ボディケア

手荒れの種類別ケア法と対策!ハンドクリームの塗り方や手袋活用法など紹介

カサカサ手荒れに加えて、ひび割れやあかぎれ、かゆい、ぶつぶつ湿疹など手荒れには種類があります。手荒れの種類別に原因や治す方法を解説。手袋やワセリンを使った対策から美しく手をキープするハンドケアまでご紹介します。

執筆者:All About 編集部

手荒れの種類別ケア法と対策……手は老化が表れやすく、対策が重要!

 
手荒れの種類別ケア法と対策!ハンドクリームの塗り方や手袋活用法など紹介

手はもっとも年齢が出るパーツ…?


手荒れをすると家事がやり辛くなるだけでなく、見た目も痛々しくなりますが、将来の手肌年齢にも影響をします。手は加齢サインが最も出やすく、年齢より10歳老けて見えると言われます。手を見れば年齢が分かると例えられるほど、日頃からケアの積み重ねが重要なパーツです。

10年後の手肌を思いやって、手荒れ対策だけではなく、美容の観点からもケアを怠らないようにしましょう。定期的に、ハンドクリーム以外の手袋やオイルなどのケアをするのがおすすめです。しかし、本当なら手荒れそのものを避けたいですよね。なぜ手荒れをしてしまうのでしょうか?次に、手荒れ対策の参考にもなる、手荒れをする原因を解説します。
   
<目次>

■参考記事
手は顔より10歳老ける!?正しいハンドクリームの塗り
手は年齢を表す!老けて見せないハンドケアの基本
 

手荒れの原因は何? 生活に潜む手荒れ悪習慣を見直そう

手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

手袋や日焼け止めをしないと、このようにシミができます

水仕事をするたびにハンドクリームを塗ってケアしているにも関わらず、手が荒れる人も多くいます。その理由は、手荒れの対策をしていないことがほとんどです。また、加齢によりハンドクリームだけのケアでは追いついていないことも一因です。手荒れ予防には原因をしっかり理解し、ケアと対策の両方が必要となります。

【手荒れをする8つの原因】
  • 外出時に日焼け止めをしない、手袋で手を保護しないなど常にすっぴんで外気にさらしている
  • 水仕事や手を洗う回数が多く、油分を失っている
  • 失った油分の補給が足りずオイル不足になっている
  • 血流が滞り、老廃物が溜まっている(心臓から離れているので老廃物が溜まりやすい)
  • お湯で水仕事をする、お湯で手を洗う
  • 加齢により角質層が減少する
  • 保湿ケアが足りない&正しいケアができていない
  • 洗剤の刺激を強く受けている

いかがでしょうか? 手荒れの原因に思い当たる節はありませんか? 20代でもケアをしなければ指先まで乾燥した手になってしまいます。加齢で手荒れが気になり始めた人はプラスケア行い、手肌の潤いを取り戻しましょう。

■参考記事
加齢も影響!?ガサガサ手荒れの原因と対処法
手は顔より10歳老ける!?正しいハンドクリームの塗り方
手は年齢を表す!老けて見せないハンドケアの基本
 

手荒れの種類とケア1:乾燥、キメの乱れ、赤み

手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

ひりひりカサカサ、肌が赤くなった手荒れ

手の乾燥は保湿や油分の不足で起きます。カサカサすると思ったときには既に、肌の乾燥は進行しています。手が乾燥する代表的な原因は食器洗いです。食器用洗剤はお皿についた油をしっかり落とす目的があるために洗浄力が強く、食器洗いをしながら肌の油分も落とすデメリットがあります。肌に優しい洗剤としても、食器洗いをするときはゴム手袋の着用をおすすめします。

【乾燥、キメの乱れ、赤みの対策】
  • 食器洗いはゴム手袋着用する
  • ハンドクリームを必ず塗る
  • ハンドクリームの正しい塗り方を実践する
  • 夜寝る前のハンドクリームは油分が多いものを使う
■参考記事
乾燥した手も即しっとり復活!CA流ハンドケアの流儀
美意識を高める、夜のハンドケア
 

手荒れの種類とケア2:あかぎれ、ひび割れ、かゆみ

手荒れの種類があかぎれ、ひび割れ、かゆい場合の予防ケアと対策

水を使うことが多い家事仕事は手荒れの大きな原因

もともと手のひらの角層は顔よりも厚いため、皮脂が出にくく乾燥しやすいという特徴があります。そのため、乾燥が進むとまずひび割れになり、かゆみが生じます。これがひび割れになるメカニズムです。
さらに乾燥が進んでひび割れが深くなると、皮膚の角層下の真皮が破れた状態になってしまいます。痛みを感じ、出血を伴うようにもなり、これが、あかぎれと呼ばれる状態です。
あかぎれが起きる大きな原因には空気の乾燥のほか、水に触れた後のケア不足によって引き起こされる、肌の水分・油分・栄養不足が挙げられます。

