PR
ウイスキー&バー/ウイスキー、おススメのこの一瓶

最新のシングルモルト・ランキング10(2ページ目)

2008年度のシングルモルトの日本での販売数量をランキングにした。ベスト10とそれにつづくブランドもいくつか紹介する。売れ筋銘柄は、ある程度固まってきたようだ。さてベスト10は、数量は。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

PR

白州10年は自宅で飲むシングルモルト

白州
着実にファンを獲得している白州。18年はストレートで堪能したい逸品
6位は白州。着実に数字を伸ばし、1万2千ケースに達した。今年はおそらく4位のザ・グレンリベット、5位のグレンフィディックの数字に肉薄するに違いない。
白州10年は面白い動きをしていて、家で気軽に飲むシングルモルトのポジションを確立しつつある。自宅消費率の高いウイスキーなのだ。そういうわたしも白州10年のソーダ割りを自宅でよく飲む。食中酒としてもってこいの味わいだ。まだ試していらっしゃらない方は是非、おすすめする。

7位のグレンモーレンジも安定した売り上げで、しかもじわじわと数字を伸ばしている。シリーズの中で数字的には占める割合は少ないだろうが、グレンモーレンジ ネクター・ドールが面白い。モーレンジファンの多いバーでは、女性客にネクター・ドールをすすめている場面をしばしばみかける。
フランスの貴腐ワイン、極甘口のソーテルヌの樽をフィニッシュに使用し、クリーミーな果物のような甘さがある。何杯も飲むものではなく、デザート感覚で飲むウイスキーだ。シリーズの中にこういう個性があるのも強みか。

ボウモア、ラフロイグは大きな数字の変化もなく、極めて安定している。アイラモルトの人気はまだまだ高く、とくにこの2ブランドはファンをしっかりとつかんでいる。

売れ筋は固まりつつある

グレンモーレンジ ネクター・ドール
デザート・ウイスキーとして最適なグレンモーレンジ ネクター・ドール
10位のトマーティンからは1万ケースを割ってしまうが、トマーティンは6千~7千ケース台を維持し、大崩れのないブランドだ。
さてトップ10圏外、11位から下にはどんなブランドがあるか。
ディアジオ・クラシックシリーズ(6銘柄)が5千8百ケース。6種類の合計数になってしまうのだが、わたしの推察ではタリスカーが3分の1を占めているのではなかろうか。
次は12位ということになるが、マクレランズが4千ケース。13位がアードベッグの3千ケースとつづく。これから後は数字的には目立ったものはない。
この2年間で伸びたな、といえるのはアードベッグくらいで、シングルモルトも飲まれるブランドが大体決まってきたように思える。

ただこの数字はシングルモルトだけのもの。ブレンデッドの数字を知ったならば皆さん驚かれるだろう。日本でいちばん飲まれているウイスキー、角瓶は今年200万ケース近い数字を残すだろう。何十万ケースというブランドがたくさんある。ウイスキー・ランキングとしてしまったら、シングルモルトの出る幕はない。
シングルモルトとブレンデッドを同じ土俵で語ってはいけないのだが、数字だけでいえば、ウイスキーはブレンデッドなのである。

関連記事

主要ウイスキー・ランンキング/2011
シングルモルト・ランキング/最新2011
「真実のシングルモルト・ランキング」
シングルモルト・ランキング2009
「いま、もっとも気になるウイスキーは何か?」
「スコットランド人が好むジャパニーズ」
「2回 いい蒸溜所とは、未来を語れること」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2

あわせて読みたい

All About注目リンク

PR

ウイスキー&バー 人気記事ランキング

2024/11/22 更新
ランキング一覧
  1. 1ウイスキー・ソーダとハイボールの違い
  2. 23回 ライムやレモン、どうする?
  3. 3細心に大胆に、リザーブ&ウォーター缶はとっておき
  4. 4サントリーオールド、冬はホットウイスキーのススメ
  5. 58回 バーで飲む、食前、食後酒
協力:サントリー

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます