企業のIT活用/情報共有/メール/SNS

メールで失う職場の信頼(4ページ目)

便利なメールですが、相手の反応を見ながらコミュニケーションができないため、一生懸命築いてきた信頼を、たった一通のメールで失ってしまう、なんてことも?!こんなメールを出していませんか?

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

メールの落とし穴(5)「操作ミスで信用はガタ落ち」

お得意様にDMメールを出したり、案内を送る時によく使うのがBCCです。
細心の注意でメールを出す
CC欄にメールアドレスを指定してメールを出すと、個人情報漏洩に

BCCとはブラインド・カーボン・コピーの略で、BCCの欄に書き込んだメールアドレスは受け取った相手に表示されません。メールを受け取った側は他の誰に送ったのか分かりません。

さて、問題はBCCを指定する欄がCCの欄のすぐ下の欄だということです。気を抜いていると、欄を間違えてCC欄で送ってしまうことがあります。

これは間違いなく個人情報漏洩です。社内での信頼を失うばかりか会社の信用問題にまでかかわってきます。大企業なら間違いなく新聞沙汰です。

メールは送信をクリックした途端に相手に送られてしまいます。葉書や封書のように郵便ポストの前で回収に来るまでひたすら待つという技は使えません。出したら終わりです。

▼皆さん、他にもこんな経験はありませんか?
・マウスをクリックしたらメールが作成途中で送信されてしまった。
・ML(メーリングリスト)へ届いたメールに思わず返信。私信がMLへ流れてしまった。
・文章をコピー&ペーストして送信。文章には宛先と違う名前が入っていた。
・アドレス帳の宛先を間違え、社内の打ち合わせメールをお客さんに送信。
・添付ファイルを添付せずに送ってしまった。

中には、建設工事の入札で、ある業者が自社の入札価格だけでなく、別の業者の内訳書まで添付して役所へメールを送ってしまいました。もちろん談合がばれてしまい内訳書に載っていた業者は皆、指名停止処分をうけたことは言うまでもありません。

【ワンポイントアドバイス】
操作ミスにはくれぐれも注意する。もしやってしまった時は謝罪メールをすぐ送る。

メールの落とし穴(6)「あなたのメールは見られている!」

自分宛に届いたメールはどこに保存されているか、ご存知ですか?

メールはメールサーバの自分宛の私書箱に入っています。パソコンに取り出した時にメールサーバの私書箱を消す設定にしておけば消えますが、会社などでは通常7日ほど保存してから消す設定にしています。

この場合、メールは一週間サーバーに保存されることになります。
私用メールは要注意
私用メールをサーバ管理者は見ることができる

つまりメールサーバにアクセスできる管理者やサーバーの操作ができる技術者は簡単に見ることができます。

私用メールはご法度です。ましてや上司の悪口を社内メールで流すのは、とても危険です。

そんなメールがもし見つかれば職場の信頼は一気に落ちてしまいます。私用メールは個人の携帯メールを使うのが鉄則です。

【ワンポイントアドバイス】
会社のメールで私用メールを送らない。社内のメールは誰かに見られていると常に認識すること。


メールは確かに便利なコミュニケーションツールですが、限度をわきまえ節度をもって活用するのがビジネスでの鉄則です。

メールで職場の信頼を失わないようくれぐれもお気をつけください。

参考ガイド記事

→ メールでばれる会社のレベル
→ アドレス帳の名前に注意 たかがメールされどメール
→ メールはあてにならない!届かないメール
→ 送ったメールの1.02%が消える!
→ 恋人の心を掴んで離さないメールの極意
→ パートのおばさんにまでメールアドレス!?
→ 新入社員のためのメール作法
→ 先延ばししない! メール処理術
→ スパムメールと間違えられない5つの法則
→ 開封通知を要求するメールはマナー違反
→ 顧客満足につながるメール対応
→ 慣れないIT化によくある失敗
→ スパムメール撲滅!サンダバード出動
→ メールアドレスの@はいつ誕生したの
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで企業経営関連の書籍をチェック!楽天市場で企業経営関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます