするときはまず1種類で香りを試してみて考えるほか、アロマ自体に対する知識を持つとブレンドへのスキルがアップします。アロマテラピー検定のお勉強がオススメです!
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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