文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
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同居の理由として「家事・育児の協力」を希望する子世帯が増えました。
二世帯住宅研究所の調査として、1994年から3~4年間隔で二世帯住宅入居者の方々へ定点調査を実施しています。10年経過した今年、その10年間の意識変化を分析しました。その結果、同居の理由についてみてみますと、同居の三大理由となるのが「親の老後を考えて」「家事・育児等で協力しあえる」「親子孫の三世代で楽しく暮らしたい」となります。なかでも「家事・育児協力」は、10年前は4位だったのに対し、今回は2位と上昇しました。

そこで今回は、大きく上昇した「育児・家事協力」についての意識変化を、詳しくご紹介したいと思います。女性の職業形態とも深く関係したこの結果、是非ご覧下さい。


増加している、家事・育児への協力希望

まず「家事・育児協力」を同居理由としてあげた世帯について、詳しくみていきましょう。同居形態(息子夫婦同居・娘夫婦同居)・子世帯年齢・子世帯の職業状況など、いろいろな切り口からみてみました。また、2005年と2001年のデータを比較していますが、いずれも増加傾向にあることがお分かり頂けるかと思います。

グラフ1同居形態別
資料提供:二世帯住宅研究所
息子夫婦同居と娘夫婦同居では、娘夫婦の方が「家事・育児への協力」に対する要望が大きくなっています。やはり家事・育児の主導権を握るのが妻となりますので、子世帯妻の実の親と同居している娘夫婦同居の方が、希望が高くなると言えます。

グラフ2職業形態別
資料提供:二世帯住宅研究所
就業形態別では、妻がフルタイムで働く子世帯が協力を一番望んでいます。時間的な制約が大きいフルタイムにとって、家事・育児の協力を望むのは、当然といえば当然の結果です。子世帯の共働きを親世帯のサポートで継続しよう、という傾向が垣間見えます。

グラフ3年齢別
資料提供:二世帯住宅研究所
年齢別にみてみますと、若い世代ほど協力を望む傾向となりました。若い方が、家事や育児に口をだされることに抵抗が少なく、それよりは助けてもらいたいという甘え上手が多いのかもしれません。また、40代も2001年から大きく増加しています。家事を協力してもらうことへの感覚が変わってきたということではないでしょうか?

次ページでは、実際にどのような協力をしてもらっているのかをご報告します。