<目次>
ココナッツオイルの効能・使い方…キャリアオイル、原料植物について
南国の象徴ヤシの木
科名 ヤシ科
ココヤシの実の内側にある果肉を圧搾して採油
和名はココヤシ。南国のイメージそのものの、背の高いヤシの木はフィリピンなどが原産地として知られています。外殻は炭を作るのに燃やされ、外側の繊維はロープやマットレスに、そして実はミルク、ココナッツウォーターに、と利用効率の高い植物です。
オイルは実の中のいわゆる「胚乳」と呼ばれる部分から採られます。 パーム油と呼ばれるのは和名アブラヤシの果肉から採ったもので、ココヤシとは別物です。油をとったあとの油かすは家畜の飼料になります。
抜群に酸化しにくいココナッツオイル
他のキャリアオイルと比べて少し異質なタイプ
含まれる脂肪酸のほとんどが飽和脂肪酸であるココナッツオイルは、キャリアオイルのなかで群を抜いて酸化しにくいという特徴があります。
ココナッツオイルの色、におい
溶けてるときの色はほぼ無色からわずかに白濁しているものもあります
香りはわずかですが、ほんのりと甘い香りがします。
中鎖脂肪酸が人気の秘密
ダイエットの味方!?
ココナッツオイルに含まれる脂肪酸はほとんどが飽和脂肪酸でしたね。飽和脂肪酸は一般には摂取すると中性脂肪などになりやすく、生活習慣病の予防に好ましくないと言われるものです。動物性の脂(ラードなど)はこれに当てはまります。
脂肪酸は含まれる炭素の数(炭素鎖)によっても性質が異なります。炭素が少ないものを「短鎖脂肪酸」といい、炭素が多くなるに従い、「中鎖脂肪酸」、「長鎖脂肪酸」と呼ばれます。
ココナッツ油に多く含まれるのは「中鎖脂肪酸」であるラウリン酸(全体の約6割)。これは例えば母乳などにも含まれています。中鎖脂肪酸は分解が早く、エネルギーに変換しやすいという性質があります。つまり体の中で蓄積されず、すぐに疲れるため効率が良く、脂肪になりにくいのです。そのため、中鎖脂肪酸を多く含む食品は「体脂肪がつきにくい」として特定保健用食品に指定されているものがあります。
こういった理由からココナッツオイルは最近、話題なのです。食卓に取り入れてみたくなりますね!
お肌に対しては?
スキンケアにも有効です
- 紫外線カット
- 肌を柔らかく、なめらかに
使い方は、ただそのまま清潔な肌に美容オイルを塗るように使ってOKです。エッセンシャルオイルは好きな香りのもの(ゼラニウム、ローズ、ラベンダー、カモミール、など)をココナッツオイル大さじ1杯に対して1滴入れてよくかき混ぜて使います。
肌につける場合の留意点
肌に塗る場合ですが、ココナッツオイルは伝統的なアロマトリートメントで実は頻繁に使う種類ではありません。むしろアロマテラピー以外のところでスキンケアにも良い!という評判がたっています。そのためアロマテラピーショップでは、現時点で、石けんの材料などに使うものがメインで売られています。もちろん肌につけることはできます。食用のものを使うときは、上質なものを選びましょう。さらに肌に合わないなどあればすぐに使用を中止するなどして、自分の肌コンディションをよく把握しつつ安全にお使いくださいね。
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