アロマテラピー/手作りアロマコスメの作り方・使い方

虫除けアロマスプレー・アロマ入浴剤の作り方……子どもと作れる!

今回は、子どもと一緒に作れる虫除けアロマスプレーやアロマ入浴剤の作り方をご紹介いたします。親が香りを部屋に広げたり、お風呂に入れても、子どもにとっては受け身でしかありません。興味を持ってもらうにはやはり「参加型手作り」が一番!

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

虫除けアロマスプレーやアロマ入浴剤の作り方…子どもと一緒に作る!

虫除けアロマスプレーやアロマ入浴剤の作り方

虫除けアロマスプレーやアロマ入浴剤の作り方

今回は子どもたちと簡単なアロマグッズを作ってみましょう。なるべく材料も少なく、おうちにあるものを活用できて、子どもたちでも使えるもの。
このようなポイントを押さえて作るアロマグッズはこちらです。
 
  • 服や持ち物につけられる虫除けアロマスプレー
  • 遊び疲れを癒すアロマバスバッグ
 

子どもとアロマグッズ作りを楽しむ時のポイント

肌につくと刺激になるもの(エッセンシャルオイル、無水エタノール)の取り扱いに注意しましょう。
エッセンシャルオイルは原液をそのまま肌につけてはいけないので、つかないように注意をしながら作りましょう。

もしついた場合は、慌てずに、とにかくたくさんの水で洗い流します。たいていはそれで大丈夫です。(万一、ひどい場合は病院を受診してください)

怖いのは、エッセンシャルオイルが手についたことを言ってくれず、子どもがそのまま目、口、鼻に触れてしまう事です。粘膜は繊細なので、十分に気を付けてください。

もし手についていないと子どもが言っても、実習後はみんなきれいに手を洗ってくださいね。


さあ!実践です。
実際に小学生3人(低学年と高学年)の女の子と一緒に実習したレポートをご紹介します。
 

大活躍! 虫除けアロマスプレーを作ろう

エッセンシャルオイル、無水エタノール、水のほか、大さじスプーン、お皿、スプレー容器

エッセンシャルオイル、無水エタノール、水のほか、大さじスプーン、お皿、スプレー容器

子どもたちはとにかく蚊にさされます。肌にトラブルある子もいるため、今回は服や持ち物にスプレーするタイプの虫除けスプレーを作ります。網戸などに振っても使用可能です。


■材料(50ml容器/2%濃度)
虫除け効果の期待できるエッセンシャルオイル
…今回はシトロネララベンダー各10滴
無水エタノール5ml
水(精製水や市販の飲用水)45ml
 

服に色がつかないかチェック!

色はついてるかな?どう?エッセンシャルオイルにもいろんな色があるんだよ

色はついてるかな?どう?エッセンシャルオイルにもいろんな色があるんだよ

服や持ち物につけるため色がついていないエッセンシャルオイルを選びましょう。ということでまずは色をチェックします。

少し見えにくいですが、いずれも色はとても薄いですね。ということで採用です。画像にあるとおり今回は、シトロネラ、ラベンダーを採用。
※レモンは比較のためにやってみました。虫除け効果はあまり期待できません。
 

ちゃんと計量します

無水エタノールは小さなサイズだと作業しやすいでしょう

無水エタノールは小さなサイズだと作業しやすいでしょう

まず、無水エタノールを計量して、スプレー容器に入れます。

エタノールは、肌につくとすーっとして、人によっては少し刺激になることもあるため、低学年の子の場合などは大人が入れてあげてもいいでしょう。

もし手についたら、すぐに水で洗い流すように伝えます。こぼれやすいため、下に受け皿を置いてあげると安心です。
 

エッセンシャルオイルの登場

息も止めて集中

息も止めて集中

無水エタノールに、エッセンシャルオイルを1滴ずつ垂らします。

これが結構難しいのです。ものすごく集中しますよ!1滴入れようとして、だーっと数滴出てしまうことがあります。そうなると……失敗です(笑)。

今回は上手に入れてくれましたが、もし多く入ってしまったら、不採用にして滴数がわかれば、水などを計算して増して作り直します。何滴入ったかわからない場合は、スポイトなどで計量してほかの方法で活用してください。

スプレー容器は、しっかり反対側の手で押さえて入れましょう。おとなでも倒す人がいるので要注意。
 

水を入れて完成!

