文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
二世帯住宅に住む奥様たちは、どんなことをお話してくれるのでしょうか? |
今回は「もっと生の声も!」ということで、実際に二世帯住宅にお住まいの奥様にお集まりいただき、座談会形式でお話をお伺いしました。参加して下さったのは、同居形態・同居年数など様々な5人の子世帯・奥様と、2人の親世帯・奥様となります。実体験によるアドバイスはとても説得力のあるものでした。
第一回目は二世帯同居を決める時期に注目。はたして、経験者が語る、同居開始のベストタイミングはいつなのでしょうか?それでは、ご紹介いたします。
「同居のアプローチは子世帯から」がトレンド!?
最近は子世帯から二世帯住宅をアプローチするケースも多いようです |
まず一番多かったのが『子世帯の住宅事情』によるもの。結婚後、社宅や賃貸住宅に住んでいたが、住宅取得を考えるようになった時点で、親へ二世帯住宅の計画を打診したと言う方が3人でした。次に多いのが『子世帯の出産』でした。これは、前述の「住宅取得」と併せ、両方を理由としてあげる方が多いようです。第一子の妊娠で、夫婦ふたりで暮らしていた住宅からファミリー向けの住宅へ移りたい=住宅取得の検討、という流れですね。
その他には『子世帯の結婚と同時に』や、子世帯が共働きで忙しいので『子世帯・子育て支援のため』などの理由がありました。また中には結婚当初からべったり同居だったので、途中で二世帯住宅へ建て替えたという珍しいケースも。一方『親世帯の住宅の建て替え』『親世帯が一人になった』など、親世帯の事情によるものもありました。
しかしお話をお伺いしていると、皆さんきっかけはいろいろですが、息子夫婦同居・娘夫婦同居に関わらず、子世帯側からのアプローチが大半で、親世帯から「同居しない?」と言う声をかける例は少ないのが印象的でした。昔のイメージで、親世帯が同居を望むケースが多いのかなと思いがちですが、最近は子世帯から希望するケースが多い様ですね。
次ページでは、同居のタイミングについてみていきます。