サーキュレーターで部屋干しの洗濯物を乾燥!

しとしと雨が降り続く梅雨の時期や気温が低く曇りや雪の日が多い冬は、洗濯物の室内干しの機会が増えます。近年ではそれに加え、花粉シーズンやPM2.5、黄砂の飛来など、一年を通して部屋干しする機会が多くなっています。
梅雨、梅雨や真冬の時期だけでなく春先の花粉やPM2.5もあり、一年を通して部屋干しの機会が増えている

梅雨、梅雨や真冬の時期だけでなく春先の花粉やPM2.5もあり、一年を通して部屋干しの機会が増えている


浴室乾燥機や専用の屋内物干し場があるご家庭ならよいのですが、ない場合は居住空間に洗濯物を干すことになり、なかなか乾かないとうっとうしいし、部屋もジメジメしてあまり居心地もよくありません。

室内干しした洗濯物を早く乾燥させるために、扇風機を使って風をあてても効果がありますが、今回はよりスポット的に風を送ることができるサーキュレーターを使う方法をご紹介しましょう。

 

サーキュレーターとは

サーキュレーターとは、扇風機の「送風機能」に特化し、扇風機より強力な風をスポット的に送ることができる電化製品です。冷暖房時に室内の天井付近と足元付近に生じる温度差の解消を目的として使用する人も多いと思います。
サーキュレーターで室内の温度差を解消

サーキュレーターで室内の温度差を解消


例えば夏のエアコンからでる冷気は足元に溜まりやすく、反対に冬の暖房による暖かい空気は部屋の上部に溜まりやすいので、なんらかの対処をしないと同じ室内でも床周辺と天井付近では温度差が生じています。そのような温度差は足元の冷えや頭ののぼせなど不快を感じる原因となり、冷暖房効率もあまりよくありません。

室内の温度差を解消するために役に立つのがサーキュレーターです。直線的に強い風を送ることで室内の空気を撹拌(かくはん)し、部屋の温度を均一にして冷暖房効率をアップさせることができます(【図1】)。
【図1】サーキュレーターは直線的な強い風を送って室内の空気をかき混ぜ、温度差をなくし、節電効果をあげます

【図1】サーキュレーターは直線的な強い風を送って室内の空気をかき混ぜ、温度差をなくし、節電効果をあげます

 

サーキュレーターと扇風機の違い

扇風機は基本的に人に対して風を送り、涼を得ることを目的としており、送風は人に当たって適度な強さの範囲内、上下の首振り角度は上は30~35度くらいから下は15度程度となっています。しかし近年では、首振り角度が上90度まで可能な「サーキュレーター機能付扇風機」も出ています。

扇風機とサーキュレーターは似ているけど目的が異なるもの

扇風機とサーキュレーターは似ているけど目的が異なるもの


一方、サーキュレーターは室内の空気を循環させることを目的としており、基本的に上下の首振り角度は上向き90度まで可能です。このことで天井に向けて強力な風を送り、室内の空気を循環させることができます。また、自動首振り機能付のものを選べば左右にも首を振ってくれます。最近では室内いっぱいに干した洗濯物にまんべんなく風があたる「8の字型」に首を振る機種もあります。こちらもサーキュレーターと扇風機、1台で2役をうたう「サーキュレーター扇風機」も出回っています。
1台で2役「サーキュレーター扇風機」の例。もともとはサーキュレーターなので、スポット的な強い風を出す事も可能です。

1台で2役「サーキュレーター扇風機」の例。もともとはサーキュレーターなので、スポット的な強い風を出す事ももちろん可能です

 

サーキュレーターは洗濯物に直接強めの風が当たるため乾燥が早い!