水を加えますが市販の飲用水でOK

水を加えますが市販の飲用水でOK

水を計量して入れます。ふたを付けてよく振れば出来上がり。

さっそくスプレー……し過ぎです(笑)
子どもは何度もスプレーしちゃうので、目に入ったり、ふざけて人に向けてスプレーしないよう、注意してくださいね。
 

虫除けスプレー使用時の注意点

  • スプレーするときに容器をまっすぐに立ててスプレーするように教えましょう。逆さにした状態ではうまくスプレーできません。
  • 気持ちが急いて、ふたの閉め方が甘い場合があります。きっちりとふたをしてから、スプレーしないと漏れ出て手につくことがあります。
  • スプレーする前はよく振りましょう。
  • 日の当たらない比較的涼しいところに置いて、1週間~2週間以内に使い切りましょう。
 

遊び疲れを癒すアロマ入浴剤を作ろう

どうしても冷たいものを摂りすぎる子どもたちのお腹を優しく温めてくれます

どうしても冷たいものを摂りすぎる子どもたちのお腹を優しく温めてくれます

次はアロマ入浴剤です。紫外線や汗による肌の疲れを癒し、安眠に導くアロマバス。子どもなのでエッセンシャルオイルは少なめにして、メインはハーブです。

■材料(1回分)
  • ラベンダーのエッセンシャルオイル…1滴
  • ドライハーブ…今回はローズ、ラベンダー、ローズマリー各大さじ2杯
  • 天然塩…大さじ1杯
  • だしパック…1枚
 

お皿にハーブを入れます

ドライハーブはカモミールやペパーミントなど他の種類でもOKです

ドライハーブはカモミールやペパーミントなど他の種類でもOKです

今回は3種用意したハーブをスプーンで計量しお皿に入れて混ぜていきます。ひとつひとつ香りを嗅いだり、触ってみたり……感覚をフルに刺激した作業です!

思わず見ていた虫除けスプレー担当の子も「(ハーブに)触っていい?」。触ったらなぜか「わー」っと驚いて、すぐに手を拭いていました(笑)初めてドライハーブに触れたんでしょうね!
 

塩で相乗効果も期待します

塩もプラス

塩もプラス

あれば塩も入れてOKです。塩はむくみを解消したり、肌の殺菌にもなります。どちらかというと、おとなが喜ぶので、お母さんと一緒に入る子は入れるようアドバイスすると、ママも喜ぶでしょう。 さらに、そこにラベンダーのエッセンシャルオイルを1滴垂らします。
 

だしパックに詰めます

使い捨てだしパックに

使い捨てだしパックに

全体を軽く混ぜたら、使い捨てのだしパックやお茶バッグに詰めましょう。ガーゼなどでもOKです。
 
封のとじ方も経験です

封のとじ方も経験です

中身が出ないようにきっちり口をしめます。これで完成です!
 

使い方

精油はラベンダーです

精油はラベンダーです

このままの状態でバスタブに入れてしばらく置いておいて入浴もOKですが、かなりハーブ成分は薄い状態です。ほぼエッセンシャルオイルだけの効果で良ければ、それでも構いません。

ハーブ成分も活用したい場合は、完成したものを洗面器に入れ、そこへ熱湯を入れます。ふたをして(お鍋やフライパンのふたでOK)約10~15分置いておきます。

湯に色がついて成分が抽出されたと感じたら、液とバスバッグすべてを湯を張ったバスタブに入れます。

香り、ハーブの色など、五感を刺激するものがいっぱいあります。そして香りの効果でゆっくりと眠れること、間違いありません。
 

まとめ

自分で作ったとなれば愛着もわきますね

自分で作ったとなれば愛着もわきますね

いかがでしたか? 2つのアロマグッズで、用意するエッセンシャルオイルは2種類、ハーブが3種類でした。いずれも1種類でも全然構いません。

正直、子どもたちとの作業は汚れたり、あーだこーだややこしいことも多々ありますが、夏休みの小さな想い出づくりにはなるかと思います。

そして私は身近に子どもがいて実感していますが、上質な香りに日常的に触れることでマイナスになることは一切ありません!都会の子なら、ナチュラルなものを知る機会をアロマテラピーを通して体感してもらえたら、とっても嬉しいです。

安全に楽しんでくださいね!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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