アロマテラピー/アロマテラピー活用術・楽しみ方

ロールオンアロマで肩こり解消効果! おすすめの作り方

つらい肩こりにサッとひと塗りでき、肩こり解消効果が期待できる「ロールオンアロマ」の作り方をご紹介します! ロールオンアロマは手を汚さずに塗れて持ち歩きにも便利なので、外出先でもケアできるのが魅力です。香りを楽しみながら、精油の成分を患部に擦り込めます。

橋本 裕子

執筆者:橋本 裕子

アロマテラピーガイド

肩こりには「ロールオンアロマ」をサッとひと塗り!

ロールオンアロマで肩こり解消

ロールオンアロマで肩こり解消


肩が凝っていてもなかなか自分で揉みほぐすことって難しいですよね。まして忙しい生活をしていると、肩が凝っていてもケアすることもできず、肩こりが慢性化することも多いと思います。

そもそも肩こりは「血行不良」で引き起こる症状です。緊張して筋肉が固くなることで血行不良となりつらい「肩こり」が引き起こります。簡単なストレッチをとりいれて、体を伸ばすことを癖づけて、血行を良くすることを心がけることも大切です。

今回ガイドからは、肩こりに役立つアロマレシピと「ロールオンアロマ」の作り方を紹介します。「ロールオンアロマ」は、持ち歩きに便利で手を汚さずにサッとひと塗りできるのが魅力です。肩こりの患部に、ロールオンアロマをサッと塗れば、香りを楽しみながら精油の成分を患部に擦りこむことができるので一石二鳥のアロマグッズです。

※記事内にてアロマオイルと精油は同一のものとして表記します。  
<目次>
 

肩こりに役立つアロマレシピ

肩こりと言っても、女性と男性では役立つアロマオイルに違いがあると感じています。女性には肩こりのつらさを和らげる効果がある「スイートマジョラム」、男性には血行を促進する「ローズマリー」や「ユーカリ」などがおすすめです。

ロールオンアロマの容器は大体10mlサイズのものが多いです。6滴まで(3%濃度)までの範囲で滴数を自分に合わせて調整しましょう。先ずは濃度の薄い2滴(1%濃度)からスタートしましょう。

<肩こりにおすすめのロールオンアロマレシピ>
スイートマジョラム 1滴
ローズマリー 1滴

ラベンダー 1滴
ユーカリグロブルス 1滴

ペパーミント 1滴
ラベンダー 1滴

ウィンターグリーン 1滴
※こちらは効果が強いので、濃度が強くても2滴までの調整をおすすめします。
ローズウッド 1滴

■スイートマジョラム
学名    Origanum majyorana
科名    シソ科
原産国  主にフランス 地中海地方
禁忌事項 長時間の使用は眠気を起こすので注意 妊娠中 運転前など 

筋肉痛に役立つこの精油は関節痛などにも有効に働くと言われているので、肩こりのように、筋肉がこわばり固くなった場所をほぐしたいときにトリートメントオイルとして使うのがおすすめです。スポーツをしたあとの筋肉疲労を和らげるための擦りこみ剤のような働きも期待できます。

こちらの香りは甘くて陶酔するような香りとしても有名です。行動を抑制的にするような香りで、不安やストレスを抱えると落ち着きがなくなる方にもおすすめです。

他、月経痛を和らげたり生理の周期を整えるのにも役立つと言われているので妊娠中の使用は控えるほうが良いでしょう。

■ウィンターグリーン
学名   Gaultheria procumbens
科名   ツツジ科
原産国  カナダ 中国
禁忌事項 アスピリンアレルギーの方

この精油は成分の98~99%がサルチル酸メチルという成分で占められています。こちらは痛み止めの薬(アスピリン)としても使われている成分なので、「痛み止め」として数滴使用すると役立つ精油です。

アスピリンアレルギーの方には使用しないでください。刺激の強い精油なので、高濃度のブレンドはおすすめできません。ロールオンアロマに使用する場合は、先ずは1滴でOKでしょう。痛みが強い場合は自己判断で2、3滴の範囲で数を増やし注意して使用してください。

