FP(ファイナンシャル・プランナー)とはじめる賢い生き方

 

賃貸・派遣勤務で貯蓄が160万円 将来子どもが生まれたら家計は大丈夫?

鈴木篤子さん(仮名・32歳・女性)
夫と2人暮らし。派遣社員。賃貸暮らし。現在は子どもはいないが、できるだけ早く欲しいと思っている。貯蓄が少なく、近い将来子どもが生まれたとしてお金の面でやっていけるか不安を感じ、FP相談に興味を持った。

派遣で産休取得は難しそう……今後のキャリアを相談

派遣社員の鈴木さんは、心理カウンセラーになることが夢。平日の夜や休日に勉強中です。また、できるだけ早く子どもが欲しいけれど……
「現在の勤務先では、派遣社員で産休・育休を取得した事例は少なく難しそうです。近い将来子どもが生まれたら、お金の面で大丈夫かを聞きたくて、相談に来ました」

FPから「正社員に転職するという道もある。産休・育休の取得やもらえる手当があるほか、保育園にも入りやすくなる」というアドバイスをもらった鈴木さん。

「どうしても心理カウンセラーの勉強をしたいので、正社員にはなるつもりがないと伝えると、今のうちに貯蓄をしっかりしておくこと、そして将来心理カウンセラーになって、しっかりお金を稼げる工夫をすることのアドバイスをいただけました。気合いを入れてがんばろうと思います」

マイホームは夫婦ともに購入希望はなく、一生賃貸住宅に住みたいと考えているそう。
「将来、子どもが生まれたときに、万が一近所の保育園の空きがなかった場合、賃貸住まいなら保育園に入りやすい地域に柔軟に引っ越しができるというメリットも教えてもらえました。ただ、ずっと家賃の支払いがあるということを頭に入れる必要があると気づいたので、貯蓄にも力を入れたいです」

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ボーナスは使い切る生活 どのように貯めたらいいか

現在、貯蓄は160万円。夫婦とも住民税の支払いが給与天引きではなく、毎年6月に請求書が来て、慌てて夏のボーナスで支払っているそうです。
「残ったボーナスも全部使いきっていました。そこでFPから『毎月の収入の中から、住民税が引かれると思って少しずつ積み立てておきましょう』とアドバイスをもらいました。それなら、毎年6月に慌てることもなくなりますね(笑)。また、ボーナスのうち半分くらいは、“最初からなかったもの”として先に貯めておくこともすすめられました。次のボーナスから実践したいと思います」

子どもが生まれたら、夫婦2人の生活より支出が増えると聞いて、ハッとした鈴木さん。
「確かにそうだなと思いました。どれくらい必要なのかといろいろ聞いたうち、特に印象に残ったのが、『子どもが大学入学のときまでに、300万円程度貯蓄があるといい』というアドバイスでした。『300万円なんてムリ!』と言いましたが、児童手当を貯めていけば200万円ほど貯まり、残りの100万円を自分で貯めればいいことがわかりました。児童手当は、外食などに使おうと思っていたので、危なかったです(笑)。計画的に貯めていくことが大切なんですね」

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貯めるのは毎月8万円の保険のみ 貯蓄が少ない我が家は?

また、夫婦ともに勤務先から退職金がもらえないのが不安で、老後受け取れるタイプの保険に月々8万円支払っているそう。
「FPから“近い将来子どもが生まれる今は、保険より自由に使える現金貯蓄を増やした方がいい”とアドバイスを受けました。毎月の保険の支払いを優先し、現金貯蓄はほとんどできていなかったのですが、保険を一部解約して現金を増やしていこうと思います。夫の勤務先で退職金や家賃手当などがないのがかなり不満だったのですが、世の中には退職金や家賃手当がないところ、少ないところも増えていると聞いて、我が家だけではないことがわかりました」

その他の出費の削りどころとしてFPに指摘してもらったのが、“夫のお小遣い”。
「夫のお小遣いは月4万円。夫の勤務先は昼食がタダで出ますし、洋服代やヘアカット代は別のところから出しているので、純粋なお小遣いとして4万円です。これが一般的にはかなり多いと教えてもらえたことも発見でした。5,000円か1万円くらい減らせないか、夫と相談してみようと思います。今後子どもが生まれることに備えて、私も出費を抑える練習をしていきます」と、笑顔で話してくれました。

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提供:特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
掲載期間:2016年6月24日~2017年3月31日【PR】