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二世帯住宅で暮らす/【実例】二世帯住宅の間取り・プランニング

入居宅訪問リポートVol.2【娘夫婦同居】 母娘結束!共働きの二世帯生活(2ページ目)

二世帯住宅で暮らすご家族をお伺いし、ガイドがリポートする「二世帯住宅リポート」第ニ弾!今回は娘夫婦同居をご紹介します。

提供:旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
松本 吉彦

執筆者:松本 吉彦

二世帯住宅で暮らすガイド

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世帯間の音は遮り、行き来は自由に

まずプランニングで気をつけたこと、良かったことについてお伺いしたところ「生活音の配慮」「世帯間の内扉」の2つをあげて下さいました。

●生活音の配慮 二世帯住宅・プランニング 各階の部屋割り B様のお宅は3階建て。1階に親世帯・2&3階が子世帯となっています。注目したいのは、子世帯LDKが3階となっている点。通常、毎日の昇り降りを考えて、2階へLDKを計画するのが一般的です。理由をお伺いすると「以前、アパートに住んでいた時の経験から、すぐ下の階には何かと音が伝わるだろうと思いましたから」とのこと。何かと賑やかになりがちな子世帯LDKを3階、親世帯を1階とし、2階部分を挟むことで親世帯へ伝わる生活音を軽減させるのが目的でした。

3階LDKは、ご主人が趣味の音楽鑑賞を楽しむ部屋でもあります。夜遅く帰宅してから、好きな音楽を聴くこともしばしば。そんな時、すでに2階で寝ている奥様が、ご主人の気配を何となく感じることもあり、やはりLDKは3階にして良かったと実感しているとのことでした。

とは言え、生活の中心であるLDKが3階だと、多少大変なのでは?とお聞きすると、「3階で家事が全て済むようになっているので、一度上がってしまえば、水平移動だけですから、さほど不便は感じません」と子世帯・奥様。確かに、個室以外が全てワンフロアにあれば、マンションと同じかもしれませんね。

●世帯間の内扉 二世帯住宅・世帯間内扉 世帯間の行き来ができる内扉 また、採用して良かったのが「世帯間の内扉」。計画段階では、子世帯・ご主人が少しでも気を使わないようにと、2階玄関で完全分離の案も出ていました。しかし「将来、介護が必要になった場合などは、室内で行き来ができる方が良いですよ」という担当の方からのアドバイスを取り入れ、玄関は両世帯とも1階。そして、玄関ホールに室内扉を設けました

「実際に住み始めてみると、とても便利でした。一番良かったのは、子供達が両世帯を自由に行き来できること。外玄関だけだったら、そうはいかなかったと思います。また急な雨の時には、鍵を使わなくても子世帯の洗濯物を入れてもらったりと、今ではすっかり『なくてはならない扉』になっています」と子世帯・奥様イチオシ。まさに、娘夫婦同居おすすめの、表分離・中融合が功を奏したようですね。


計画段階でリーダーを決める

B様から計画の進め方についてのアドバイスがありました。B様の場合は、親世帯・奥様と子世帯・奥様が主に計画をすすめ、ハウスメーカーとの窓口もされたそうです。このように「それぞれの世帯の意見をまとめる“リーダー”を立てると、効率よく進むと思いますよ」と子世帯・ご主人。

確かに、住宅建設の計画ともなれば、決めなくてはならないことがたくさんあります。夫婦や実の親子でも、なかなか意見が合わないものです。ましてや、二世帯ともなれば、全員のコンセンサスを得るのは大変です。さらに、ハウスメーカーの営業・設計担当とも、いろいろ話合わなければなりませんので、リーダーは必要となるのでしょう。


二世帯ライフの心構え

最後に「二世帯同居を上手に送るコツ」についてお伺いしました。しばらく悩んでから「性格的な部分が大きいと思いますよ」と顔を見合わせる皆さん。つまり「ハードよりソフト。まずは心構えが大切!二世帯同居が上手くいくいかないの差は、両世帯の気持ちの持ち方次第」というのが結論でした。

特に「ねばならぬ」を減らすことが最大のコツ。守らなくてはならない事が増えれば増えるほど窮屈になるだけ。お互い縛りは少なくするのが暗黙の了解のようでした。さらに「何でも一緒にと思わない」「お互いやりたいことはやる」「細かいことを気にしない」のが成功のカギともおっしゃっていました。やはり自然体が一番なのですね。

二世帯住宅ご家族 今回お話をお伺いしたB様ご家族
また「休日は別々」がB様ご家族のルール。平日あわただしい分、休日は、親世帯・子世帯別々に、お互いのペースでのんびり過すことにしているとのこと。お互い必要以上に干渉しないのも、ストレスをためないコツと言える様です。


今回のB様ご家族は、基本的には、両世帯・奥様が生活の中心となっています。両世帯・ご主人がとても穏やかで、細かいことにこだわらない性格のため、実の母娘が結束し、男性陣がそれを見守るというタイプの二世帯同居でした。が、やはり今回のお宅でも「完全分離」は絶対おすすめの条件とのこと。二世帯住宅の理想型は「完全独立」なのかもしれませんね。

【参考記事】
 二世帯住宅のメリット・デメリット
 理想形?実の母娘同居
 子育て共働き夫婦必見
 二世帯住宅は共働きの救世主?
 二世帯生活を上手に送るヒント~その1
 家族が気付かない、家族の『音』


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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