「太るとセックス感度が鈍る」という都市伝説があります。そのいわれは、太ると膣内にも余計な脂肪がつくので感じにくくなる……という理由からだそうです。実際のところはどうなのか、肥満とセックス感度の関係についてお話しします。
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肉感的な女性は魅力的ですが、セックス感度は……?(c)CEBImagery.com

 

「太ると膣に余計な脂肪がつく」というのはウソ!

結論から申し上げますと、体型と感度は相関しません! 太っていても痩せていても、セックスの感度は個人の体質や趣味嗜好、もしくはパートナーとの相性や体位によって決まるものであり、膣内の脂肪の量によって決まるものではないからです。

そもそも膣は、体の奥の内臓に近い部位。体重の増減で影響を受けるのは、体の表面の「皮下脂肪」。二の腕や太もも、おなかの脂肪を気にする人が多いのは、脂肪細胞が多く、「皮下脂肪」として栄養が蓄積されやすい部位だからです。逆に、「内臓脂肪」は、食事の量が増えたからといってすぐに増えたり減ったりするものではありません。膣は粘膜で覆われ、脂肪細胞が少ない部位です。多少太ったからといって、膣の中の脂肪が増えてセックスの感度が変わってしまう、というのは考えにくいことなのです。

また、膣での快感は、刺激の強弱よりも触り方や体位によって決まり、いわゆるGスポットへの適度な刺激によって大きな快感が生み出されます。そのため、腹部や足回りに脂肪がつくことによって、Gスポットを刺激しにくくなったり、感度が下がることはあるようです。

 

急激な肥満と冷えにより「感度」全体が下がる?

では、膣以外の性感帯に急激に脂肪がついた場合、セックスの感度は下がるのでしょうか? この意見は、一概に間違っているとは言えません。
太ももなどに急激に脂肪がついた場合、脂肪を栄養にする血管の新生が間に合わず、常に体が冷えている状態になります。体が冷えていると神経の感覚も鈍くなるので、セックス感度だけではなく、痛い・冷たい・熱いといった「感度」そのものが、痩せているときよりも低下してしまうからです。

つまり、「太ったら必ず性感帯の感度が下がる」というわけではありませんが、冷えやすくなることで、感度が下がってしまう可能性はありえるのです。逆に言うと、「体が冷えやすい」と自覚している女性はセックスの前に湯船に入るなど体をあたためる工夫をしてみるだけで、いつもよりもセックスが楽しめるかもしれません。

また、体にほどよい脂肪がつくと、男ウケする抱き心地の良い女になる、という意見もありますよね。女性は雑誌モデルのようなスレンダーで無駄な脂肪のついていない体型にあこがれがちですが、世の男性はぽっちゃりした体型の女性に魅力を感じる人が多いものです。つまり、ほどよい皮下脂肪によって男性がより燃え上がれば、セックス感度の問題もクリアできるかもしれませんね。

 

「大きな胸だと感じにくい」は、ほぼウソ!

では、胸はどうでしょうか? 大きな胸は豊かな脂肪を蓄えているということですが、感度が鈍るのかというとそうではありません。上記の通り、急激な皮下脂肪の増加は血管新生が追い付かず感度が鈍くなる可能性がありますが、胸が大きい人は、時間をかけてゆっくり大きくなっているので、「胸だけ冷えやすくて感度が鈍い」ということにはなりません。逆に、大きな胸を魅力的に感じた男性たちによって、丁寧に愛撫され、乳房が開発されて感じやすくなる可能性もあります。

ただし、胸が大きいことで胸以外の性感帯をほとんど愛撫されず、結果的にセックスに快感を感じることができない、というケースもあります。胸だけではなくお尻や背中、脇など、女性の体は全身が性感帯です。パートナーの愛撫の手を胸だけではなくて全身に導いてあげることで、より感度をアップさせることができるかもしれません。

 

結論! パートナーと全身でセックスを楽しめば大丈夫

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お互いにセックスを楽しむことが感度をアップさせます。(c)Ivan Malafeyev

脂肪とセックス感度は直接的な関係はありませんでしたが、ちょっとした意識でセックス感度をアップさせるヒントになったのではないでしょうか? セックスは、「全身で楽しむもの」です。胸と膣などに集中するのではなく、パートナーと一緒に、自分の新しい性感帯を開発されてみてはいかがでしょうか。
 

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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。