カナディアン・テイストの源流C.C.

カナディアンクラブ

カナディアンクラブ

今年になってアイリッシュウイスキーをいくつか紹介したが、今回から何回かに分けてカナディアンウイスキー、C.C.と呼ばれて世界中であいされている「カナディアンクラブ」についてお話しよう。
まず創業。アメリカのマサチューセッツ州に1816年に生まれたハイラム・ウォーカーがデトロイト対岸のカナダ・オンタリオ州ウィンザーに蒸溜所を建設したのは1856年。その2年後にとてもクリーンな感覚の軽快なウイスキーを発売する。1858年がハイラム・ウォーカー社の創業年となっている。
これまでにないその味わいはアメリカ東部各地の紳士の社交場ジェントルメンズ・クラブで好評となり、そこから「ウォーカーズ・クラブ・ウイスキー」のブランド名を冠したことによってより広く知られ、教養あるビジネスマンの酒といった品のあるイメージを持たれるようになった。
この「クラブ・ウイスキー」がC.C.の前身であるが、ウォーカーが生んだクリーンで軽快、身体がリフレッシュするようなスムーズ&マイルドな味わいの人気は現在に至るカナディアンウイスキー全体のテイストを決定づけたといえる。5大ウイスキーのなかのアイリッシュ、スコッチ、アメリカン、ジャパニーズと比べて、カナディアンは最もライトな酒質である。

ウイスキー入門者におすすめのライトな味わい

カナディアンクラブ ブラックラベル

カナディアンクラブ ブラックラベル

カナディアンウイスキーの特長としてフレーバリングウイスキーとベースウイスキーの2タイプがある。フレーバリングはジャパニーズやスコッチのモルトウイスキー、ベースはグレーンウイスキーと捉えるとわかりやすい。
フレーバリングウイスキーは一般にライ麦、トウモロコシ、ライ麦麦芽、大麦麦芽を原料に連続式蒸溜機で蒸溜後、さらに単式蒸溜器あるいは1塔式連続蒸溜機で蒸溜する。ライ麦特有のスパイシーでオイリーな香味を特長としている。
ベースウイスキーは主にトウモロコシを原料に連続式蒸溜機で蒸溜。ライトでクセがなく、ニュートラルスピリッツに近い。
この2タイプをブレンドしたのがカナディアンブレンデッドウイスキーで、C.C.はもちろんカナディアンのほとんどがこのブレンデッドといえる。オーク樽熟成は通常3~4年(法定義では小樽に最低3年)である。フレーバリングウイスキーの原料からわかるようにライ麦の風味が心地よくそよぐのがカナディアンブレンデッドウイスキーである。
カナディアンクラブ クラシック12年

カナディアンクラブ クラシック12年

ブレンド比率はフレーバリングが10~30%、ベースが70~90%が一般的だ。ブレンドにおいて9.09%までカナダ産以外のウイスキーを使っていい。多くはバーボンだが、フルーツブランデーやフォーティファイドワインを添加することもある。尚、C.C.はバーボンなどを加えたりはしていない。これは次回記事でご理解いただけるだろう。

次回記事で「カナディアンクラブ」の香味を生む製法特長について述べるが、今回まずはC.C.の製品紹介をさせていただく。

Canadian Club
6年超の樽熟成。クセがなくとてもクリア。軽やかで華やかな香りとともにしなやかなコクが感じられる。ソーダ水やジンジャーエールで割って気軽に楽しみたい。すっきりとリフレッシュできる。ウイスキー入門者にもおすすめ。カクテルベースとしても活躍する。
700ml/40%/¥1,390(税別)

Canadian Club BLACK LABEL
ブラックラベルはソーダ割や水割など繊細な味わいの和食とともに楽しむ日本人のために特別に香味設計された日本限定品。8年超の樽熟成。C.C.ならではの軽快さスムーズさがありながらしっかりとしたボディがある。コクのある滑らかさが特長で、後味も心地よいプレミアムウイスキー。
700ml/40%/¥4,000(税別)

Canadian Club CLASSIC 12YEARS
このクラシック12年は12年超樽熟成のフルボディタイプ。ライ麦由来の華やかな香りと滑らかな味わいが特長。やわらかさのなかに独特の芯のような厚みを抱いている。
750ml/40%/¥2,100(税別)

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