抗菌アロマジェルの作り方を紹介!子供も使えて感染症予防も
感染症予防には手を清潔に保つことが大切です
病気の予防には「うがい、手洗い」と言われますが、うがいよりも大半の感染原因は「手の清潔」が関係しているとも言われているくらい「手の清潔」は重要な予防対策なのだそうです。
以前にも同様の意味から「持ち運びに便利な抗菌アロマジェルの作り方」を紹介しました。意外にも、アルコール含有が高いことで手荒れの傷にしみたり、手荒れをの原因にもなることを心配する人が多い事を知りました。また、お子様に使用するにはアルコールの含有も多いのでは? という声も。
そんな声を参考にさせて頂き、今回はアルコール含有が少なく手に優しい抗菌アロマハンドジェルの作り方を紹介します。
アルコールと水は一緒にすると化学反応をおこし白濁してしまいます。アルコール含有が多い手作りのハンドジェルはどうしても白濁したものが出来上がりますが、アロマハンドジェルの場合はアロマオイル(精油)の抗菌、抗ウィルス効果が期待できることから、アルコールの量を減らし、白濁した感じを回避するために色付けしたものに仕上げました。
抗菌アロマジェルの作り方【材料と道具】
手に優しい抗菌アロマハンドジェルはしっとり伸びる使い心地です
まずは、材料と道具を紹介します。
■手に優しい抗菌アロマハンドジェル 全体量 30ml <材料>抗菌アロマハンドジェルの材料と道具
・精製水 20ml
・グリセリン 小さじ半分程度
・キサンタンガム 耳かき15杯程度(この範囲でお好みで調節します)
・抗菌、抗ウィルス効果のある精油 6滴~18滴(3%濃度の範囲で調整)
・色素 サファイアブルー
※こちらの色素は米国FDAにて、医薬品や食品に添加できる色素です。無水エタノールと精製水を合わせることでどうしても白濁してしまうので、白濁した感じが気になる方には少し色付けした方が見た目が可愛くなるので添加しています。こちらを選んでいるのは、液体の色素なのでジェルに混ぜやすい為です。ご心配な方は色素は使用せず楽しんでください。色素についての詳細はリンクにてご確認ください。
※米国FDAとは、米国食品医薬局の略で日本の厚生労働省にあたる米国厚生労働省に属している機関です。
・ホホバワックス 少々
※ホホバワックスはスクラブ用として使われるホホバオイル由来のビーズ状のワックスです。水に溶けない性質を持っています。アルコール含有が多いと溶けやすくなるので精製水が多いレシピの今回のジェルには活用しました。
<道具>
・ 容器 30ml
・ ビーカー 大(100mlが使いやすい)、小(30ml程度) 各1個
・ ガラス棒
・ミクロスパテール(耳かきサイズの計量スプーン、耳かきや茶さじで代用可)
※キサンタンガムを混ぜる時はコチラがベター
・ミニ計量スプーン(極少量 0.1cc、0.25cc、0.5cc、1cc の計量が可能)
※ホホバビーズワックスを混ぜる時に1/10サイズを使用
抗菌アロマジェルの作り方【手順】
最初に無水エタノールに精油を入れることで精油を希釈します
(2)かき混ぜたらグリセリンを小さじ半分程度入れてかき混ぜる。
ぼてっと固まらないように表面にさらっと撒いて溶かすと早くジェル状になります
キサンタンガムはダマになりやすいため、撒くようにさらっと量を増やすと早く溶ける。だまになっても水に馴染む性質なので、時間が経てばダマは無くなる。
精製水のジェルに精油を希釈した無水エタノールを注ぐと少し白くなります
ジェルが出来上がったら最後に色を加えてきれいなブルーのジェルの出来上がり
抗菌アロマジェルは精油の保湿効果と香りも楽しめる
良く伸びるのでプッシュ式の容器であれば半プッシュの量でOKです
アルコールジェルのような速乾性は期待できませんが、グリセリンの効果でやさしい保湿効果が得られるのでほんのりしっとり感と精油の香りがが楽しめるアロマハンドジェルです。
化粧水や食品にも使われる、とろみをつける材料キサンタンガムとは?
主にトウモロコシやキャベツ由来のでん粉の多糖類由来で作られさらさらした粉末です
「とろみ」繋がりで化粧品にもとても使われています。とろみのある化粧水、ぷるぷるみずみずしいクリーム、美容液などラベルに表記されているのをチェックしてみると良いでしょう。
キサンタンガムとは、トウモロコシやキャベツなど植物のでん粉の糖類を、キサントモナス属性の微生物の菌を使って発酵して作る天然の多糖類なのだそうです。この多糖類の特徴として増粘性を持つことから、食品や化粧品の「とろみ」を付けるために使われる、安全な植物由来の天然添加物ということです。
よって手作りアロマコスメの「とろみ」にも安全に使えますし、感染症予防に役立つ「手の消毒」に使う「抗菌アロマハンドジェル」には安全に使って頂けることが理解して頂けると思います。小さなお子さんの手を消毒するのにも、安心して使うことが出来ます。
抗菌アロマハンドジェルの精油(アロマオイル)レシピについて
抗菌アロマハンドジェル作りにおいて精油の選択はとても大切です。是非記事を参照して参考にしてください。
精油のレシピについては「持ち運びに便利な抗菌アロマジェルの作り方」の記事にて紹介しています。目的や使う人によっては、精油の濃度調節も必要な場合も考えられます。また、インフルエンザやノロウィルス(胃腸の風邪含む)に役立つレシピなど、精油の滴数やレシピを考える上で大切な点を詳細記載していますので、お手数ですがこちらの記事を参照して頂けると幸いです。
安全に役立つアロマケアをお楽しみ頂くために、お手数ですが精油の効果効能に関して、上記リンクを必ず参照し、禁忌事項や効果効能についての知識を確認して頂くことをお願いいたします。
抗菌アロマジェルの作り方【注意点とまとめ】
手作りアロマクラフトは、料理と同じく自己責任で楽しむものです。安全にアロマクラフト作りを楽しんでいただくために、「アロマコスメの作り方・注意事項」の記事を最初に読んでいただくことをおすすめします。また抗菌アロマハンドジェルは感染症予防や抗菌、抗ウィルス効果を期待して使うものなので、より安全にアロマケアを取り入れて頂くために「精油のローテーションについて」の記事も併せて参照していただくことをおすすめ致します。抗菌アロマハンドジェルのレシピは、ローテーションできるように2通りのパターンで紹介しています。
手作りアロマクラフトの材料はナチュラルな素材であり、基本的に肌に優しいクラフトに仕上がりますが、全ての方の肌に合うとは限りません。アレルギーのある方、敏感肌の方、トラブルが心配な方は、必ずパッチテストをしてから使用していただくことをお願いしています。
精油の効果効能に関しては、アロマテラピーを学ぶ上で必要な学術上の知識を参考に、抗菌アロマジェルに適していると思われる点を踏まえて紹介しています。それぞれの効果効能は治療を目的としたものではありません。精油の知識に関してご不明な点は、必ず身近に確認ができるアロマセラピストや、ショップの店員、専門家に確認し安全にアロマクラフト作りを楽しんでください。
※パッチテストとは、腕の内側などにテストしたい材料を少し塗布して、赤くかぶれるなどの反応が出るかを確かめるテストです。精油1滴を、ティースプーン1杯くらいのお水で薄めて皮膚に塗布します。他の材料は、そのまま直接塗布してください。
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