文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
二世帯住宅で暮らすご家族のお宅を訪問し、ガイドがリポートする「二世帯住宅リポート」第二弾。今回は、娘夫婦同居のB様ご家族を訪問しました。巷では理想的と言われる娘夫婦同居です。その生活ぶりと心構えについてご紹介します。


娘夫婦同居がベストと判断した理由

二世帯住宅イメージ
2つの玄関が並ぶ二世帯住宅
B様ご家族は、親世帯が所有していた土地の建物が古くなり、その建て替えを機に二世帯住宅を建築しました。娘夫婦同居となったのは、もともと子世帯ご夫婦が、新婚当初から奥様の実家と近居だったためでした。

子世帯ご夫婦は共働き。小さいお子様2人の子育てをしながらの会社勤めのため、親世帯のヘルプが必要になることも当然あります。子世帯・ご主人は「僕も協力していますが、子育て中は何かと女親に負担がかかってしまいますよね。であれば、妻の両親の側で生活する方が気兼ねが少なく、結果的に私達のストレスも少なくなりますからね」と話してくれました。

実は、子世帯・ご主人は長男で、ご実家も近くにあります。ご主人の親御さんの反応は?の問いに「いやぁ、多少は不満がでてますよ。でも、私達夫婦と子供達にとって何が一番幸せかを考えれば、今のスタイルがベストだと思いましたから、納得してもらいました」と子世帯・ご主人。「誰と何処に住むか、どんなスタイルにするか、そんな重要なことを決めるときに、『悪いな』などという一時的な情に流されるのはご法度」とも。感情に流されず、とても冷静に状況判断をしているご主人だからこそ、娘夫婦同居が実現できたのだと感じました。


二世帯同居は、共働きの強い味方

そんなB様ご家族の生活リズムをご紹介しましょう。2人のお子さんは、小学校と保育園へ通っています。保育園への送迎は、子世帯・ご夫婦が担当。小学生のお子さんは、学童保育が終わると親世帯へと帰宅し、ご両親の帰りを待ちます。ご夫婦どちらかが、保育園経由で下のお子さんを連れて帰宅すると、上のお子さんと一緒に上階の子世帯へ。それから、夕飯・入浴・就寝と、平日はあわただしく過しています。

基本的に両世帯の生活は別々ですが、忙しい時や子世帯ご主人の帰宅が遅い時などは、親世帯で一緒に夕飯を済ませることもあるそうです。このように、平日はいろいろな場面で、親世帯の助けを借りることができます。子世帯ご夫婦にとって、親世帯はとても心強い存在とのことでした。

二世帯住宅イメージ
共働きにとって、子供が小学校低学年の間が一番厳しい時期となります。保育園と異なり、学童保育は5時か6時で終わってしまいます。一般企業のフルタイムワーカーであれば、この時間までに帰宅するのは困難です。しかし低学年の間は、誰か大人が居ないと不安なもの。そのため、私設のシッターや塾に頼るのが現実です。その点、B様のような状況は、理想的と言えるでしょう。


では次に、B様宅のプランニングポイントについてお伺いました。次ページ >>