暮らしの歳時記/秋の行事・楽しみ方(9~11月)

「秋分の日」「二十四節気の秋分」とは?2024年はいつ?違い・意味・由来や食べ物

秋分の日とは何をする日でしょう? 2024年の秋分の日はいつ? 秋分の日と二十四節気・秋分の違い、お彼岸との関係、食べ物、「暑さ寒さも彼岸まで」という理由など、秋分にまつわる豆知識をご紹介します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

2024年の秋分はいつ? 秋分の日とは? 何をする日かを解説

秋分の日とは?秋分はいつ?意味・食べ物・決め方 2020

秋分は、暦の上では秋の半ば。萩や尾花など秋の七草も美しい時季です

2024年の秋分は9月22日。期間でいうと9月22日~10月7日です。

秋分は二十四節気のひとつ。二十四節気は季節の移り変わりを知るためのもので、約15日間ごとに24に分けられています。

二十四節気は期間なので、秋分(二十四節気の第16)から寒露(二十四節気の第17)までの期間をさし、毎年9月23日頃~10月7日頃にあたります。なお、日付は固定されているわけではなく年によって変わります。二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、1日程度前後することがあるからです。

・秋分前後の二十四節気の移り変わり
 白露 → 秋分 → 寒露

また、「今日は立秋です」のように、各節気に入る日をさす場合もありますが、秋分の場合は、秋分に入る日=国民の祝日「秋分の日」です。

<目次>

「秋分の日」とは―ー祖先をうやまい亡くなった人をしのぶ国民の祝日

秋分の日とは 二十四節気の秋分に入る日で彼岸の中日

二十四節気の秋分に入る日で、彼岸の中日である秋分の日とは、祖先をうやまい亡くなった人をしのぶ日

2024年の「秋分の日」は9月22日です。

「秋分の日」は、二十四節気の秋分に入る日をさしています。太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、彼岸の中日です。国民の祝日になっており、国民の祝日に関する法律で「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」という趣旨になっているのは、お彼岸にお墓参りをする風習を踏まえているからです。
 

秋分と"秋のお彼岸"の関係、食べ物

秋分の日・秋分 秋のお彼岸頃に咲く彼岸花

秋分の日を中日とした前後3日、合計7日間は彼岸。秋彼岸のころに咲く彼岸花は、この時期ならではの風景です

秋分の日を中日とした前後3日、合計7日間を彼岸といいます。春にも春分の日を中日とした彼岸があるので、春のお彼岸(春彼岸)、秋のお彼岸(秋彼岸)などと呼び分けることもあります。
秋分の日・秋分 お彼岸のお供え「おはぎ」

お彼岸のお供えの定番「おはぎ」

お彼岸にはお墓参りをする風習があり、この時期の花に「彼岸花」があります。
そして、お供えものの定番の「おはぎ」は、秋分の代表的な食べ物です。

▷詳しくはこちらをご覧ください。
お彼岸の時期と常識
「彼岸花・曼珠沙華」の意味や読み方・別名、花言葉や不思議な特徴
お彼岸に「ぼたもち」「おはぎ」を食べる理由って?意味・呼び名や作り方違い
 

暑さ寒さも彼岸まで……残暑に目処がつく

読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋……それぞれの秋を愉しんで

読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋……それぞれの秋を愉しんで

暦のうえでは立秋から立冬の前日までが秋で、秋分はその中間にあたります。秋分の日には昼と夜の長さがほぼ同じになり、それ以降は秋の夜長に向かいます。厳しかった残暑に目処がつくため、「暑さ寒さも彼岸まで」というようになりました。

『暑さ寒さも彼岸まで』とはどういう意味?使い方は?

秋の趣がひとしおとなり夜も長くなっていきますから、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、物思う秋、食欲の秋……それぞれの秋を愉しんでくださいね。

秋の七草の覚え方~名前が覚えやすい歌と語呂合わせ「ハスキーなお袋」
紅葉狩りの起源・豆知識…紅葉を狩ると言うのはなぜ?紅葉は鬼女?!
秋の果物・味覚狩りの時期とおいしい果実の見分け方

また、年によってはこの時期に「中秋の名月」(旧暦8月15日)がめぐってきます。
十五夜・中秋の名月に何をする?今年はいつ?食べ物・団子・お供え
 

秋分の初侯・次侯・末侯

二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、秋分の間にこのように移り変わります。
※日付は、2024年の日付です。

初侯:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)9月22日頃
雷が鳴らなくなる頃。春分の末侯に「雷乃声発(かみなりすなわちこえをはっす」とあるように、春分の頃から鳴り始めて夏の間鳴り響いた雷が、声を収めるようになります。

次侯:蟄虫培戸(むしかくれてとをふさぐ)9月28日頃
虫たちが土の中に入って入口をふさぐ頃。啓蟄の初侯「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」で外に出てきた生き物が、土の中にこもってしまう時期というわけです。

末侯:水始涸(みずはじめてかるる)10月3日頃
田んぼの水を抜いて稲刈りの準備を始める頃という説と、井戸の水が涸れ始める頃という説があります。


【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます