新しい家での初めての梅雨。
換気は意識していたものの、
空気は淀み、湿気は溜まり、
予想していなかったところにカビが生えた。
雑木に囲まれ、海風を受ける環境に暮らして3年。
天気や風向きのチェック、窓の開け方や換気扇の動かし方など、
なんとか、家との付き合い方が分かってきた気もするが……。
わが家の湿気対策は進化中?
床下収納を開けてみれば
雨の日の庭は、清々しく感じるけれど、うっかり窓を開けてしまうと、湿気が入り込んでくる……
たとえば、ウォークインクロゼット。床面積の狭いわが家は、収納スペースをプランニングすることも大変だったが、かろうじて確保できた貴重な空間。換気扇と窓を設けて、なんとか空気が淀まないように設計してもらったが、モンダイは、少しでも収納量を増やすために設けた床下収納だった。
引越し時に、ほとんど使わないようなガラクタを放り込んでおいたのだが、ある日、開けてみたら紙箱にカビ。他のモノも、何となくじっとりしていて……。普段開けておくわけにもいかないし、空気が淀む典型的な場所だな、ということに、改めて気がつき、せっかく設置したけれど、収納するモノはかなり限定されることになってしまった。
畳がうすく青っぽい
1階には、趣味室兼客間の小さな和室がある。梅雨の時期、数日間使わなかったら、畳がなんとなく青っぽい。掃き出し窓もあるし、換気扇も設けているのだが、風の通り道にならない一角に、うす~く、カビが生えていた。雨の翌朝、窓を開けていたのも失敗だったかも。毎日使っている寝室でも、ベットの下はかなり危険なエリアだ。壁際にベットをレイアウトしているので、どうしても空気が通り抜けない部分が生まれてしまう。ベットの下にモノを押し込んでいるのも、良くないのはわかっているのだが……。
海風とダブルパンチ
できるだけ、自然の風を感じて暮らしたい、と思っているので、どこかしらの窓は開け放たれているのが日常。とはいえ、さすがに、梅雨の季節も何度か過ごせば、その日の湿度に合わせた窓の開閉を意識するようになってきた。特に、海近くに建つわが家の場合、梅雨の湿気に海風の湿気がプラスされる。雨が降っていないからと、換気のために風を入れたりすると、かえって逆効果の場合も。海からの風が強い日は、窓の開閉には注意が必要、ということも、暮らし初めて学んだことのひとつだ。
カビへの対策は、「空気を淀まないようにすること」「除湿を心がけること」「こまめに掃除をすること」がポイントと言われている。なので、最近は、できる限り、空気が淀まないように部屋の扉を開け放し、湿度の高い日は窓は開けず、エアコンの除湿機能も効果的に使用して。あとは、ホームセンターで購入した湿気取りを、クロゼットや床下収納、和室の隅、ベットの下、洗面台やキッチンカウンターの下や下駄箱の中など、見栄えが悪くないように並べ、場所によっては、新聞紙を丸めたり、炭を置いたりもして……。
とりあえず、試行錯誤で、初めての梅雨のように、カビが生えるようなことはなくなった。あとは、「こまめに掃除をすること」、が今年の課題、というか、永遠の課題というか……。
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