季節の挨拶に何を書く? 1月上旬・中旬・下旬の時候の挨拶と結び文

時候の挨拶とは「拝啓」などに続く書き出しの言葉で、季節感をあらわす

時候の挨拶とは「拝啓」などに続く書き出しの言葉で、季節感をあらわす

1月の季節の挨拶「時候の挨拶」に何を書けばいいのでしょう? 時候の挨拶とは「拝啓」などの頭語に続く書き出しの言葉で季節感を表します。

時候の挨拶には、ビジネス文書や学校関係で出す文書、お礼状・目上の方向けの「漢語調」と、プライベートの親しい友人・知人向けのカジュアルな「口語調」があります。いつ使うのかがわかるよう、1月の上旬・中旬・下旬に分け、例文や結びの文、コロナや健康に関する挨拶文、また季節の話題もご紹介します。
 
<INDEX>   ・1月全般で使える
  ・1月上旬
  ・1月中旬
  ・1月下旬  

手紙・書類・メール・お礼状で使う、挨拶文の書き方や構成

ビジネスや学校関係で出す文書・お礼状、プライベートな手紙などを書く場合、【前文】⇒【主文】⇒【末文】⇒【後付】で構成するのが基本です。基本をもとに、必要に応じて細かい要素を変えながら仕上げていきましょう。
 
<構成>
【前文】……「拝啓」などの頭語 ⇒ 時候の挨拶 ⇒ 相手の安否や健康を気遣うことば ⇒ 自分の近況やお礼など
【主文】……いわゆる本文
【末文】……結びの挨拶。相手の健康や繁栄を祈ることば ⇒「敬具」などの結語
【後付】……日付 ⇒ 署名 ⇒ 宛名

 

「漢語調」「口語調」……時候の挨拶文は相手・場面に応じて選びたい

時候の挨拶には、短く簡潔に表した「漢語調」と話し言葉でやわらかな言いまわしの「口語調」がある

時候の挨拶には、短く簡潔に表した「漢語調」と話し言葉でやわらかな言いまわしの「口語調」がある

時候の挨拶は、その時々の季節感を表した言葉。「厳寒の候」のように短く簡潔に表した「漢語調」と、「寒さが厳しい頃となりました」のように話し言葉でやわらかな言いまわしの「口語調」があります。
 
漢語調と口語調は、相手や場面に応じて使い分けます。一般的に、ビジネス文書や学校関係の文書などでは、かしこまった漢語調の表現が使われることが多く、文書の格を高めてくれます。一方、パーソナルな文書では、より身近な口語調を使う方が多いです。また、ビジネスであっても、口語調を用いてやわらかにする場合もあります。
 
いずれにしても、ネガティブではなくポジティブなものがおすすめです。 
 

1月の季節の挨拶/漢語調の時候の挨拶「ビジネス」編

寒さが厳しい頃を表す「厳寒の候」。「○○の候」は「○○の折」「○○のみぎり」に置き換えて使うこともできる

寒さが厳しい頃を表す「厳寒の候」。「○○の候」は「○○の折」「○○のみぎり」に置き換えて使うこともできる

ビジネスシーンでは、かしこまった漢語調の時候の挨拶を使うのが一般的。目上の方への手紙やメールでも使える漢語調の時候の挨拶について、意味とともに例文を交えてご紹介します。時候の挨拶は季節感が大切なため、目安となる時期ごとに紹介しますが、その年によって多少ずれることがあるため、実際の季節感を優先しながら選んでみてください。
 
また、「○○の候」は「○○の折」「○○のみぎり」に置き換えて使うこともできます。
  
1月全般で使える「厳寒の候」「寒冷の候」「酷寒の候」「厳冬の候」                  
  • 厳寒(げんかん)の候=寒さが厳しい頃となりました。
  • 寒冷(かんれい)の候=寒く冷たい時期となりました。
  • 酷寒(こっかん)の候=大変厳しい寒さの時期となりました。
  • 厳冬(げんとう)の候=冬の寒さが一層厳しくなりました。
<例文>
「厳寒の候、ますますご清栄のこととお慶び申しげます。」
 
1月上旬の「新春の候」「初春の候」 「七草の候」 
  • 新春(しんしゅん)の候=正月となりました。
    ※1月いっぱい使用できますが、松の内(元旦~7日、地方によっては15日)が無難です。
  • 初春(はつはる)の候=正月となりました。
    ※1月いっぱい使用できますが、松の内(元旦~7日、地方によっては15日)が無難です。
  • 七草(ななくさ)の候=七草粥(七草の節句、1月7日)の時期となりました。
<例文>
「新春の折、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申しげます。」

