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アンジェリカの香り、効能や使い方
アンジェリカの香り、効能や使い方
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広がったお花はまるで天使が羽を広げたみたい
科名 セリ科
根から水蒸気蒸留で採油
ヨーロッパ北部、中央ロシア地方などに分布する草です。太い茎の先端につける小さな花が、レースの日傘のようでとても可憐ですね。
全草に特異な甘い芳香がありますが、薬効目的などで使われるのは、たいていが「根」。そのほか、硬い茎は砂糖漬けにして製菓材料に使われます。緑色に着色された「アンゲリカ」って、かつてはよくケーキなどの飾りつけに使われていましたね! 語源は「エンジェル」つまり天使。
エッセンシャルオイルで使われるアンジェリカの仲間に、生薬のトウキ(当帰)があります。トウキは漢方で婦人科系の主薬としてよく用いられます。
アンジェリカオイルの香り
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写真は「ゴボウ」ですが、アンジェリカも「根」。根は薬効が高いものが多い傾向にあります
パンチの効いた樹木とハーブをミックスしたようなスパイシーな香り。わずかに甘いニュアンスもありますが、漢方薬のような根っこの渋さを強く感じます。
アンジェリカの特徴
光毒性があります。光毒性とは、塗布した皮膚の部分に紫外線が当たると炎症反応を起こす可能性がある性質のことです。かんきつ系オイルでよく注意が喚起されますが、アンジェリカルートも同じく光毒性があり、スキンケアなどでの活用は注意が必要です。アンジェリカオイルの効能と活用法
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せき、喉の痛み。風邪の予防にも使えます
アンジェリカは血液やリンパの流れを刺激するといわれます。むくみ、毒素がたまってるな、と感じたとき、0.5%濃度ぐらいでキャリアオイルにブレンドして、気になる部分にアロマトリートメントはいかがでしょう。
(例)
・スィートアーモンドオイル大さじ2杯
・アンジェリカオイル1滴
よくかき混ぜてトリートメントオイルの完成
トリートメント後はすぐには日光に当たらないようにしましょう。夜、お風呂上りなどにトリートメントするなどしてください。洋服で隠れる部位であれば、もちろん問題ありません。
皮膚に合わない場合は使用は中止しましょう。
■風邪による喉の不調を改善する ディフューザーや加湿器に1滴入れて部屋に広げておきます。咳が出るときにオススメです。ちょっと香りが個性的過ぎる場合は、次の「ブレンド」を参照してください。
アンジェリカオイルのオススメのブレンド
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目安として、少量(1~3mlサイズ)で2000~4000円ぐらい
- アンジェリカ1&シダーウッド1&ベチバー1
- アンジェリカ1&スペアミント1&ユーカリ1
フローラルな香りとも意外に合います。アンジェリカの個性的すぎる部分をラベンダーがなだめてる感じ! ローズマリーを入れることですっきりとしたニュアンスが強まってバランスが取れます。トリートメントオイル向きです。
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