FP(ファイナンシャル・プランナー)とはじめる賢い生き方

 

実録 FPに相談!家計見直し講座 第3回 立志編 「予算残高がわかる家計簿」と「おサイフ日記」でムダ使い激減 お金を貯められる体質に改善!

ファイナンシャル・プランナー(FP)による家計診断や家計見直しのための相談(アドバイス)をレポートするこの連載もいよいよ最終回。「お金を貯められないことが悩み」という高橋洋介さん・美波さん(仮名)ご夫妻の家計は、FPの八ツ井慶子さんとの半年間に渡る家計改善でどう変わったのでしょうか?第3回目の相談の様子をお伝えします。

STEP1 懸案の「美容・衣服費」が予算内に! 「買う前に考える」意識で衝動買いがなくなった

前回の相談(10月上旬)から3か月が経過し、3回目の相談にやってきた高橋夫妻。前回の宿題だった「おサイフ日記」と「予算残高がわかる家計簿」、そして週1回の家族会議を続けてきたと言います。

その結果、10月~12月のうち10月は月々の生活費を目標の18万円以内に収めることに成功しました。なかでも注目すべきは、懸案だった「美容・衣服費」が3か月とも予算の範囲内で済んでいること。この結果に、八ツ井さんも「素晴らしい!」と声をあげました。

お金の使い方にメリハリがついてきた

八ツ井さん「上から目線な物言いで恐縮ですが、お二人ともものすごく成長されましたね。「美容・衣服費」が3か月とも予算内に収まったのは、大きな進歩だと思います」
洋介さん「買い物をする前に、本当に必要かどうかを考えるようになりました。例えば、10月は車のタイヤ交換や保険料の支払いで出費が増えたので、他を切り詰めるようにしました。実は、気になるコートがあったのですが、よくよく考えたらいま持っているもので十分じゃないかと思えましたし……。以前だったら、その場で買っていたかもしれません」
美波さん「予算に対する残高が目に見えるようになったことで、今月はちょっと使い過ぎているから気をつけようと思うようになりました」
八ツ井さん「その意識が大切だと思うんです。お金を使ってはいけないのではなく、必要なものは買い、ムダなものは買わないというメリハリをつけることが大切です」

STEP2  レシート〇×と「おサイフ日記」で自分たちの「お金の使い方」を把握して今後の学習材料にする

高橋夫妻は「買って良かったもの」に〇、「買う必要がなかったもの」に×をつけるレシート〇×と、「どんな状況のときに、どんな気持ちでそれを買ったのか」を記録する「おサイフ日記」、そして週1回、家族会議を行い、「おサイフ日記」を見直し、今でも○のままか、×に変わったのかを確認する作業を繰り返してきました。
その結果、「本当に必要なもの」と「買わなくても良かったもの」がわかっただけでなく、どんなときにムダ使いをするのかも見えてきたようです。

自分たちとペットの健康に関するお金は無理に減らさない

八ツ井さん「家族会議の結果、〇が×に変わったものには、どんな傾向がありましたか?」
美波さん「風邪をひいて病院に行った帰りに、ご飯を作らず外食したこととか……。当日は〇だったけれど、あとで考えたら作れば良かったかもと……」
八ツ井さん「いえいえ、それは〇ですよ。健康は何にも代えがたい大切なものですから、体調が悪いときにはしっかり身体をいたわってください」
洋介さん「ペット費は、急病などで予算オーバーしがちですが、これは減らせないし、×はつけられないと思うんです」

八ツ井さん「私もそう思います。ご自身同様、ペットの健康も大切にしてあげてください。それで提案ですが、この3か月間を見る限りでは、「美容・衣服費」は予算が余っているので、この2つの費目を合わせて3万5000円以内に納めるようにしてはどうでしょうか。ペットにあまりお金がかからなかった月は、洋服を買うこともできますし」
美波さん「それはいいですね!」

ライフスタイルが変わったときは必要に応じて予算を見直す >>

提供:特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
掲載期間:2016年6月24日~2017年3月31日【PR】