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二世帯住宅で暮らす/上手な二世帯同居のコツ

二世帯住宅に多い悩みと、失敗しないためのポイント

親世帯と子世帯が同居する二世帯住宅。それぞれの暮らし方や生活リズムが異なるため、悩みやストレスを抱えることがあるようです。ここでは、二世帯住宅に多い悩みやストレスを挙げながら、失敗しないためのポイントを紹介します。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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それまで異なる生活リズムで暮らしてきた二つの世帯が一つの建物で暮らす。悩みやストレスが生じるのは無理もないことです。ここでは特に起こりやすい問題とその理由、解消策をふまえて、理想的な二世帯居住のスタイルを提案します。
 

二世帯住宅のストレスは「水まわり」が多い

二世帯住宅

二世帯住宅では水まわりは別々にしたほうがうまくいく?

まずは、二世帯住宅にありがちな悩み、ストレスを挙げてみましょう。建築費、税金、相続といった「お金」、介護やバリアフリーなど「親のケア」といった心配事もありますが、ここでは、大切な暮らしの満足度に焦点を当ててみます。

二世帯で暮らす方への調査(※1)によると、重要なバロメーターは「プライバシー空間をどれだけ確保しているか」であることが分かりました。

具体的な場所は、1位がトイレ、2位が洗面台、3位がキッチンで、すべて水まわり。個々の生活リズムが異なれば使う時間も変わるため、二世帯で共有すると確かにストレスになりそうです。

生活リズムの違いは生活音の問題にもつながります。親世帯に多い悩みとしては、
  • 孫の泣き声や走り回る足音がうるさい
  • 子どもの帰宅時間が遅く、玄関ドアの開閉音で起きてしまう
などが代表的です。

一方、子世帯からは、
  • 親が早朝から動き始めるため休日もゆっくり寝ていられない
  • 夜中に複数回トイレに行くので排水音が気になる
といった声がよく聞かれます。

これらを防ぐには、遮音、防音に優れた部材など住宅性能への配慮や、個々の生活時間帯、ライフスタイルをふまえた間取り、適切なゾーニングなどを考える必要がありそうです。

さらに、リビングや水まわりなどを共用する一体同居住宅の場合は、光熱費、水道料金などに関する問題も。折半と決めても生活の価値観や節約意識の違いなどで、結果的にどちらかがアンフェアな出費を強いられることもあるからです。しかし、水まわりを別々にできればこの手のトラブルはなくなるはず。住空間の分割は二世帯生活成功のカギとなりそうです。

※1 株式会社住環境研究所「同居・二世帯の住まいづくりと暮らし満足度調査」(2012)
 

二世帯住宅の成功ポイントは、「近居」と「同居」のハイブリッド

こうした悩みやストレスを少なくするのは、どのような二世帯住宅なのか? そこで紹介したいのが「独立二世帯住宅」です。

二世帯居住の代表的な例として、家を別にするかわりに近隣で暮らす「近居」、経済面、安心感などを重視してひとつの家を共用する二世帯住宅の「同居」があります。旭化成ホームズでは、お客様の希望をうかがいながら「近居」「同居」のメリットを活かした“ハイブリッド”ともいえる「独立二世帯住宅」を基本として提案しています。

この住まい、ひとつ屋根の下に二世帯が暮らす点では「同居」なのですが、玄関、リビング、水まわりなどはすべて別。孫育てをひとつの軸にしながら、各世帯の独立性が保てる「近居」的な感覚も取り入れられています。
 
独立二世帯住宅

近居と一体同居住宅、双方の特徴を兼ね備えた独立二世帯住宅


調査(※2)によると満足度は93.6%と非常に高く、一体同居住宅の66.3%を大きく上回りました【図1】。そして、母、義母との関係も良好で「よく話をする」が73.2%、「気軽に子どもの世話を頼める」が77.1%でした。
 
親世帯/子世帯の同居満足度

【図1】親世帯/子世帯の同居満足度


また、一体同居住宅では87.3%が「同じ家に住んでいる感覚」と回答したのに対し、独立二世帯住宅では70.1%が「別々の家に住んでいる感覚」と答え【図2】、空間分離度の高さもうかがえます。
ひとつ屋根の下に住む親世帯と子世帯の同居感覚

【図2】ひとつ屋根の下に住む親世帯と子世帯の同居感覚


※2 旭化成ホームズ株式会社 二世帯住宅研究所「別々な家感覚でも良好な親子関係 『独立二世帯住宅』のくらしとは」(2016年12月)
 

日常と特別なイベントを線引き、メリハリある交流に

空間分離度の高さは、日常生活では世帯別の時間を過ごし、特別なイベントは二世帯一緒に楽しむという、メリハリのある交流を促しているようです。

独立二世帯住宅で暮らす人の72.1%が、日常生活で両世帯が一緒に夕食を食べる頻度を「月に1日以下」と答えている一方、家族の誕生日やクリスマスなどの特別なイベントで両世帯が集う頻度は高く、41.2%が「月1回以上」と回答しました【図3】。
日常生活と特別なイベントでの過ごし方

【図3】日常生活と特別なイベントでの過ごし方


また、相手世帯との関係で心がけて実践していることは何か?という質問で一体同居住宅との違いが大きかったのは「珍しいものや美味しい頂き物は分ける」。一方で、「外出時の声掛け」「行先や帰宅時間を伝える」方は少なく、お互いにあまり干渉しないライフスタイルが、自然に成立していることが分かります【図4】。
 
相手世帯との関係で、普段から心がけていること

【図4】相手世帯との関係で、普段から心がけていること

 

付かず離れずの距離感をキープできる、「独立二世帯住宅」

ちなみに、独立二世帯住宅に暮らす親世帯からは次のような回答が寄せられました(抜粋)。

【父】
  • 完全な二世帯住宅なので干渉はお互いにしないが、娘夫婦、孫達とはフランクな関係で気を遣う間柄ではない。(70代)
  • お互いに干渉しない。気持ちだけは交流させておく。(60代)

【母】
  • 今は妊娠中なので手伝うこともたくさんありますが、言われた事だけをする。(60代)
  • 孫の面倒をみて、夫婦で出かける事をすすめる。ミスがあっても責めあわない。「ありがとう」を必ず言う。(70代)
  • 1週間くらい音沙汰なくても心配することはないし、用事があれば遠慮せずに行く。常時LINEで家族グループやチャットをしているので、特に隔たりもない。(50代)
独立二世帯住宅

ほどよい距離感をキープできる「独立二世帯住宅」


二世帯居住だからといって、生活リズムを合わせてストレスをためるようなことをせず、各世帯の暮らしを尊重できる独立二世帯住宅は、付かず離れずの絶妙な距離感と、親・子世帯間の良好な関係を生み出しているようです。

経済的な理由や孫育て、共働きの子世帯サポートなど、二世帯居住を始める理由はさまざまです。ただ、自分たちの都合ばかり優先したり、生活リズム、ライフスタイルの違いなどをあまり考慮しないで進めると、後々深刻なトラブルにつながることも。この記事で紹介した独立二世帯住宅も選択肢のひとつに加えながら、自分たちにとって理想の二世帯居住を考えてみてください。

<参考記事>
独立二世帯の実例をご紹介

<関連サイト>
家族を思う、すぐそばに。ヘーベルハウスの二世帯住宅
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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