1月中旬の「小寒の候」「寒中の候」「晩冬の候」「寒風の候」
  • 小寒(しょうかん)の候=寒に入り寒さが厳しくなってまいりました。
    ※「小寒」は二十四節気のひとつで、1月5日~1月19日頃。
  • 寒中(かんちゅう)の候=1年で最も寒い時期でございます。
    ※「寒中」は二十四節気の小寒~大寒をさし、1月5日頃~2月3日頃。
  • 晩冬(ばんとう)の候=冬も終盤となりました。
    ※「晩冬」は二十四節気の小寒と大寒の時期をさします。
  • 寒風の候=冬の寒風が身に染みる時期となりました。
<例文>
「寒中のみぎり、○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」

1月下旬の「大寒の候」
  • 大寒(だいかん)の候=1年で最も寒い時期となりました。
    ※「大寒」は二十四節気のひとつで、1月20日頃~2月3日頃。
<例文>
「大寒の候、貴店ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。」
 

1月の季節の挨拶/口語調の結びの挨拶「ビジネス」編

結びの挨拶は、相手や趣旨によって変わります。ビジネスなどのフォーマルな文書でよく使われる、今後もよろしくとお願いする結びの挨拶、相手の繁栄や健康を祈る結びの挨拶、1月ならではの結びの挨拶、コロナ関連の結びの挨拶を例文で紹介します。
             
■今後もよろしくとお願いする結びの挨拶
  • 「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
  • 「引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
  • 「今後におきましても相変わらぬご厚誼(こうぎ)を賜りますよう お願い申し上げます。」
  • 「これからも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」
■相手の繁栄や健康を祈る結びの挨拶
  • 「貴社のますますのご発展を心より祈念しております。」
  • 「末筆ながら、一層のご隆盛を衷心よりお祈り申し上げます。」
  • 「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
  • 「皆々様のご多祥を心よりお祈り申し上げます。」
■1月ならではの結びの挨拶  
  • 「皆さまにとりまして本年が幸多き年でありますよう、祈念申し上げます。」
  • 「例年にない寒さでございますので、ご自愛専一にてお願い申し上げます。」
  • 「悪い風邪も流行っております。健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。」
  • 「寒さ厳しき折柄、体調を崩されませんようご留意ください。また、道路も凍っているかと存じますので、お足元にお気をつけください。」

■コロナ関連の結びの挨拶
  • 「コロナもあり落ち着かない日々が続いております。くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。」
  • 「コロナ渦中、寒さも厳しさを増しております。くれぐれもお体にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。」
 

1月の季節の挨拶/口語調の時候の挨拶「プライベート」編   

「福寿草の花がひと足早く春の訪れを告げる頃となりました」は、話し言葉でやわらかな口語調の時候の挨拶

「福寿草の花がひと足早く春の訪れを告げる頃となりました」は、話し言葉でやわらかな口語調の時候の挨拶

プライベートの場合、書き出しの時候の挨拶は、口語調のカジュアルな表現が好まれます。
 
■上記「ビジネス」編で紹介した漢語調の「○○の候」の意味を表す文は、口語調の時候の挨拶として使えます 
  • 「七草粥の時期となりました。」
  • 「冬の寒さが一層厳しい頃となりました。」
  • 「寒に入り寒さが厳しくなってまいりました。」
  • 「寒風が身に染みる時期となりました。」
  • 「寒の入りを迎え、ひとしお寒さが厳しくなってまいりました。」
  • 「1年で最も寒い時期となりました。」
  • 「冬も終盤となってまいりました。」

■その他にも、この時期の情景を綴って挨拶することができます
1月向きの時候の挨拶に、相手の安否や健康を気遣う言葉を加えた例文を幾つか紹介します。
  • 「松の内の賑わいも過ぎ、ようやく平生の暮らしが戻ってまいりました。皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。」
  • 「おとそ気分もようやく抜け、日常の雑事に追われる日々です。そちらはいかがですか。」
  • 「松が明け、お仕事にも新たな気持ちでご精進されていることと存じます。」
  • 「年も改まり、決意も新たにご活躍のことと存じます。」
  • 「年が改まったせいか、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられますが、お変わりございませんでしょうか。」
  • 「新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、お変わりありませんか。」
  • 「寒の入りとともに冬将軍の到来する頃となりましたが、お元気でしょうか。」
  • 「鏡開きも終わり、お仕事にも新たな気持ちで精進されていることと存じます。」
  • 「福寿草の花がひと足早く春の訪れを告げる頃となりました。皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。」
  • 「相変わらずの寒さで春の訪れが待たれる昨今ですが、お元気でご活躍のことと存じます。」
  • 「先日来の雪で、野山も白一色の銀世界となりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。」
  • 「寒気ことのほか厳しく、軒のつららも日増しに長くなっております。その後お変わりございませんか。」
  • 「寒気はなはだしき折、お元気にお過ごしでしょうか。」
  • 「小雪舞う寒空を眺めつつ、ただひたすらに春の待たれる今日この頃。お変わりなくお過ごしでしょうか。」
  • 「今日は雪晴れの空がすがすがしく、寒いながらも気落ちのいい朝を迎えました。お元気でお過ごしでしょうか。」
  • 「雪の中、寒椿の美しさが際立つ頃となりました。風邪などお召しになっておられませんでしょうか。」
 

