手作りアロマボディーパウダーの作り方……肌トラブルに役立つ!
夏は汗と紫外線による肌トラブルに注意!
今回紹介するボディーパウダーは、ガイドの愛用品。日焼け止めを塗りたくても、汗で肌がべたべたしてしまう時に、このボディーパウダーを活用すると、さらさら肌を保ってくれるので夏は必ず愛用しています。汗をかく季節は、すれ違いざまに漂う「汗の臭い」も気になりますよね。そんな「汗臭さ」を予防するのにも役立つおすすめ手作りアロマコスメです!
最初にこだわりの材料とその効果について説明します。
紫外線予防には二酸化チタンと酸化亜鉛がポイント
今回紹介するボディーパウダーは、夏に役立つようにUVケアが出来る「二酸化チタンと酸化亜鉛」を使っています。この2つは、粒子が紫外線を反射してUVケアしてくれます。これら2つを配合することで紫外線のA波、B波の両方をケアする効果が期待できます。また、ボディーパウダーを体に叩いたときに、白く浮いてしまわないように「超微粒子」の二酸化チタンと酸化亜鉛を使いました。
汗で流れないように、「親油性」の特性を持っている超微粒子パウダーを選びました。汗には流れにくいですが、石鹸で洗えば落ちるのでとても使いやすいです。
この2つのパウダーの組み合わせが、汗のケアだけでなく「UVケア効果」に役立っています。
デオドラント効果のポイントは焼きみょうばん
今回のアロマボディーパウダーには「デオドラント効果」に役立つアイテムとして、「焼きみょうばん」を配合しています。「焼きみょうばん」とは、みょうばんを加熱処理して市販されているもの。なすの漬物の色を鮮やかな「青色」にするために使われる食品添加物でおなじみです。市販されているものは合成のものがほとんどですが、天然採掘されるものとしては、大分県別府市にある明礬(みょうばん)温泉が有名です。入浴剤としても販売されています。古代ローマ人はみょうばんを体に塗って制汗剤として日常的に使っていた記録もあり、世界最古の制汗・デオドラント剤と言っても過言ではないものです。 ヨーロッパではみょうばんが結晶となっている石を「アルム石」と呼んでおり、これらを脇など臭いが気になる部分にこすり付けて、制汗・デオドラント剤として使われているようです。
市販のデオドラント剤にスティックとして「ストーン」の名称がつけられている商品がありますが、こちらの主要な材料もみょうばんです。効果も高いので、これらの由来や商品からヒントを得てボディーパウダーの材料として配合しました。
焼きミョウバンの効果
なすの漬物を色鮮やかにする材料としても手軽に手に入る焼きみょうばんはデオドラント&制汗作用に優れています
さまざまな金属もたくさん含まれているので、金属反応によって金属消臭の効果があったり、臭い成分を金属が中和することによる消臭効果なども含まれているのだと考えられるそうです。
特に「汗臭さ」に効果的である理由は、汗臭さの原因となっているアンモニアが「アルカリ性」であるため、酸性のみょうばんが、アンモニアを中和するからだそうです。
制汗効果があることについては様々な理由があるそうですが、含まれている金属成分が多いことからも、実ははっきりとした理由は解明されていないそうです。アロマテラピーにおいて、精油(=アロマオイル)の効果についてもそうなのですが、自然の産物による効果は、成分となっている様々な天然化学物質の相乗効果、相殺効果によって、私たちが解明しきれない効果が発揮されます。
みょうばんに関しても、そんな自然の産物から得られる解明しきれない効果なのではないかと考えます。
消臭効果をより活用したい場合は、「水に溶かしてスプレー」にすると効果が高くなりますが、パウダーとして皮膚に塗布するだけでもデオドラント効果にとても役立つのでガイドは愛用しています。
アロマボディーパウダーの作り方
アロマボディーパウダーの作り方を紹介します。■材料と道具
UVケアも消臭も! 汗疹にも役立つアロマデオドラントボディーパウダー
(材料)パウダー容器 50mlサイズ分
・カオリン 小さじ1
・珊瑚パウダー 小さじ1
・焼きみょうばん 小さじ1
・超微粒子二酸化チタン 小さじ1
・超微粒子酸化亜鉛 小さじ1
・真珠パウダー 小さじ半分
・精油 5滴~10滴
(お好みで)
優しい光沢が上品な肌に仕上げてくれます
キラキラしたボディーパウダーを作りたい方におススメ! マイカの粒子の関係で肌に艶がでるのでキレイに見える効果も期待できます。キラキラさせたい感覚は個人差がありますので、好きなラメ類を自分の好みで配合してください。
フランキンセンスの精油の香りとはまた違った落ち着いた香りです。少量の使用でOK!
