エクササイズ

寝たまま股関節ストレッチ! 寝起きから朝ごはん前のエクササイズ

毎朝の習慣として、きれいになる「寝たままエクサ」を始めませんか? 朝食前に目が覚めて、寝起きですぐに軽い運動・ストレッチをすることで、効率よくエクササイズやダイエットできる理由も説明します。午前中はボーッとしてしまう、という人もぜひトライしてみてください。

森 和世

執筆者:森 和世

エクササイズガイド

<目次>

寝たまま股関節ストレッチは効果的! 寝起き・朝ごはん前がおすすめ

寝起きに股関節ストレッチ

寝たままできる効果的なダイエットエクササイズとは?

朝、目が覚めたらゴロゴロ寝ていないで運動しなきゃ……と言いたいところですが、寝たままでも簡単にできるエクササイズでラクに美ボディを作りませんか? 朝起きてすぐにエクササイズをすると、いいことがこんなにあるのです!

◆朝日を浴びると、ハッピーホルモンのセロトニンがUP
セロトニン神経は、脳内神経の1つ。左脳と右脳の間にあり、セロトニンを分泌しています。睡眠サイクルを調整するメラトニンはセロトニンから作られています。そして、このセロトニンは、心臓機能や代謝、呼吸などを管理する自律神経を調節し、心のバランスを保ちます。このセロトニンの分泌を促すのが、腹筋を使った意識的な呼吸と継続的な軽めの運動です。

また、太陽光を浴びると交感神経が刺激され、セロトニン神経が活性化され、セロトニンの分泌が促されると言われています。セロトニンと日照時間の関連は有名ですが、オーストラリア・メルボルンの研究者Lambertらが行った研究によると、健康な人でも冬に脳内のセロトニン神経機能が低下する、それが日照時間に起因するということもわかっているそうです。
参考:日中は頭スッキリ心穏やかに! セロトニン睡眠法

セロトニンが別名ハッピーホルモンと言われる理由が、気分を安定させる神経伝達物質、ノルアドレナリンやドーパミンの大量分泌を抑えてくれることでストレスや不安、怒りをほどよく抑えてくれる効果があるからです。

これにより、
・我慢して痩せるというミッションに耐えられず、イライラしてリバウンドしてしまう
・イライラしてしまい、食べることでストレス解消しようとする
というような、ダイエットのよくある失敗の原因を回避しやすくなるとガイドは考えています。

朝起きてすぐ、朝日を浴びて軽い運動をすることでセロトニンが分泌され、感情をうまくコントロールしやすくなれば、ダイエットのストレスを軽減でき、成功に近づけると言えます。

◆食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)を上げる

食事をすると体温が上がったな、と思った経験は誰でもあるかと思います。これは、吸収された栄養素が分解される際に一部が体熱となるからです。これは食事誘発性熱産生(DIT:Diet Induced Thermogenesis)と呼ばれる消費エネルギーによるものです。

これを有効利用する簡単な方法が、「食事前に軽く運動をすること」です。食事前に運動をすると、交感神経を優位にし、燃焼される脂肪の量が増えます。

ですから、今回紹介する寝起きに行うエクサは、朝食を食べる前に行いましょう。ただ、空腹状態での激しい運動は危険な場合もあるので、寝たまま行えるエクササイズは好適と言えます。
 

太もも・お尻・お腹を引き締める、寝たまま股関節エクサ

以上の理由から、ゴロゴロしたままできる股関節エクササイズは、朝起きてすぐに行うのに最適です。

股関節については、股関節ストレッチで下半身にダイエット効果!関節を柔らかくする方法をチェックしてみてください。
・図で見る! 股関節と骨盤の深い関係
・硬いと太る? 股関節の動きを知りましょう
・開脚や柔軟だけではない、股関節を柔らかくする意味は?


骨盤底筋群やヒップ、太ももなどの骨盤周辺の筋肉をバランスよく鍛えられる、股関節まわりのエクササイズは、とくに女性のみなさんには毎日でもトライしていただきたい内容です。1日5分の朝習慣でスッキリ下半身を手に入れてください。

■やり方
1.仰向け姿勢で、お尻を床から離す
股関節エクササイズ1undefined仰向け姿勢からお尻を床から離す

股関節エクササイズ1 向け姿勢からお尻を床から離す

足を腰幅(にぎりこぶし2個くらいを目安)に開きます。お尻を床から離し、両手のひらで腰を支えます。この時、親指で床を押しながら内ももに力をいれ、ひざが開き過ぎないように注意。

2.右ひざを曲げて床から離す
股関節エクササイズ2undefined右ひざを曲げ足を床から離す

股関節エクササイズ2 右足を床から離して、引き上げます。

両手は腰に添え、左足で床を推しながら、右足を床から離して引き上げます。腰が下がり、ひじに負担をかけないように注意しましょう。

3.右脚をまっすぐ天井方向に伸ばす
股関節エクササイズ3undefined右脚をまっすぐ伸ばす

股関節エクササイズ3 右脚をまっすぐ伸ばす

吐く息とともに、右かかとを天井に向けて押し上げ、脚を伸ばします。そのまま10呼吸キープ。続けて、ゆっくり右足を床に戻し、左足も同様に動作しましょう。

4.足の裏を合わせ、ひざを開く
股関節エクササイズ4undefined足裏を合わせ、ひざを開く

股関節エクササイズ4 足裏を合わせ、ひざを開く

左右の足裏を合わせてひざを開き、お尻や股関節をゆっくりと緩めます。そのまま1分、呼吸を深めてリラックスしましょう。

5.お尻を床から離す
股関節エクササイズ5undefinedお尻を床から離す

股関節エクササイズ5 お尻を床から離す

そのままお尻を床から離し、10呼吸キープ。この時、お尻が下がらないように、腰でお腹を押し上げる意識で体幹を使いましょう。


■効果:太もも・お尻・お腹引き締め・体幹強化・骨盤底筋群強化

■実践期間:1日5分×週5~7回を3週間。ボディラインに変化が生じてきます。
 

ストレッチだけではなく、股関節エクサでしなやかに!

「股関節」や「骨盤底筋群」というとストレッチでケアするイメージがあると思います。たしかに、股関節の動きを安定させる骨盤周辺の臀部の筋肉や骨盤底筋群、体幹などの深層筋は、ストレッチで柔軟性を養うのも大切です。

ですが、関節のしなやかな動きは、硬すぎず柔らかすぎない弾力のある筋肉によって生み出されるので、エクササイズも同じくらい大切なのです。

今回の股関節エクササイズは、筋力アップと柔軟性を得られる動きになっています。朝から体を動かすと、目覚めもよくなり、頭の回転も早くなります。ダイエット目的でなくても、午前中はボーッとしてしまう、という人もぜひトライしてみてください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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