一戸建ての売却/一戸建ての売却関連情報

家の売り方講座Vol.20 マイホームオークション潜入記(2ページ目)

オークションで家が売れるの?を確認するために、実際のオークション会場で取材をしてきました。どんな物件がどんな確率で落とされていくのか?

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド


定刻の11時30分に入札が始まりました。

全員の見ている目の前で、開札するから安心!


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全員が見ている前で開札をするので、透明性と公正度は100%!
入札が開始されました。約10分の間に、会場前方にある入札箱に、自分の入札価格を書いた入札書を投函します。10分間の入札時間が経過すると、いざ開札です!開札箱は、その場所で、スタッフの方3人の手で、開けられます。参加者全員が見守る目の前で、開札作業をしていきますから、これ以上に透明性の高い取引はありませんね。

そして、集計が完了し結果の発表。ドキドキする瞬間です。「物件番号1番、入札者はXXさま、入札価格はXXXX万円で第1購入権を獲得されました」との進行役の声に、会場から拍手が沸きます。パッと表情が明るくなる人、ダメだったかと目を閉じる人、会場は感情のアヤに包まれました。

すべての物件の入札結果が発表されて、オークションは終了しました。

閉会後の会場には、落札した買い手さんと主催者のスタッフの打ち合わせている姿が残りました。契約にいたるまでの打ち合わせです。

買い上がる物件もあるが、最低売却価格以下で交渉権が手に入る物件もある


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フリー入札を受け入れる物件ならば、最適売却価格以上の落札者がいない場合でも、最高価格を申し出た入札者が売主への価格商談権を得ることができる
オークションの結果は、不調に終わるか、成立するかです。入札されずに不調に終わる物件には、次回のオークションに再出展するか、主催会社に買い取ってもらうという途が残されています。第2に、見事に相思相愛が実って買い手が見つかった物件は、売買契約の締結に向かいます。

実は、このマイホームオークションには独自のシステムとして第3の結果があります。そのふたつ以外にある「第3の結果」とは・・・。それは、フリー入札で商談権を手に入れた人のことです。フリー入札といわれるルールの中で、最低売却価格は下回ってはいるが買いたい希望者が現れて、売主への価格商談権を手に入れました。今後の交渉次第では、契約に至るかもしれない物件です。

この公開オークションは、スターツ株式会社により毎月1回、全国9会場で開催されています。売りに出す人にとって一番気になる落札率(購入権が交渉権を得る入札者があらわれる確率)は全国平均で約3割だそうです。あなたものぞいてみてはいかがですか?

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【家の売り方講座 バックナンバー】

Vol.19 オークションで家が売れるの?
Vol.18 ご縁が大事!家は気前良く売ろう
Vol.17 建物価値がゼロになるのはいつ?
Vol.16 業者への依頼は専任か?一般か?
Vol.15 家を売る時の不動産業者の選び方
Vol.14 オープンハウスのための心構え
Vol.13 オープンハウスのためのモノ対策
Vol.12 家の売りどきは新築後何年目?
Vol.11 家を売るときにかかる諸費用
Vol.10 人気物件なら一般媒介でOK!
Vol.9 「客います」のチラシって本当?
Vol.8 和室にも立派な商品価値あります
Vol.7 家を売るときに隠し事は禁物!
Vol.6 特定の居住用財産の買い換え特例
Vol.5 家が売れるまでに何ヶ月かかる?
Vol.4 自宅の価値を上げるには・・・
Vol.3 家の譲渡損失を税金で取り戻す
Vol.2 家が売れない訳
Vol.1 家を高く、早く売るために!
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