「パクチー」の栄養素とは? 古代から世界中で愛用されるパクチー
古代から世界中で食用と薬用に愛用され続けているパクチー(コリアンダー、シャンツァイ)には、美容と健康に良いアンチエイジング成分がたっぷり
パクチーはタイ語で、アジア産のハーブと思われがちですが、実はパクチーの原産地は地中海沿岸。英語でコリアンダー、フランス語でコリアンドル、中国語でシャンツァイと呼ばれて、アジアだけでなく、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、中東、インドなど、世界中で利用されています。
パクチーは、世界各国で料理食材としてはもちろんのこと、薬としてさまざまな病気の予防や治療にも、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代から用いられてきました。
美肌成分たっぷりのパクチー
アンチエイジングのガイドとして、パクチーに注目している理由は、パクチーにはものすごい美肌成分があるからです。肌荒れが気になる、肌色が悪い、肌がカサカサ、肌にハリやたるみがない……そんなときは、ぜひ食事にパクチーを取り入れてみてください。ガイドは毎日パクチーを食べます。βカロテン、ビタミンE、ビタミンC、鉄分などが豊富で、美肌づくりに欠かせません!
さらにβカロテンは体内で吸収されるとビタミンAに変わり、皮膚や内臓の粘膜を強化して、美肌を保ってくれる肌の細胞を元気にして、腸の働きも整え、快便も期待できます。
もうひとつ、パクチーには、抗酸化力の強いビタミンEも豊富で、血行を促進して、肌を美しくする効果があります。さらにパクチーには、女性が不足しがちな鉄分も多く、血液を健康な状態に保ち、冷えや疲れを改善します。鉄分の吸収を良くし、肌の弾力を支えるコラーゲンの生成を高めるビタミンCも豊富です。
肌ダメージを修復して紫外線からも保護
いつもの食事に載せるだけなので、ネギ感覚でパクチーを楽しんで、肌を老化から守りましょう!
これはパクチーが持つ抗酸化力によって、酸化ダメージに対するケラチノサイトの防御力が高まるためと分析されています。別の研究では、パクチーが紫外線B波による肌のダメージを修復して、肌の光老化を防ぐ働きがあることが報告されています(2)。
不安、不眠を改善、苦手な人もときどき挑戦を
ガイドも20代まではパクチーが苦手でしたが、パクチーのアンチエイジング力を知り、大好きになりました。写真は九十九ラーメン名物「パクチーラーメン」
ガイドもパクチーを食べられるようになったのは、30代を過ぎてから、そのアンチエイジング効果を知り、「パクチーを食べれば美肌になれる、若返る!」と条件反射のように思い出すようになったら、あっという間に大好物になりました。パクチー苦手……という方も、ぜひ食わず嫌いにならず、ときどき挑戦してみてください。
インスタント食品にオンしてデトックス
たまに羽目を外して食べたくなるインスタント食品などにもパクチーをオンして一緒に食べれば、パクチーのデトックス効果、抗酸化効果で、ダメージを軽減できます!
パクチーを洗って、キッチンはさみで1~3cm幅くらいに切り、薬味としてふりかけて食べてください。香りと味を楽しめるだけでなく、パクチーには肝臓を守り、有害物質を体外に排出する力もありますから(5)、「たまには体に良くないジャンクなものを食べたいな」と思ったときは、少しでもそのダメージを軽くするために、パクチーを一緒に食べましょう。はさみでチョキチョキ切るだけなら、包丁もまな板も要らずお手軽ですよ!
サラダにチョイ乗せでアクセント
サーモンや刺身などと一緒に薬味として食べると、いつもの魚料理がスパイシーで新鮮になります
ガイドはサーモンと一緒にパクチーを食べるのがオススメ。魚臭さが感じられなくなり、とても食べやすいです。
パクチー&レモンのホットドリンク
ぜひ皆さんに試していただきたいのが、レモン&パクチーのホットドリンク。パクチーは長い時間、熱湯に入れるとせっかくの成分が消失してしまいます。ハサミで切ったパクチーとレモンスライスを60度のお湯に入れてハチミツを少々。血行が促進されコンディションが良くなります
【参考文献】
(1)Skin pharmacology and physiology. 2012;25(2):93-9.
DOI: 10.1159/000335257.
(2)Journal of Medicinal Food. 07/2014.
DOI: 10.1089/jmf.2013.2999
(3)Indian Journal of Pharmacology. 2011 Sep;43(5):574-7.
DOI: 10.4103/0253-7613.849
(4)Natural Product Research. 2011 Jun;66(2):181-6.
DOI: 10.1007/s11130-011-0227-3.
(5)The Scientific World Journal. 2013 Sep 30;2013:678356.
DOI: 10.1155/2013/678356.
(6)Food Chemistry. 2013 Sep 1;140(1-2):332-9.
DOI: 10.1016/j.foodchem.2013.02.077.
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