アンチエイジング/アンチエイジング医学

遺伝子でわかる!?肌老化とシミの危険度(2ページ目)

シワやくすみなど具体的な肌老化にも遺伝子が関係していることがさまざまな研究で明らかになりました。遺伝子の働きを解明することによって誕生したスキンケアと、期待のシミ遺伝子診断について紹介します。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

シミのできやすさは遺伝子に関係している?


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美肌に大敵のシミにも遺伝子が関係している?!
美白、美肌を保ち続けたいと考える人にとって、シミは大敵です。

シミは紫外線や加齢などによって悪化することがわかっていますが、個人差も大きいのは事実。

紫外線を浴びてもシミができにくい人、年をとってもシミが増えない人……など、ちょっと複雑なシミ事情には、実は遺伝子が関係しているらしいことが、ポーラ化成工業研究所の研究でわかりました。

同研究所で、20代~50代の日本人男女245人のシミの程度を、軽い順から1~5段階に分類し、同時に「MC1R」という髪の色や肌の色を決める遺伝子の1つを分析しました。(ちなみに「MC1R」の欠損・変異型遺伝子を持つ人に、赤毛、色白の人が多いことも確認されています)


加齢、紫外線の影響とシミ遺伝子


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遺伝子タイプの分析でシミのできやすさがわかるのは便利ですね。
この結果、「MC1R」遺伝子の92番目と163番目にシミの原因因子を持っている人は、シミができやすく、加齢と紫外線によってシミが悪化しやすいかどうかも、「MC1R」の遺伝子タイプによって予想できるそうです。

今回の結果では、245人のうち、
■「加齢と紫外線の両方の影響でシミができやすい人」は142人、
■「加齢よりも紫外線に影響を受けてシミができやすい人」が38人、
■「紫外線よりも加齢の影響でシミができやすい人」が31人、でした。


シミ遺伝子分析でより的確なシミ対策を


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加齢、紫外線など自分のウィークポイントを知って、的確なシミ対策を行えそう!
今後は、ひとりひとりの肌タイプ、遺伝子タイプにあったシミ対策のスキンケアやライフスタイルのアドバイスができるように、研究を進めていくそうです。

ポーラ化成工業


【関連ページ】
「肌老化のカギは遺伝子にあり」「エイジングケアは紫外線対策から」
「光老化を悪化させる2つの紫外線」
「3年後の肌で差をつける乾燥肌の10分ケア」
「20代のゆるみ肌は肌老化の黄色信号」
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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