ウォーキング

通勤にウォーキングを取り入れ「1日8000歩」の生活習慣を作るコツ

毎日に「歩く」を足してハッピーになろう、というスポーツ庁の取り組みがありました。 歩くことをもっと楽しんで健康的になりたいものですね。通勤にウォーキングを加えることで、美しく健康になれ無理なく続けられます。

長坂 靖子

執筆者:長坂 靖子

ウォーキング・姿勢ガイド

国推奨「1日8000歩」「プラス1000歩」、どう取り入れるか

通勤にウォーキングを取り入れ1日8000歩

通勤にウォーキングを取り入れ1日8000歩


2017年10月、 スポーツ庁による国民の健康増進を図るプロジェクト「FUN+WALK PROJECT」が発表され、実施されました。

「FUN+WALK PROJECT」 は 運動不足を感じつつも忙しくてスポーツをする時間を取ることのできない……という働き盛りの世代に、普段の生活から気軽に取り入れることができるウォーキングに着目しているのだとか。

その中身を見てみると……
・1日の歩数を普段よりプラス1000歩(約10分)
・1日当たりの目標歩数は8000歩

などと書いてあります。

スポーツ庁さんの取り組み、個人的には、「そもそも歩数の目標というのはなかなか悩ましい!」と思うことも。なぜならウォーキングの効果を出すためには、歩きの質を高めることが重要だと考えます。だらだら8000歩……よりも、歩きの質を高めて継続できればいいというのがガイドの意見です。逆に、時間がなければちょっとだけでもOK。継続できれば体が変わっていくからです。

そして、もうひとつ、心理的なハードルがウォーキング習慣のジャマをするという点も見逃せません。

シューズや汗をかくなど……「歩くのキライ」な理由は?

まず、多くの方は「体を動かすことが健康にいいのはわかっているけど、なかなか実践できない」と思っていることでしょう。そういう方たちに「ウォーキングなら手軽ですよ」とおすすめしても、取り入れることは難しいという意見もチラホラ。その理由を伺ってみると……?

■歩きたくないワケ
・歩いている時間はない(忙しくてそんな暇はない)
・疲れている
・体が重い、だるい
・荷物があって歩きにくい
・汗をかくので出勤時には匂い問題があるので汗をかきたくない
・腰が痛い
・いつもビジネスシューズなので足が痛くなる
・健康に気を使っていると思われるとなんだか恥ずかしい


なるほど、ウォーキング講師として30年近く活動しておりますが、こんなにネガティブなご意見を伺うことは、寂しい限りです……が! これは、歩きたくない人の正直な気持ちとして受け止めさせていただきます。
 

もっとウォーキングを「楽に」「楽しく」にする提案

これらのウォーキングに対する不満や不安を解決して、「楽」に「楽しく」する方法がいくつかあります。

1.スニーカー通勤
まず、スポーツ庁はスニーカー通勤など“歩きやすい服装”での通勤を推奨しています。スーツのお仕事であっても、歩きやすくクッション性の高いシューズと通気性や速乾性のある素材の服を着用すれば、毎日の通勤時にもウォーキングを取り入れやすくなります。ある意味カタチから入ることで、歩きやすい環境を整えてみてはいかがでしょうか。
スーツにはクッション性の高いビジネスシューズを。

スーツにはクッション性の高いビジネスシューズを。

自由度が高い方は、リュックやスニーカー、通気性のいい服でさらに快適に!

自由度が高い方は、リュックやスニーカー、通気性のいい服でさらに快適に!