大人な香りのパウダーにしたい方にはおススメ! パウダーのベースに、精油の香りとは違った柔らかな香りが加わります。
※珊瑚パウダーや真珠パウダーが手に入らない場合は、カオリンを小さじ1、焼きみょうばんを小さじ半分の分量を足して代用してもOK! 材料となるパウダーそれぞれの効果を理解して、分量を目的に応じてアレンジしてみましょう。同じ材料が無いと作れないものではないので、難しく考えずに作って楽しんでみてくださいね。
(道具)
・ボウルまたは乳鉢
・スプーン
・マドラーまたは棒
・パウダー容器
<作り方>
ボウルまたは乳鉢に材料のパウダーを全部入れてよく混ぜる
(2) お好みでグリッター(ラメ)やマイカパール、フランキンセンスパウダーなどを入れる。
(3) 仕上げに精油を垂らして、またまんべんなく混ぜる。
最後に精油で香りを付けてよく混ぜたら容器に移し替えれば出来上がり!
(4) 容器に移せば出来上がり!
<珊瑚パウダー>
汗や皮脂を吸収したり、デオドラント効果が期待できます。
<真珠パウダー>
真珠のたんぱく質の効果による美肌効果と粒子の反射により美肌効果を期待して配合しました。
<カオリン>
天然のクレイ。汗や皮脂を吸収して、肌をサラサラに保つ効果を期待して配合しました。
アロマボディーパウダーの使い方と効果
朝の着替え前にボディパウダーを全身必要な場所に叩いておくと便利! 後はメイク直しをする容量で目的に応じて使ってください
このアロマボディーパウダーのおすすめ点は、汗に崩れにくい事。朝1回体に叩いておくと、日中こまめにパタパタと叩きなおす必要が無いくらい、さらさら感と制汗・デオドラント効果の持続を感じられるので、手作りコスメとしては優秀な使い心地だとガイドは思っています。
ガイドは、朝の着替えをする前に、体の必要なところにパタパタと叩いて1日の支度を開始します。脇の下や首筋、両腕など広範囲に叩いておきます。日差しが強そうな日は、日焼け止めを塗る部分には、先に日焼け止めを塗って、上からパウダーを叩きます。
粉が浮いてしまったところは手で押さえることでキレイになじみます。肌になじめば、洋服を汚すことはありません。忙しい1日を過ごす時は、そのままパウダーをつけ直すことなく過ごす日もあります。
しかし、アウトドアな1日を過ごしたり、汗を頻繁にかいてしまうような場合は、適宜、メイク直しをする要領で、自分に合ったパウダーの使い方をしてくださいね。
汗疹にはラベンダーウォーターとダブル活用すると大活躍!
