鎮痛効果とは? 痛みとアロマテラピー
不快な痛みにはアロマを用いてみてください
痛みはつらいものですが、それを和らげ、鎮める効果を鎮痛効果といいます。アロマテラピーでは、精油の香り、また精油に含まれる成分そのものが痛みに対して有効と考えられています。
まず精油の香りを嗅ぐと、嗅覚からの刺激が神経に作用し痛みをブロックすると考えられます。好きな香りや効果的な香りを嗅いでリラックスしたり、気分転換をすることで痛みをちょっと忘れさせてくれる……といった感じですね。香りをしっかりと感じられる芳香浴法を実践するといいでしょう。生理痛やストレス性の頭痛なら、ハンカチやティッシュに精油を1滴落として、携帯し、ときどき香りを吸入するといいですね。
さらにいくつかの成分が鎮痛効果をもたらすといわれます。社団法人日本アロマ環境協会発行の『検定テキスト』によると、酢酸リナリルやゲラニオールがそれにあたります。これらの成分を活用するなら、お風呂に入れてアロマバスを楽しんだり、アロマトリートメントで肌に塗るとよいでしょう。
アロマバスを楽しむなら、効果的な精油を1~3滴ほどバスタブに入れてよくかき混ぜて入浴します。キャリアオイル大さじ1杯に精油を1滴入れたものをよくかき混ぜて、痛みを感じる部分に塗り、しばらく浸透するまで撫でる(マッサージ)方法も気持ちが安らぎますよ。
なお、アロマテラピーは医療ではありません。痛みは体の重要なサインです。我慢できない程度の強い痛み、いつもとは違う違和感などがあれば、すぐに医師の診断を仰いでください)。
痛みに効く・鎮痛効果が優れているアロマオイル
■カモミール・ローマン
含まれるエステル類が効果的。甘さとハーブの香りがバランスよく、神経に作用します。ストレス性の頭痛や胃痛におすすめです。
■クラリセージ
酢酸リナリルが効果を発揮します。生理痛や筋肉痛におすすめです。
■スィートマージョラム
血行を良くして、痛みを体から排出しやすくします。ストレス性の腹痛、生理痛、肩こりなどにおすすめです。
■ゼラニウム
ゲラニオールが効果を発揮します。生理痛やPMS(月経前症候群)による鈍痛におすすめです。
■プチグレン
酢酸リナリルが効果を発揮します。ストレス性の偏頭痛におすすめです。
■ベルガモット
酢酸リナリルが効果を発揮します。心を穏やかにするため、痛みによるストレスを和らげます。
■ユーカリ
古くから筋肉痛に効果を発揮するといわれます。腰痛、肩こりに、呼吸を深くして、痛みから気持ちを遠ざけます。
■ラベンダー
酢酸リナリルが効果を発揮します。神経を落ち着かせストレス性の頭痛、筋肉痛、生理痛におすすめです。
■ローズ゙ウッド
ストレス性の頭痛におすすめです。
■ローズマリー
血行を良くして、痛みを体から排出しやすくします。筋肉痛、肩こりにおすすめです。
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