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CC160周年記念第4弾・企業城下町ウォーカービル

カナディアンクラブ(CC)は160周年第4弾。今回はハイラム・ウォーカーが蒸溜所のあるオンタリオ州ウィンザーにウォーカービルという企業城下町を建設するに至った成功の道のりをお伝えしよう。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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アメリカンウイスキー業界の反発

カナディアンクラブ

カナディアンクラブ

では第4弾では「カナディアンクラブ」の19世紀後半の歩みを見つめてみよう。前回はカナディアンウイスキーではじめてブランド名を冠した「ウォーカーズ・クラブ・ウイスキー」を発売したところまでお話した。今回は創業者ハイラム・ウォーカーが企業城下町を建設するほど成功した道のりをお伝えする。

「ウォーカーズ・クラブ・ウイスキー」はすっきりと冴えた味わいとともに“クラブウイスキー”の響が東部のみならず都市部の社交場で好感を持って受け入れられるようになった。するとアメリカンウイスキー業界は“クラブウイスキー”に脅威を感じはじめる。
アメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーを明確に区別する必要があるとアメリカの業界は主張し、その運動が高まる。南北戦争(1861—1865)後のアメリカは西部開拓が本格化するとともにライウイスキー、バーボンウイスキーの需要がより高まっていた。そこにアメリカ人であるハイラム・ウォーカーが生み出したカナダのウイスキーが参入し、次第にシェアを獲得していくのを見過ごせなくなった。それだけ新鮮なフレーバーを抱いていた証ともいえる。
政府に働きかけ、法律が制定されたのが1890年。「ウォーカーズ・クラブ・ウイスキー」は、ブランド名を「カナディアンクラブ」(以下CC )と名称変更することになった。

成功が企業城下町を生み出した

ハイラム・ウォーカーの執務室

ハイラム・ウォーカーの執務室

しかしながらブランド名は変わっても人気は衰えなかった。スムース&マイルドなテイストはアメリカで興隆していたライウイスキーに影響を与え、人気の翳りをもたらすことになった。
創業者ハイラム・ウォーカーは1899年にこの世を去ったが、アメリカでの人気は高まりつづけ、1900年には40を超す偽ブランドが出まわっていたという。ブランド名に“クラブ”を入れたウイスキーも続々と登場し、ラベルも酷似したものが多かった。
そこで新聞広告やポスターでCCの特性を繰り返し伝えつづけると信用度がさらに増し、CCという1ブランドのチカラでカナディアンウイスキー全体の評価もアップするという相乗効果をもたらした。

CCブランドセンター

CCブランドセンター

さて、ハイラム・ウォーカーの業績を語っておこう。彼はデトロイト川を挟んで、アメリカはデトロイトの対岸、カナダはオンタリオ州ウィンザーに蒸溜所を建設したことを前回記事で述べた。
彼はこのウィンザーに企業城下町を築き、整備した偉人でもある。ウィンザーにウォーカービルという町を建設。社員住宅はもちろん警察署、消防署をはじめとして行政機能を持つ町に高めていった。ちなみに写真のCCブランドセンターの立派な建物は、旧本社である。
現在、ウォーカービルは高級住宅地として知られている。(第5弾へとつづく)

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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