【あかぎれ、ひび割れ、かゆみの対策】
  • 石鹸で手を洗う時は敏感肌用石鹸にする
  • 手を洗う回数を減らす
  • 手を洗った後は必ず拭く
  • 手を洗った後はハンドクリームを塗る
■参考記事
あかぎれ・手荒れ対策に!おすすめハンドクリーム
 

手荒れの種類とケア3: 手湿疹、ステロイド薬が必要な手荒れ

ステロイド治療が必要な手荒れ、手湿疹とは

指の皮膚ががさがさ、ゴワゴワし、小さな水ぶくれもみられる。水ぶくれの所は炎症が強く、特にかゆい
(出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/471220

ステロイド治療が必要な手荒れ、手湿疹とは

手のひらの小さな水ぶくれがやぶれてジュクジュクしている。まわりも赤く、がさがさしている。かゆみが強い
(出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/471220

手湿疹にはステロイド治療が必要となります。手湿疹の症状が軽いうちは、指や手ががさがさして皮がむけている、少しかゆいと感じます。症状が悪化すると皮膚の表面が赤くなり、ゴワゴワして皮膚が厚くなってきます。さらに症状が進むと亀裂ができて水がしみる、痛みがある、という状態に。いずれにせよ、早めの対策が必要ですが、悪化しているときは自己診断をせずに病院で診てもらいましょう。

【手湿疹とは】
別名「主婦湿疹」とも言われ、水を使うことが多い人に見られます。初めのうちは、指や手ががさがさして皮がむけている、少しかゆいなどの症状があります。

【手湿疹の原因】
  • 手を洗う回数が多い
  • スポンジやたわしをよく使う
  • 刺激が強い洗剤や石鹸を手袋なしで使用
  • 水を使う時間が長い
【手湿疹は皮膚科でステロイド外用薬を処方してもらう】
ステロイド薬は市販でも販売されていますが配合量が少ないため、効果が低くなります。そのため、手のような皮膚が厚く、手を洗うたびに落ちてしまうパーツは治りにくいことも。医師処方のステロイド薬は配合量も市販より多く効果も高まるので、皮膚科を受診するようにしましょう。病院では医師が症状に応じてステロイド使用の期間を指示しますが、軽ければ1週間、ひどいときは3~4週間の塗布が必要です。

■参考記事
ひょっとして手湿疹? 冬場のひどい手荒れ
手湿疹の治し方…症例写真・症状・原因・治療法
 

手湿疹だと思っていた手荒れ……原因はゴムアレルギーかも⁉︎

手荒れ手湿疹の原因はゴムアレルギー?

治らない痒み、ぶつぶつはアレルギーのせい?

洗い物をするとき、手洗い洗濯をするときにゴム手袋をしているのに手荒れや手湿疹をする人はゴムアレルギーの可能性も疑いましょう。これまで何の問題もなかったのに、ある日突然にアレルギーを発症することがあります。

症状はかゆい、赤くなる、盛り上がった湿疹(膨疹)、水ぶくれ(水疱)などです。接触じんましんとも言われ、悪化すると全身にこの症状が広がります。気になる人はゴム手袋の使用を中断し、ビニール手袋へ切り替え、直ちに医師へ相談をしましょう。

■参考記事
ラテックスアレルギーの症状・原因・検査・治療
 

手荒れ対策6か条! 手の荒れ予防にはケア以外の対策も必須

手荒れ防止に必要なケア以外の3つの対策

水は押さえながら、吸い取るように拭きましょう

手荒れをする原因、メカニズムについて解説をしてきましたがケアはあくまでもケアであり、根本的な問題はそのままです。ここで紹介をする対策は、手荒れの原因を解決または軽減する方法です。ぜひ今日からハンドケアと併せて実践してみてくださいね。
 
  1. 手洗いの回数を減らす
  2. 低刺激の手洗い石鹸を使う
  3. 手洗いと食器洗いはぬるま湯でする
  4. 手を拭くときは水を吸い取るように押さえ拭きをする
  5. 日中の外出時は日焼け止めを塗るかUVカット手袋をして、紫外線対策をする
  6. 食器洗いをするときはゴム手袋着用をする