とくに男性の場合、「スニーカーの似合うラフな格好の職種ばかりじゃないのでは?」と思うかもしれませんが、スニーカー以外にも、スーツに似合う歩きやすいビジネスシューズも登場しています。

最近は各メーカーから歩きを意識した商品ラインナップが充実しています。スポーツ用品を取り扱うお店「スーパースポーツゼビオ」からも、スニーカー通勤向きのシューズが発表されていました。
スタイリスト尾後啓太氏監修。SUIT STYLE(スーツスタイル)、CASUAL STYLE(カジュアルスタイル)のメンズスニーカーバリエ/スーパースポーツゼビオ

スタイリスト尾後啓太氏監修。SUIT STYLE(スーツスタイル)、CASUAL STYLE(カジュアルスタイル)のメンズスニーカーバリエ/スーパースポーツゼビオ

スタイリスト尾後啓太氏監修。CASUAL STYLE(カジュアルスタイル)のレディーススニーカーバリエ/スーパースポーツゼビオ

スタイリスト尾後啓太氏監修。CASUAL STYLE(カジュアルスタイル)のレディーススニーカーバリエ/スーパースポーツゼビオ

ちなみに、ヒールでも美しくなれるウォーキングテクはあります。
ガイドは、靴にファッションを合わせるよりも、ファッションに靴を合わせて、どんな靴でも美しく歩くウォーキングも重要だと考えます。ぜひ合わせてご覧くださいね。

■スニーカーでもハイヒールでも美しく歩く方法はこちら
スニーカーでウォーキング、効果的な姿勢と歩き方は?
印象UP!デキる女のヒールでも痛くない美しい歩き方


2.歩数やフォームにこだわりすぎず、まずは「ちょっと」歩いてみる!
「歩くのが苦手」「ウォーキングをしたくない」という人は、思考が「真面目」な傾向にあるように感じます。だって「歩くこと」は本来、日常動作です。みなさん、毎日駅まで歩いて通勤しているでしょう。

本来、ダイエットのためにウォーキングする場合、その目的やレベルに合わせて速度・距離・フォームなどが違います。

■ダイエットウォーキングのお役立ち記事はこちら
ダイエットウォーキング初級編(痩せやすい身体作り)
ダイエットウォーキング中級編(目指せ-1キロ)
ダイエットウォーキング上級編(本気の3キロ減)

でも、現在ほとんど歩いていない……という場合、まずは「何歩あるかなければいけない」というハードルをさげることから始めてみましょう。

いきなり「1日8000歩以上」などとハードルは上げずに、いつもよりもちょっとだけ長く歩けばOKと思えばいいのです。短い時間でも正しい歩き方を「習慣化」できれば無理なく運動を取り入れることにつながります。こうしてハードルを下げたところからスタートをしてみては?
 

ウォーキングのメリット! ダイエットや仕事のアイディア等

ちょっと気持ちをラクにすることで、「歩きたくない……」から「ちょっとだけなら歩いてもいいかな?」と思ってきたら、さらに、ウォーキングの利点をおさらいしましょう。

【ウォーキングのメリット】
筋力アップ、心肺機能がアップ、毛血流量アップ、脂肪燃焼効果、老廃物の排出、リラックス効果、冷え・むくみ解消


こちらについては、厚生労働省のe-ヘルスネットでもチェックできます。

それに、実際歩いてみると楽しいことがいっぱいありますよ。ウォーキング講座にいらっしゃる生徒さんたちからの感想の一例を紹介しますね。

■ウォーキングしてよかったこと 
・軽い運動の習慣化でご飯がおいしく感じる
・たくさん歩くと、お腹が減らないので食べ過ぎ防止
・頭がさえて、仕事のアイディアがわいてくる
・やる気アップ
・よく眠れる(副交感神経が優位)
・体が軽くなった
・冷えが改善した
・ボディーラインが変わった(特にウエストが多かった!


ね、「歩くことが嫌い」な皆さん、上記の感想をご覧になったら、歩きたくなってきませんか? 歩くことを楽しむこと。歩くことが楽しみにつながること。こんな風に気楽に「ウォーキング」を楽しみましょう!

【情報提供】
厚生労働省 e-ヘルスネット<ウォーキング>

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【編集部おすすめの購入サイト】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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