文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
親子同居といえば「長男夫婦」と言われてきましたが、最近はそうでもないとか?とは言え、実態はどうなのでしょうか... |
親子同居といえば「長男夫婦」と言われてきましたが、最近はそうとも限らないようです。とは言え、実態はどうなのでしょうか?気になるところです。今回の調査では、世代別・地域別の切り口で、息子夫婦同居と娘夫婦同居の比率を比較したり、親世帯との関わり方の違いなども調査しています。それらのデータをもとに、今どきの二世帯事情をご紹介します。
【前回記事】最新二世帯事情~4人以下の二世帯増加中
世代が若いほど“娘夫婦同居”が浸透
現在同居されている方々の、娘夫婦同居と息子夫婦同居の比率をまとめてみました。親世帯の世代順に並べたのが、以下のグラフとなります。■息子夫婦同居・娘夫婦同居の年代別比率 |
資料提供:二世帯住宅研究所/※現在親子同居層において重複があるのは3世代同居のケースがあるから |
ご覧のとおり、年代が若いほど娘夫婦同居が増える傾向となっています。この結果から、長男夫婦との同居が当たり前だった時代から、娘夫婦同居も検討される時代へと移っているのがお解り頂けると思います。また、同居想定者(まだ同居していない方々)については、3割の人が、同居をする相手として、息子または娘のどちらでも...と言うように相手を限定していないのも、同居=長男という傾向が薄れていると言える、現象のひとつでしょう。
中部・静岡は、根強い“息子夫婦同居”志向
しかし、地域別にみていくと、また違う結果が見受けられます。以下が、その結果となります。■現在親子同居層の 地域別 息子夫婦同居・娘夫婦同居の比率 |
資料提供:二世帯住宅研究所 |
ご覧のように、東京をはじめとする関東圏では、息子夫婦同居:娘夫婦同居が、2:1なのに対し、中部・静岡では息子夫婦同居が8割となっています。特に、長男が同居する習慣が根強く残っているそうです。
では、二世帯の関わりに、同居相手によってどのような差が見られるのでしょうか?次ページでご紹介します。