グレープシードオイル(ブドウ種子油)の原料植物について
ワインにスィーツ。そしてオイルまで。実も皮も種も。ブドウって多方面で活用されていますね。
- グレープシード学名 Vitis vinifera
- 科名 ブドウ科
- オイルが採れる部分 種子
食用のオイルは悪玉コレステロールがかなり少なく、ヘルシーなオイルとして生食用から揚げ油用などいろいろと活用されます。近頃では日本でも一般的になりましたね。
同じように肌に塗るものとしてのオイルも作られていて、アロマテラピーではとてもメジャーなオイルの1つです。
グレープシードオイルの効能
いろいろな意味において使いやすいオイルの1つです。お値段はもちろん、粘性や匂いなど、アロマテラピーではベーシックな基材といえます。不飽和脂肪酸が多く、なかでももっとも多いのがリノール酸、ついでオレイン酸を含みます。リノール酸はオレイン酸に比較して酸化しやすい脂肪酸ですが、グレープシードオイルはビタミンEを含むため、少しは酸化を遅らせてくれるようです。ビタミンEは抗酸化効力に優れるビタミンです。
赤ワインにポリフェノールが含まれていてアンチエイジング効果や抗酸化効果があると聞いたことはありませんか。白ワインではなく、赤ワインってことは、ブドウの種や皮にポリフェノールが多いということです。
種から採られたグレープシードオイルにもポリフェノールが含まれるため、ビタミンEに加え、さらに抗酸化効力が期待できます。ポリフェノールは抗酸化力が強く、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を抑え、心疾患などの予防に役立つといわれます。
グレープシードオイルの特徴
画像のものは薄い黄色ですが、もう少し緑っぽい色もみられます。比較的粘性は軽め。浸透はふつう。固有の匂いはわずかで、ほぼ無臭。
オイルの色は、採取された季節やメーカーにも影響を受けますが、黄色から緑色っぽい色のものもあります。匂いもほとんどないため、アロマテラピーで使うアロマオイルの香りを邪魔することがありません。
キャリアオイルの匂いと色は、製法にも影響を受けますが画像のオイルは、比較的精製度合が低いものです。
グレープシードオイルはアロマテラピーの基材としてスキンケアやトリートメントに手軽に使うことができます。そのまま肌に塗って保湿オイルとして活用するといいでしょう。(もちろんエッセンシャルオイルを加えてもOKです)
グレープシードオイルを使うときのポイント
ビタミンEを含むとはいえ、酸化しないわけではありません。酸化臭がすれば劣化のサイン。たとえば、スィートアーモンドオイルやホホバオイルよりは、酸化が早いので、開封したら早めに使うようにしましょう。保管は陽の当たらない涼しいところで。冷蔵庫でもOKです! 食べ物と間違えないようにしっかりラベルを貼っておくといいでしょう。
■注意
食用のものとスキンケア用とは別にしましょう。製造過程が違います。
■キャリアオイルとは→こちらの記事をご参照ください。
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