白州10年は自宅で飲むシングルモルト

白州
着実にファンを獲得している白州。18年はストレートで堪能したい逸品
6位は白州。着実に数字を伸ばし、1万2千ケースに達した。今年はおそらく4位のザ・グレンリベット、5位のグレンフィディックの数字に肉薄するに違いない。
白州10年は面白い動きをしていて、家で気軽に飲むシングルモルトのポジションを確立しつつある。自宅消費率の高いウイスキーなのだ。そういうわたしも白州10年のソーダ割りを自宅でよく飲む。食中酒としてもってこいの味わいだ。まだ試していらっしゃらない方は是非、おすすめする。

7位のグレンモーレンジも安定した売り上げで、しかもじわじわと数字を伸ばしている。シリーズの中で数字的には占める割合は少ないだろうが、グレンモーレンジ ネクター・ドールが面白い。モーレンジファンの多いバーでは、女性客にネクター・ドールをすすめている場面をしばしばみかける。
フランスの貴腐ワイン、極甘口のソーテルヌの樽をフィニッシュに使用し、クリーミーな果物のような甘さがある。何杯も飲むものではなく、デザート感覚で飲むウイスキーだ。シリーズの中にこういう個性があるのも強みか。

ボウモア、ラフロイグは大きな数字の変化もなく、極めて安定している。アイラモルトの人気はまだまだ高く、とくにこの2ブランドはファンをしっかりとつかんでいる。

売れ筋は固まりつつある

グレンモーレンジ ネクター・ドール
デザート・ウイスキーとして最適なグレンモーレンジ ネクター・ドール
10位のトマーティンからは1万ケースを割ってしまうが、トマーティンは6千~7千ケース台を維持し、大崩れのないブランドだ。
さてトップ10圏外、11位から下にはどんなブランドがあるか。
ディアジオ・クラシックシリーズ(6銘柄)が5千8百ケース。6種類の合計数になってしまうのだが、わたしの推察ではタリスカーが3分の1を占めているのではなかろうか。
次は12位ということになるが、マクレランズが4千ケース。13位がアードベッグの3千ケースとつづく。これから後は数字的には目立ったものはない。
この2年間で伸びたな、といえるのはアードベッグくらいで、シングルモルトも飲まれるブランドが大体決まってきたように思える。

ただこの数字はシングルモルトだけのもの。ブレンデッドの数字を知ったならば皆さん驚かれるだろう。日本でいちばん飲まれているウイスキー、角瓶は今年200万ケース近い数字を残すだろう。何十万ケースというブランドがたくさんある。ウイスキー・ランキングとしてしまったら、シングルモルトの出る幕はない。
シングルモルトとブレンデッドを同じ土俵で語ってはいけないのだが、数字だけでいえば、ウイスキーはブレンデッドなのである。

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