1月の季節の挨拶/口語調の結びの挨拶「プライベート」編​​​​​

「今年こそ一緒に旅行を…」1月は今年のことを話題にしてもよい

「今年こそ一緒に旅行を…」1月は今年のことを話題にしても良い

プライベートで用いる結びの挨拶も、カジュアルな表現が好まれます。相手に合わせて挨拶の内容を考えてみると良いでしょう。相手の趣味や嗜好に合わせた結びの挨拶、相手の体調を気遣う結びの挨拶、コロナ関連の結びの挨拶の例文を紹介します。参考にしてみてください。
 
■相手の趣味・嗜好に合わせたの結びの挨拶    
  • 「今年こそ一緒に旅行できるといいですね。その日を楽しみに、お互い元気で頑張りましょう。」
  • 「今年は車の免許を取得しようと思っています。ドライブにお付き合いくださいね。」
  • 「○○くんが成人を迎えたら、一緒にお酒を飲みましょう。楽しみにしております。」
  • 「祝杯を交わせるよう、お互い目標に向かって頑張りましょう。」

■相手の体調を気遣う結びの挨拶     
  • 「寒さもこれからが本番です。体調を崩さないよう気をつけてお過ごしください。」
  • 「時節柄、体調を崩しませんよう御身おいといください。」
  • 「寒さ厳しき折から、くれぐれもご自愛くださいませ。」
  • 「寒冷のみぎり、くれぐれもお体にはご留意ください。」 
  • 「空気が乾燥しております。お風邪など召されませんよう気をつけてくださいませ。」
  • 「春を待ちわびつつ、ご家族の皆様のご健勝とご多幸をお祈りしております。」

■コロナ関連の結びの挨拶
  • 「時節柄、なかなかお目にかかることができませんが、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
  • 「コロナもあり落ち着かない日々が続いております。体調を崩しませんようくれぐれも気をつけてお過ごしください。」
  • 「寒冷にくわえコロナもございますので、くれぐれもご自愛くださいませ。」
  • 「コロナ渦中、お仕事にも影響があるかと存じます。くれぐれもお体に気をつけてご活躍ください。」
  • 「時節柄、なかなか思うように会えませんが、オンラインでのおしゃべりも大歓迎です。お互い元気で頑張りましょう。」
  • 「テレワークで運動不足にならないよう、お互いに気をつけましょう。」
 

1月に使える季節の話題

1月初旬はお正月のあれこれが話題になります

1月初旬はお正月のあれこれが話題になる

1月ならではの季節の話題を紹介します。キーワードとして入れてみると、季節感が出ると思います。
 
■花や動植物・食べ物
寒椿、福寿草、寒梅、白鳥、鶴、鷺、松竹梅、水仙、葉牡丹、蝋梅、満作、雪割草、春の七草、
おせち、お屠蘇、お雑煮、七草がゆ、河豚、わかさぎ、寒しじみ、
 
■風物詩や行事・イベント
お正月、しめ飾り、お年玉、初夢、初詣、書初め、一陽来復、羽根つき、独楽回し、凧あげ、松の内、七草、小正月、左義長、どんど焼き、成人式、だるま市、雪合戦、雪だるま、雪うさぎ、かまくら

■節気・時期
小寒、大寒、寒中、寒の入り、冬将軍
 

オリジナルの挨拶を入れることも考えてみましょう

今年もかまくら作りにチャレンジしていますか?……相手の顔を思い浮かべてみると、文章が浮かびます

今年もかまくら作りにチャレンジしていますか?……相手の顔を思い浮かべてみると文章が浮かんでくる

相手の顔を思い浮かべながら考えていると、よりパーソナルで身近な文が綴れます。下手でもいいので、素直に自分の言葉で考えてみると、心に届く手紙になるでしょう。
 
  • 「このたびご子息が成人式を迎えられるとのこと、誠におめでとうございます。」
  • 「そちらは河豚の産地、今年も河豚三昧でしょうか。」
  • 「今朝になって一面の銀世界。雪合戦に興じる声がどこからか聞こえてまいります。」
  • 「凍てつく夜空にオリオン座の星々が美しく輝いております。」
  • 「今年もかまくら作りにチャレンジしていますか。」
手紙の書き方 ~心に届く時候・時節の挨拶

 
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