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ウイスキー&バー/ウイスキーが旨い飲食店

56回 門前仲町『バーC』のオールドボトル

銀座で修業し独立した椎葉寛之氏のバー。オールドボトル、高級ブレンデッド、シングルカスクと幅広く飲まれている。高額な1杯ばかり紹介しているが、レアものの店ではないからご安心いただきたい。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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瀟酒な大人の空間

上/椎葉氏 下/テーブル席
上/ 椎葉氏。30代半ば過ぎの好男子。下/テーブル席もいい。
門前仲町には年に何回か行く。好きな居酒屋が何軒かあって、時に無性に恋しくなる町のひとつ。
さてバーC。正式には『Bar,C』と書くが、昨夏8月に開業したばかりの新しい店だ。バーテンダー椎葉寛之氏とは10年以上の付き合いになる。『JBA BAR SUZUKI』『洋酒博物館』『スペリオ』とずっと銀座で修業してきた男で、20代半ば過ぎにはスタンダードカクテルの味わいに安定感があった。
自信がなさそうな雰囲気ながら、でも何だか負けず嫌いな部分も見え隠れする細面の若者が、意外や後口のいいカクテルをつくる。そのギャップが面白かった。月日の分だけ彼はふくよかになり、自信に満ち、そして独立した。


椎葉氏にはギムレット(¥1,200)、サイドカー、マンハッタン(ともに¥1,500)といったスタンダードをつくってもらうことが多い。彼のカクテルは、ちょっとほろ酔いで、そこそこお腹も満たされて、といった状態の時に飲むのに最適だ。
やや甘みを感じさせながら、すっきりとした酸味を効かせた味わいがいい小休止となる。カクテルを2杯ほど飲んで、よし、ウイスキーへ、とすんなりと進める。

店は門前仲町の交差点近く、永代通りの1本裏筋にある。瀟酒な大人の空間だ。20代は極めて少なく、30代以上が集う。女性客も多い。
カウンター席後ろのテーブル席の空間もなかなか洒落ていて、3~4人で静かに談笑しながら飲むには最高だ。

オールドボトルを眺める

ホワイト・ヘザーとタリスカーのオールドボトル
ホワイト・ヘザーとタリスカーのオールドボトル
椎葉氏は若い頃から、レアものやオールドボトルをよく集めてきた。この店にはそれらを揃えている。懐かしのブレンデッドウイスキー、ホワイト・ヘザー(¥2,000)の60年代後半のリッターボトルや、1954年蒸溜のタリスカー(¥6,000)なんてものを眺めているだけでも愉しい。

ただ椎葉氏も私と同様、ちっともマニアックではない。というよりなれない。彼は講釈などせず、時にはレアものでもどうぞ、といった感覚で微笑んでいるだけだ。
ここでホワイト・ヘザーへの私の思い入れについて語りたいのだが、店紹介とはかけ離れてしまうので、別の機会にする。次のページではもう少しオールドボトルや人気カスクについて述べよう。
次頁へつづく)
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