サルチル酸メチルは、肩こりや筋肉痛を和らげるサロメチールなどの塗り薬や湿布薬にも含まれることもあるので、香りは湿布薬のような刺激のある馴染ある香りです。

ロールオンアロマには先ず1滴でOKです。刺激の強い精油なのでレシピではローズウッドやラベンダーなどの刺激を和らげるような精油とのブレンドをおすすめします。

【参考文献】
『増改補訂 アロマテラピー事典』 著:パトリシア・デーヴィス 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年、『アロマテラピーのための84の精油』 著:ワンダーセラー 訳:高林林太郎 フレグランスジャーナル社刊 2004年、『スピリットとアロマテラピー』 著:ガブリエル・モージェイ 訳:前田久仁子 フレグランスジャーナル社刊 2000年第1版第1刷発行、2008年第9刷発行
 

肩こりに効果的! ロールオンアロマの作り方

持ち歩きに便利なロールオンアロマは手を汚さずにサッとひと塗りできるのが魅力

持ち歩きに便利なロールオンアロマは手を汚さずにサッとひと塗りできるのが魅力

サッと塗れるロールオンアロマの作り方を紹介します。アロマレシピを変えれば、様々な目的のロールオンアロマが出来上がりますよ。

以前の記事で紹介したアロマオイルを活用すれば、凹んだ気分を解消するのにも役立ちます。

<材料と道具>
・ロールオンアロマの容器 10mlサイズ
・植物油(ホホバオイル、スイートアーモンドオイル) 10ml
・ビーカー(小)
・マドラー
・好きなアロマオイル 2滴(1%濃度)~6滴(3%濃度)までで調整

<作り方>
ビーカーに植物油を10ml注ぎます

ビーカーに植物油を10ml注ぎます

(1)ビーカーに植物油を10ml注ぐ

(2)好みのアロマレシピの精油を滴数垂らす

(3)マドラーで優しく混ぜる
容器に注げば出来上がり!

容器に注げば出来上がり!

(4)ロールオンアロマの容器に注げばできあがり!

ロールオンアロマの作り方はこちらの記事でも紹介しています。
 

ストレッチやマッサージも肩こりに効果あり

肩こりの緩和には、アロマケアだけでなくストレッチやマッサージも有効です。また肩こりや痛みの原因と考えられる「酸」を中和するレモンやお酢、梅などのアルカリ食品の摂取を心がけることも助けとなるでしょう。

<参考記事>
「アロママッサージで肩こりを緩和! 効果的なやり方とは?」

手作りアロマコスメは、料理と同じく自己責任で楽しむものです。安全にアロマコスメ作りを楽しんでいただくために、「アロマコスメの作り方・注意事項」「精油のローテーションについて」の両記事を最初に読んでいただくことをおすすめします。

アロマテラピーのケアは、医療行為ではありません。精油は薬と同様な代謝経路をとる物質であり、精油には植物が持つ素晴らしい薬理効果がありますが、アロマテラピーはその方法や薬理効果を自己判断で行うものです。何かご不明な点や不安な点がある場合は必ず主治医や身近なアロマセラピストに安全を確認して、自己責任で行ってください。

安全に活用することでアロマテラピーは生活にとても役立ちます。植物が自分の力で産み出した精油の効果は素晴らしいです。安全と自己責任を踏まえつつ、精油の薬理効果を生活に役立てて頂けたら嬉しいです。

手作りアロマコスメの材料はナチュラルな素材であり、基本的に肌に優しいコスメに仕上がりますが、全ての方の肌に合うとは限りません。アレルギーのある方、敏感肌の方、トラブルが心配な方は、必ずパッチテストをしてから使用していただくことをお願いします。

精油の効果効能に関しては、アロマテラピーを学ぶ上で必要な、学術上の知識を参考に、手作りのアロマ入浴剤に適していると思われる点を踏まえ紹介しています。それぞれの効果効能は治療を目的としたものではありません。精油の知識に関してご不明な点は、必ず身近で確認できるアロマセラピストや、ショップの店員、専門家に確認し安全にアロマコスメ作りを楽しんでください。

※パッチテストとは、腕の内側などにテストしたい材料を少し塗布して、赤くかぶれるなどの反応が出るかを確かめるテストです。精油1滴を、ティースプーン1杯くらいのお水で薄めて皮膚に塗布します。他の材料は、そのまま直接塗布してください。

【関連記事】
【編集部おすすめの購入サイト】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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