旭化成ホームズが「二世帯住宅」を提案・発売したのは1975年。以来、長年にわたりさまざまな研究を重ね、より暮らしやすい二世帯住宅を追求し、実績を重ねてきました。その間にも、同居のかたち・同居に求めるものが変化しており、それに伴い、同居を検討するときに感じる不安も変わってきています。

今回は、安心して同居に踏み出すために「同居前の不安」を知り、不安を解消するための工夫について、2回に分けてご紹介します。

孫も含めた子世帯との団らんはにぎやかで楽しいもの。それぞれの世帯の暮らしを実現しながら、深いコミュニケーションがとれるのは二世帯住宅のメリットではないでしょうか

孫も含めた子世帯との団らんはにぎやかで楽しいもの。それぞれの世帯の暮らしを実現しながら、深いコミュニケーションがとれるのは二世帯住宅のメリットではないでしょうか


92%の人が同居前に不安を感じている

92%が何らかの不安を感じているという結果になりました。二世帯住宅の建築に際しては、この不安を解消することが重要な課題となります

92%が何らかの不安を感じているという結果になりました。二世帯住宅の建築に際しては、この不安を解消することが重要な課題となります

これから二世帯住宅を検討する方を対象に行った「同居前の不安」調査の結果、実際に二世帯住宅で同居を始める前には、9割近い人が不安を抱えていることがわかりました。不安の大きさや内容は、親と子、妻と夫、あるいは息子夫婦同居、娘夫婦同居といった立場の違いによって異なっています。

まず、25歳以上の親子同居を検討している既婚者の方にアンケートをとったところ、92%の方が同居前に不安を感じていることがわかりました。これまで別々に暮らしていた親世帯と子世帯が一つの建物で暮らすわけですから、同居前に不安になるのも無理もありません。とはいえ、かなりの割合ですね。

息子夫婦同居に共通の不安は「嫁姑関係」

では、どんなことに不安を感じているのか、不安の中身を探っていきましょう。

まずは、息子夫婦同居から見ていきましょう。
「子世帯・妻」つまり、お嫁さんが最も不安に感じているのは「嫁姑関係は何かと気遣いが多い」で88%。「義母と上手くやっていけるか」ということについて心配していることがわかります。

さらに、「子世帯・夫」も同様の傾向が見られ、「嫁姑関係は何かと気遣いが多い」ことを心配しています。やはり「母と嫁の関係が心配」ということのようです。嫁姑問題は古くて新しい問題とはよく言われることですが、息子夫婦同居では、今でも女性同士の関係への不安は根強いと見られます。

娘夫婦同居では夫への気遣いが大きい

では、娘夫婦同居の場合はどうでしょうか。
特徴的なのは、子世帯・妻の夫への気遣いが多いこと。自分の親と同居を決めてくれた夫の立場に対して、70%の人が不安を感じています。子世帯・妻(娘)と同じように、親世帯・母も、いわゆるマスオさん(子世帯・夫=お婿さん)への気遣いは多くなっています。

一方で、子世帯・夫は、妻ほど大きな不安を感じてはおらず、「妻の親と同居して気遣いが多くなる」と回答した人は57%と約半数に留まっています。本人以上に妻や母のほうが強く心配しているようで、実は子世帯・夫の不安の1位は「ひとりになれる時間・場所がない」でした。

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