家を売りに出しているのに、結果が出なくてジリジリしている時に「この近くで探しているお客様います!」なんていうチラシを見ると、ついこっちの業者に頼めば決まるのではないか?とすがりたくなるのが人情です。

皆さんの家のポストには、「客います!」のようなチラシが投げ込まれていませんか? 最近では、「家を探している人」の職業から家族構成などのプロフィールを載せて、あげくの果てには購入の理由、そして「予算:XXXX万円!」とまで書かれたチラシもあります。

しかし、こうしたチラシには注意が必要です。というのも、そもそもあなたが当の「家を探している人」だとしたら、そんなプライバシーの一部まで公開して物件探しを依頼するでしょうか?

もちろん、すべてが作り話だというわけではありません。よほど急いでいる人ならば、そういう物件の探し方を希望することもあるでしょう。ただし、ほんの一部の悪質な業者にだまされないとも限りませんので、こうしたチラシには十分な注意が必要かと思われます。

しかし、こうしたチラシのお陰で、売却依頼人が仲介業者を替えることがあります。つまり、最初に媒介の依頼を受けた仲介業者が、「客います」をまいた業者にお客様をさらわれることになります。

家を売りに出しているのにまったく反響もない場合に、頼んだ業者に力がないのではないか?と真っ先に心配になってきます。そんな矢先にこうしたチラシをみると、こちらの方が「手持ちの客」を持っている仲介業者ではないかと期待を持ち始めます。そして、そんな心境の時に、頼んでいた営業マンとの小さな言葉の行き違いでもあれば、「やっぱり、この会社には任せられない」という不安が感情的になり、業者を乗り換える行動まで至るのです。

ほんの一部ですが、倫理観を失い業績向上に走る仲介業者もいます。一部の悪い業者の本音は、「家を探している人」に買う家を見つけてあげることではなくて、実は自分たちが扱う物件を集めることが目的だということが時々あります。

客よりも物件が欲しい業者もいます
専属専任媒介をガイドしたときに(以下の関連記事)ご説明したように、仲介業者は「両手」の6%を目指して商売をしていますから、買い手と売り手の両方を自分で見つけることが、効率の良い営業となります。そのためには、まず売り物件の依頼を受けることが、必須なのです。
【関連記事】
『仲介業者をどう選ぶ?』(成功する家の買い換え基礎講座<2>

いかがですか?不動産に関する広告物の、その裏側にはさまざまな狙潜んでいることがあるのです。

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