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家の売り方講座Vol.15 家を売る時の不動産業者の選び方

買い替えのパートナーである仲介業者さんの役割は何なのでしょう?売り手の利害を守ってくれることが一番大事な役割です。それを理解してあげて、賢い業者選びをしましょう!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド


家を売るときに、どんな不動産業者に頼んだらいいのでしょうか?自宅の買い手を見つけてくれることが不動産業者の一番大事な仕事だと思っている人が多いのですが、実は違います。

有名な会社ならいいのか?営業マンがたくさんいる大きな会社ならいいのか?というと、それも違います。一番大事なことは、売主であるあなたの利益を守り、売主を正しく導いてくれる業者に依頼することです。第二には、あなたの家を売ることが得意な業者に依頼することです。

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不動産の仲介業者にはふたつの立場がある。片方は売主側の仲介業者であるし、もう片方は買主側の仲介業者です。仕えるご主人が違うこのふたつの立場は、まったく違う役割を持っています。売り手にとっては、まず自分の利益を守ってくれる専門家を持つことが一番ありがたいはずです。


仲介業者はまず売主の利益を守る人


不動産のような高価なものを売ろうとするときに、外野のいろいろな声に惑わされて、判断を誤るのが凡人です。自分もひともうけにあずかろうという下心でいろいろな人が売り手に近づいてきます。もっと高く売れるはずだ!こちらにはいい客がいる!有利な条件で取引しないか?などなど。

しかし、この世の中に「うまい話」などまずありません。基本を守って、誠実に辛抱強く対応することが、一番お得な方法です。その当たり前の態度を守り続けるためには、売り手のために誠実な説明をして、正しい道に導いてくれる専門家が必要です。それこそが、仲介業者の最大の役割です。

自分がもうけようとしている専門家なのか?客をもうけさせてくれる専門家なのか?冷静に仲介業者を見極めましょう。

この世界で一番許せないことは、自分の利得のために客に損をこうむらせる職業人が、まだまだ多いことです。こんな仲介業者に家の売却を依頼しないように気をつけてください。

■自分の客に買わせるために安い値付けをする業者
■他の業者が客付けするのを嫌がって情報を公開しない業者
■嫌われることをおそれて売り手の無知や誤解を放任する業者

次に大事なことは、家を売ることが得意か?ということ


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中小零細の不動産会社でも地域で実力のある仲介業者がいます。

不動産業とひとことでいっても、いろいろな分野の仕事があります。有名な会社だからと飛び込んでも、家を売る力があまりなかったり、それが得意でなかったりということがあります。

家の売却は一般的には、不動産業者の中の「仲介を業としている者」に依頼することが普通です。が、不動産仲介業者にもそれぞれ得意な仕事と不得意な仕事があります。ですから、あなたの家を売ることが得意な仲介業者に頼んだ方がもちろんいいですよね。

新築の販売会社は、特定の物件を売るための特殊部隊


新築マンションや新築戸建てを専門に販売している販売事務所や支店は、仲介業者ですが、特定の住宅を販売することに集中しています。あなたの家の売却にはあまり興味がないかもしれません。

新築の戸建てを造って売っている直売の建売業者等も仲介は得意とはいえないでしょう。ただし、買い替え物件の購入先である不動産会社の中には、自宅の売却に親身に応じてくれる場合があり、一般的な仲介会社より頼りになることがあります。下取りとか買取りという方法を使うのはこうした不動産会社です。

中古マンションを得意とする業者は、戸建てを売ることが得意でない場合があります。販売する商品をしぼっていると、該当しない商品に対する知識や相場情報に精通していない可能性があるのです。

逆に、中古マンションの相場を知らない不動産会社もあります。自分の家を得意とする仲介業者を探す必要があります。

それでは、次のページで具体的な業者の選び方を解説します。
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