日常生活をよりサポートしているのが“娘夫婦同居”
今回の調査で、親世帯が50~60代の場合、8割近くが小学生以下の子どもが居るご家族でした。そのためこの世代では、子どもの世話を親世帯がサポートしているケースが多く見られるのが特徴となります。さらに、息子夫婦同居と娘夫婦同居を比較した場合、やはり娘夫婦同居の方が、日常生活のサポートを受けることが多い傾向がみられました。以下のグラフをご覧下さい。■小学生以下の子どもが 親世帯に世話になっている頻度 |
資料提供:二世帯住宅研究所 |
二世帯同居であれば、全体的にも世話になる頻度は高いのですが、特に娘夫婦同居は、世話になっている頻度が高いことが伺えます。では、どのような項目をサポートしてもらっているのでしようか?
■小学生以下の子どもが、親世帯の世話になる項目 |
資料提供:二世帯住宅研究所 |
「遊び相手」以外は、全て娘夫婦同居の方がポイントが高くなっていますが、留守・食事・送り迎え・風呂など、長時間の不在に伴う日常的な生活の世話を頼んでいる様子が見受けられます。これは、娘夫婦同居の場合、共働きのためのサポートを受けている傾向が多いと考えられます。やはり共働きの場合は、気心しれた娘夫婦同居が多いと言えるのかもしれませんね。
「一緒」の志向が高い“娘夫婦同居”
では、生活の志向についてはどうでしょうか?息子夫婦同居と娘夫婦同居を比べて、日々の生活を「一緒」に過ごしたいか「別々」で過ごしたいかについて、希望を聞いた結果が以下のグラフです。■同居生活の志向 |
資料提供:二世帯住宅研究所 |
娘夫婦同居の方が、全体的に「一緒」の比率が高く、融合志向が強いことがわかります。やはり、実の母娘が中心となり、娘が母に家事や育児を気軽に頼めると期待しているからでしょうか。特に、娘夫婦同居の方が、食事を一緒にしたいという傾向があります。どのような同居スタイルにしたいかは、息子夫婦同居か娘夫婦同居で変わってくると言えそうです。
以上のデータから、娘夫婦同居は、時代とともに徐々に浸透してきているのが、お解りいただけましたでしょうか?最後にも触れましたが、実は「夕飯」の取り方が、同居スタイルと大きく関係することが、この調査で明らかになってきました。次回はこのあたりについて、より詳しくご紹介したいと思います。
【参考記事】
実際に増えてる?娘夫婦同居
親世帯が、働く子世帯妻を応援!
母娘結束!共働きの二世帯生活
理想形?実の母娘同居