洗濯物を部屋干しにする場合、天井近くの鴨居やカーテンレールなどに下げることも多く、上向き最大角度が30度程度の扇風機では、高い位置の洗濯物に風が届かないことがありますが、上向きの角度が90度まででかつスポット的に風を送るサーキュレーターなら、ばっちり届きます。直接強めの風が当たるため、洗濯物もより早く乾きます。

 

家の中で洗濯物が乾燥しやすい場所は「風の通り道」

家の中で洗濯物が乾燥しやすい場所はどこでしょうか。洗濯物の乾き加減に影響を与えるものは「空気の流れ」です。ですから家の中でも「風の通り道」になっている場所に洗濯物を干すと、より早く乾燥することになります。

では、具体的に家の中のどこが風の通り道になっているでしょうか。比較的新しい家には、24時間ずっと換気を行う「24時間換気設備」がついていますが、その場合、給気口と排気口の間で常に風が流れることになります。そこが乾燥しやすい場所です。


 

サーキュレーター&廊下での室内干しで洗濯物は早く乾燥する?

では給気口と排気口はどこについているのかというと、給気口はリビングダイニングや寝室、子ども部屋などの居室に、排気口は洗面脱衣室・浴室、トイレなど水回りについています。従って、例えばリビングダイニングなどの居室と、浴室やトイレを結ぶ廊下には、常に空気の流れがあることになります。

廊下の幅を広く取り、一部を物干しスペースと兼ねているお宅を拝見したことがあるのですが、そこに干した洗濯物は比較的よく乾いていました。たいていの廊下は直線で長さもあるため物干し竿を設置しやすい場所でもあります。そこの部分が風の通り道になると考えると、室内干しをする場所として廊下は適しているといえます。サーキュレーターも併用すれば、冬の時期などは陽の当たらない外に干すより室内干しの方が、早く乾燥するかもしれません。

 

洗面脱衣室も乾きやすい

24時間換気設備は比較的新しい住宅についていますが、もしついていない住宅でも、窓のない風呂場は一日中換気扇をまわしているご家庭も多いと思います。換気扇を回し続けることで、浴室に隣接する洗面脱衣室も空気が常に流れる状態です。ここに洗濯物を干すと意外と早く乾燥します。
洗面所と物干し場を兼ねるのも一理あり

洗面所と物干し場を兼ねるのも一理あり


上の写真はサーキュレーターを床に置き、洗濯物の真下から強い風を当てています。たまに洗濯物の位置を入れ替えて、まんべんなく風が当たるようにすることが早く乾かすコツです。

 

エアコンのランドリー運転を利用

リビングや寝室など、エアコンが設置してある空間に室内干しをする時は、エアコンのランドリー運転(部屋干し優先機能)とサーキュレーターを併用しましょう。この方法も早く乾きます。

但し、ランドリー運転は洗濯物の乾きを優先するため、暖めたり冷やしたりを繰り返し、居心地の良い環境にはならないため、人がいない時の利用に限られます。

 

扇風機とサーキュレーターを使い分けるメリット

扇風機があるのにサーキュレーターも購入したほうがよいのか、悩む人もいると思います。扇風機とサーキュレーターはとても似ていますし、扇風機も送風機能があるため、エアコンの風に対し上手な位置にあてられれば、ある程度室内の空気の撹拌もできるでしょう。
山善(YAMAZEN)製サーキュレーター。気になる電気代は0.6円/時間程度

山善(YAMAZEN)製サーキュレーター。気になる電気代は0.6円/時間程度


しかし、もし「洗濯物を乾燥させたい」という目的もあるのなら、効率よく乾燥させるためのスポット送風機能はサーキュレーターの方が上ですし、冬場に扇風機が室内にあるのはちょっと……と感じる人も、サーキュレーターなら小ぶりでデザイン性の高い機種も出ており、一年を通して室内にあっても違和感は少ないでしょう。

ちなみに筆者は冬に外干しできる日が少ない東北の地に住んでいた時、サーキュレーターを毎日のように使っていました。冷暖房を効率的に行うために、洗濯物を早く乾かすために、一年を通してサーキュレーターは活躍してくれました。

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