手洗いは風邪や感染症の予防には欠かせないため、洗わないわけにはいきません。必要以上の手洗いはしないこと、ぬるま湯で洗うことを心がけて、必ずケアをするよう意識しましょう。

■参考記事
手は顔より10歳老ける!?正しいハンドクリームの塗り方
 

ハンドクリーム選びの参考になる「ハンドクリームの配合成分と効果」

手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

クリーム選びは肌質や得たい効果で選ぶと探しやすい


ハンドクリームは種類が多く、何を選べばいいのか分からないと悩んでしまいますよね。そこで、クリーム選びの参考になる、ハンドクリームによく配合されている代表的な成分とその効果をご紹介します。
  • 白色ワセリンプロペト
皮膚の保護剤として医療現場でも使用されています。ホコリや化学物質などの刺激物をシャットアウトして肌を守り、お肌の保護力が強い。
  • ビタミンA(レチノール)
油に溶けやすい性質のビタミン。お肌の新陳代謝を高める事で乾燥の進行と角化を改善する働きがあります。
  • ビタミンE(トコフェロール)
ビタミンA同様、油に溶けやすい性質のビタミン。毛細血管の血液の流れをよくする事で肌の新陳代謝を高め、肌にうるおいを与えます。
  • 尿素(ウレア)
角質の水分を保持する作用を強めたり、乾燥した肌や角化してしまったお肌をしっとりさせます。製品によって含有量の多さに違いがあり、10%と20%の製品が主です。
  • ヘパリン類似成分
血液が固まるのを抑制する働きを持ち、血行障害によるお肌の乾燥を改善します。
  • コラーゲンスクワランヒアルロン酸コンドロイチン硫酸アラントイン
肌を構成しているタンパク質や油脂などの物質を直接補う事でお肌にハリや艶などを与える
  • ホホバオイルユーカリオイルカミツレ芍薬などの天然植物エキス
肌の炎症を鎮める効果

■参考記事
保湿クリーム選び方ガイド 乾燥肌対策!マニア厳選の一品
ヴァセリンとワセリンの違いは?ワセリンの魅力と万能な使い方も伝授
 

手荒れ対策・ケアにはハンドクリーム! 効果を最大限にあげる塗り方

ハンドクリームを塗るのは最低限やらなければいけないケアです。しかし、ハンドクリームを塗っているのに手荒れをする人もいます。それは、正しく塗れていないことが考えられます。
手荒れの種類別ケア法と対策!正しいクリームの塗り方とプラスケア法

実は間違っているハンドクリームの塗り方

手の甲にハンドクリームを出して、甲をこすり合わせて塗っていませんか? 実はこの塗り方だとクリームが手全体に行き渡らず、保湿不足になります。
手荒れの種類別ケア法と対策!正しいクリームの塗り方とプラスケア法

クリームの量はパール粒ほど

1. 手のひらにクリームを出す
手荒れの種類別ケア法と対策!正しいクリームの塗り方とプラスケア法

人肌と同じくらい温めることで伸び良くなり、肌なじみも高まります

2. 塗る前に優しくこすり合わせながらハンドプレスで軽く温める
手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

こすりながら塗ると肌への摩擦負担が出てしまうので注意しましょう

3. 塗るときは優しく押さえるようにプレスし、クリームをなじませる
手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

見落としがちな指と指の間も保湿しましょう

4. ほぐしながら指の間もしっかり塗る
手荒れの種類別ケア法と対策!クリームの塗り方や手袋活用法

指先を軽くつまんでピンッと勢いよく離すようにすると、マッサージ効果で指先の血流が促進されます

5. 指の先、爪の周りもきちんと塗る

■参考記事
手は顔より10歳老ける!?正しいハンドクリームの塗り方
 

手荒れを治すハンドケア1.角質除去と化粧水でクリームの浸透アップ

手も顔と同じで、お肌のターンオーバー(肌の生まれ変わりのこと)があります。しかし、手は代謝が遅いため角質ケアと化粧水(ローション)パックで手のターンオーバーを促してあげましょう。

ボディスクラブで角質除去
手荒れ改善!クリーム以外のスペシャルケア

角質を落とすと保湿力もアップします!