100%ピュアなラベンダーウォーターは日焼け後の火照りや皮膚の赤みなど、抗炎症効果に優れています。汗疹やかぶれにも役立つアイテムです。自然療法としてラベンダーウォーターの効果を感じたい場合は、化粧用として加工されていない100%ピュアなラベンダーウォーターをおすすめします。
汗疹は「汗を出さない」ことが一番治る近道なのですが、それは大変難しいですよね。そこで焼きみょうばんの制汗効果と雑菌繁殖を抑える効果を活用して、汗疹の原因となる「汗と雑菌」を抑えてあげましょう。
汗疹にはラベンダーが大変役立ちます。精油も役立ちますが、ガイドは「ラベンダーウォーター」を活用します。ラベンダーウォーターは肌の炎症を抑える働きを持っています。赤ちゃんの肌にも使えますし、水溶性のラベンダー成分なので精油と違ってローテーションをする手間がありません。
汗疹の部位に、適量を使います。汗疹の炎症や、被れた部位に使うことで肌トラブルが抑えられる効果を期待できます。ラベンダーウォーターを使って、炎症を抑え、焼きみょうばんの入ったボディーパウダーで汗を抑えて肌の清潔を保つことで、ダブル使いで汗疹予防に役立てます。
その場合UVケア効果のある二酸化チタンと二酸化亜鉛については、心配な方はレシピから外して、カオリンやコーンスターチをそれぞれの分量と代替して加えてアレンジしてみてください。
紫外線を浴びてしまう場所には、レシピ通りのボディーパウダーを使って頂くと、紫外線の刺激からも肌を守ってくれますが、「お尻」など、紫外線にさらされない部分(赤ちゃんがおむつかぶれしてしまうような部位)には、「カオリンやコーンスターチ」での代替をおすすめします。
アロマボディーパウダーに役立つ精油のレシピ
ほんのり上品な香りづけがボディーパウダーにはおすすめ
アロマボディーパウダーの素晴らしさは「制汗、デオドラント効果」です。よって、ガイドは、アロマボディーパウダーの効果を引き立たせてくれる効果を持つ精油の中から、好きな香りを作ってアレンジするレシピを考えてみました。
これらを踏まえておすすめの精油レシピを3つ紹介します。
<レシピ1> 精油レシピ5滴として
ラベンダー 3滴(ローズウッドで代用OK)
フランキンセンス 2~3滴
<レシピ2>
ローズウッド 3滴(ラベンダーで代用OK)
サンダルウッド 2~3滴
<レシピ3>※汗疹の方におすすめのレシピです
ラベンダー 3滴
ティートリー 2~3滴
※精油レシピを10滴までとして作成したい方は、これらのレシピを参考にして、適宜、好みの精油の滴数を増やして楽しんでください。
ラベンダーとローズウッドは、デオドラント効果に優れているので、ボディーパウダーのレシピとしてどちらかをレシピに使用されることをガイドはおすすめします。ラベンダーに関しては、汗疹やかぶれなど、皮膚の炎症を抑えるような効果も期待できますし、日焼けによる肌トラブルにも役立つ精油です。香りや目的に沿って滴数をアレンジしてください。
フランキンセンスやサンダルウッドは、夏にぴったりなオリエンタルな香りを演出してくれます。また、肌に優しく、雑菌を繁殖させる効果にも優れ、こちらもデオドラントに役立ちます。また、どちらもラベンダーやローズウッドよりも香りの分子が重い精油なので、香りのベースノートとしての役割も果たしてくれます。何ガイドはこれらの香りの組み合わせとのボディーパウダーがとても大好きです。
汗疹に関しては、デオドラント効果もあり汗疹に役立つラベンダーと、肌トラブル全般に役立つ様々な病原菌に役立つティートリーを使いました。ティートリーは男性用の制汗剤や化粧品、にきび用の市販のケア用品などにも使われているものなので、男性にもなじみある香りであり、汗による肌トラブルに役立つ精油だと考えます。
おわりに
手作りアロマコスメは、料理と同じく自己責任で楽しむものです。安全にアロマコスメ作りを楽しんでいただくために、「アロマコスメの作り方・注意事項」の記事を最初に読んでいただくことをおすすめします。手作りアロマコスメの材料はナチュラルな素材であり、基本的に肌に優しいコスメに仕上がりますが、全ての方の肌に合うとは限りません。アレルギーのある方、敏感肌の方、トラブルが心配な方は、必ずパッチテストをしてから使用していただくことをお願いします。
精油の効果効能に関しては、アロマテラピーを学ぶ上で必要な、学術上の知識を参考に、アロマボディーパウダーに適していると思われる点を踏まえ紹介しています。それぞれの効果効能は治療を目的としたものではありません。精油の知識に関してご不明な点は、必ず身近で確認できるアロマセラピストや、ショップの店員、専門家に確認し安全にアロマコスメ作りを楽しんでください。
※パッチテストとは、腕の内側などにテストしたい材料を少し塗布して、赤くかぶれるなどの反応が出るかを確かめるテストです。精油1滴を、ティースプーン1杯くらいのお水で薄めて皮膚に塗布します。他の材料は、そのまま直接塗布してください。
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