辛い生理中……運動はしてはだめ?
痛い、つらい。でも、体重が増える生理中。トレーニングやエクササイズは控えるべき?
ガイドも本当のところ、生理中はずっと家でゴロゴロしたい派。しかしながら、皆さんと同じように葛藤を抱えていました。そこで、生理中のエクササイズは本当のところどうするべきか? 長年の疑問を解消するため、女性のカラダに詳しい、婦人科医の松村圭子先生にお話を聞いてきました。
生理中のストレッチやエクササイズとの上手な付き合い方
女性の悩みにきちんと答えてくださる、婦人科、美容皮膚科、皮膚科の「らら女性総合クリニック」院長 松村圭子先生。 |
ーー生理中にエクササイズはした方がいいのでしょうか?
松村先生:結論から言えば、生理中だからといって特別に運動を制限する必要はないですよ。
個人差もありますが、一般的に生理中は血行が滞りやすく、むくんだり、冷えやすくなります。この冷えが痛みの原因にもなるのです。ですから、エクササイズで血行を良くするのはもちろんいいこと。運動すると気分がいいな、ストレス解消になると思える人はいつも通りにエクササイズをしてOKです。
ただ、痛みがあって家にこもっていたいと思っているのに、“やらなくては!”と無理やり運動するのは、本人にとっては辛いだけ。ストレスで痛みや体調不良が増長することもあります。
また、生理中はどうしても貧血になりやすいので、慣れない激しい運動、極端にキツイ運動は避けたほうがよいでしょう。
ーー人によっては生理前にイライラしたり、甘い物が食べたくなる人もいますが、これもいいのでしょうか?
松村先生:プロゲステロン、別名ブスホルモンは妊娠した時に赤ちゃんを守るために、お肉をつきやすくし、身体に有害な紫外線なども赤ちゃんに浴びさせないために自分が吸収しようとします。でも、当の本人にとってはイライラするし、むくむし、嫌なことだらけ! ストレスを感じると甘いものを食べて気持ちのバランスを調整しようとする場合があります。摂り過ぎはよくありませんが、ひとかけらのチョコでハッピーになれるなら、問題はありません。
ーー先生はどのようなエクササイズをオススメしますか?
松村先生:骨盤の歪みは冷えや生理痛の原因にもなります。骨盤が歪んでいる女性が多いので、歪みを調整するようなストレッチやエクササイズはオススメです。また、リラクゼーションを兼ねて半身浴で体を温めてあげるのもオススメです。
生理前でイライラしたり、やる気が起きなくなっても、ちゃんとホルモンが働いている、身体が健康な証拠なんだ。と認めてあげる事。これが、生理と上手く付き合っていくコツですよ。
そもそも生理とは?
体をいたわる気持ちで、イライラせずにできる範囲の運動はまったく問題なし
ここで、私たちの体の中で毎月起きている現象を、もう一度復習してみましょう。
女性の身体は、月に一度の排卵にあわせ、妊娠しやすいように子宮内膜の状態が整えられます。妊娠しない場合は、子宮内膜が剥がれ落ち、出血を伴って排出されます。これが生理です。その生理を引き起こしているのが、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)。このふたつのホルモンの分泌量の変化が、心と体に大きな影響を及ぼします。
生理終了から排卵までの間は、エストロゲンの分泌量が多く、心身ともに快適時期。しかし、排卵を境に次の生理が始まる1週間前くらいからプロゲステロンの分泌が多くなり、むくみや冷え、イライラが絶好調になります。このふたつのホルモンと上手に付き合っていくことがとても大切なんですね。
「生理中は自分に優しく」が基本です!
生理中のエクササイズもその日の気分やコンディションで決めるのが、一番自然なのかもしれません。悩める女子の皆さん、生理中にゴロゴロしていても、やがてハツラツとした時期(卵胞期)がやってくるので、その時に気持ちを入れ替え、エクササイズに励みましょう。
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