キッチンが共用だとゴミ出しも一緒
続きまして、ゴミ出しについて。こちらも、建物分離度により明確な差がでました。独立型の二世帯住宅では「基本的に別々」「時々協力」を合わせた割合が8割・9割に対し、共用スペースが高くなるほど、どちらかの世帯が担当する割合が高くなり、単世帯型では9割以上と、対照的な結果となりました。キッチンが共用か否かが、ゴミ出しが別々か一緒かの決め手になっているようです。
生活が密着すれば、洗濯も一緒に!
最後は、洗濯の分担です。こちらは、建物の分離度により大きく差がでた結果となりました。Q:洗濯はどのように分担していますか?
分離型二世帯では「基本的に別々」と「時々協力」が合わせて9割を超えているのに対し、単世帯型の場合は、7割以上がどちらか一方の世帯が主に行うという回答となり、こちらも対照的な結果となっています。建物の分離度でみると、浴室の影響は想像できる範囲ですが、キッチンの分離度が大きく影響しているのが印象的です。
いかがでしたか?建物の分離度は家事分担に大きな影響がでることが、お解り頂けたでしょうか。特に、キッチンが共有か否かによって、食事のとり方・買い物の分担・ゴミ出しだけでなく、洗濯の仕方にまで差がでているのが、興味深い結果です。
以上の結果からも、二世帯住宅をプランニングする際は、キッチンのスタイルが、生活面での密着度を決めると言えるかもしれません。二世帯同居をスタートする際は、それぞれの世帯が、どの程度の距離で一緒に暮らしたいのか?じっくり話し合って、キッチンプランを決めて頂ければと思います。
【参考記事】
子との同居でどう変わる?親世帯の生活
二世帯の交流度が間取りを決める
同居の相手で異なる良い間取り
二世帯同居に「3つのゾーン」