スクラブは古い角質を取り除く効果があります。古い角質が肌に溜まるとローションやクリームの浸透を邪魔するので、優しく取り除いてあげましょう。

化粧水(ローション)パック
手荒れ改善!クリーム以外のスペシャルケア

コットンを乗せた後にビニール手袋をつければ、化粧水が蒸発しにくくなります

古い角質を取り除いたら化粧水で水分補給をしてあげましょう。特に乾燥がひどい場合は、コットンやティッシュにローションを含ませてパックがオススメです。できれば上から保護をして10分程度置くと、より効果が実感できます。

■参考記事
手は年齢を表す!老けて見せないハンドケアの基本  
 

手荒れを治すハンドケア2.オイル美容で手の油分を取り戻す

手荒れ改善!クリーム以外のスペシャルケア

好きな香りのアロマオイルを使ってもOK

オイルでの保湿はハンドケアにもおすすめです。こまめにハンドクリームを塗ることが面倒な人は、クリームより保湿力が強いオイルのちょこ塗りだけでも習慣づけましょう。この他、オイルは一日の最後のケアとして、化粧水の後、クリームの前にマッサージをしながら塗布してください。これを行うことで、翌朝はふっくら若々しい手肌になります。オイル美容は、ハンドクリームだけでは物足りなかった人には特におすすめのケアです。

■参考記事
手は年齢を表す!老けて見せないハンドケアの基本  
 

手荒れを治すハンドケア3.手作りアロマ浸出油で肌の鎮静化と保湿

手荒れ改善!クリーム以外のスペシャルケア

炎症を押さえてくれるオーガニックなハーブ

アロマ&ハーブの力を借りた、とっても簡単に手作りできるケアオイルの作り方を紹介します。今回使用するハーブは、カレンデュラとジャーマンカモミールの2種で、外気にさらされ荒れやすい手肌にぴったりの成分です。

【カレンデュラの効能】
外相、しもやけ、火傷、湿疹など創傷治癒力。肌に優しい抗炎症作用で、赤ちゃんのオムツかぶれにも使用される

【ジャーマンカモミールの効能】
肌荒れ、かゆみ、やけどのケア。抗炎症作用に優れているため、ひび割れに効果的

【用意するもの】
  • カレンデュラのドライハーブ
  • ジャーマンカモミールのドライハーブ
  • 空き瓶
  • ホホバオイルなどの植物油
【作り方】
  1. カレンデュラとジャーマンカモミールのドライハーブを空き瓶に詰めます。割合は同じ量でも、欲しい効能のハーブを多めにしても、好みでOKです
  2. ホホバオイルをハーブが浸かるまで瓶に注ぎます
  3. 常温で2週間置いて出来上がりです!

すごく簡単に作れるのですが、完成までに2週間かかるため、冬に入る前に作りましょう。

■参考記事
手荒れひび割れに役立つアロマケア&ハンドクリーム
 

手荒れを治すハンドケア4.手袋を活用!場面別手袋の種類と使い方

手荒れ改善!クリーム以外のスペシャルケア

メッシュ状の手袋でバスタイムも手指を保護

手が美しい人は手袋をつける習慣があります。様々な状況に応じて手袋を使い分け、手荒れの予防をしています。どのような場面でどんな手袋を使い分けているのか、シチュエーション別におすすめの手袋の種類をご紹介します。 全部をするのは面倒でも、いずれか一つ取り入れるだけで手荒れ防止効果を発揮することができるので、ぜひお試しくださいね。
 
  • デスクワーク、水を使わない家事=綿手袋
  • 料理&洗濯物を干す=薄手のビニール手袋
  • 洗い物=ワセリンまたはハンドクリームを塗ってビニール手袋
  • お風呂=メッシュ状の手袋
  • 就寝時=シルク手袋
■参考記事
ハンドクリームより効果的!シーン別手袋活用のススメ
 

手荒れ対策は一年中しよう!手も顔と同じお肌であることを忘れずに

ハンドケアは冬だけではなく夏も必須です。冬だけしか顔のケアをしないという人はいませんよね。健やかな若々しい肌を保つためには、普段からの積み重ねが重要です。そして、気がついたときにこまめにケアをすることもハンドケアでは重要な要素です。

ハンドクリームを塗り忘れることが多い人はハンドクリームを1か所に置くのではなく、リビング、寝室、洗濯置き場にも置きましょう。テレビを観ながら、寝る前に、洗濯後にと、各スポットに置くことで気がついたときに塗ることができ、習慣づけることができるからです。ハンドケアは始めは面倒ですが、慣れると実は簡単だと実感します。寝る前のハンドクリームは好みの香りにすると、就寝時はリラックス効果を得ることもできます。今夜から早速ケアを開始し、手荒れ知らずの健やかな手を目指しましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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