ローズマリーの効能
アロマテラピーでローズマリーのエッセンシャルオイルは非常にメジャーなだけでなく、とても人気があるオイルのひとつ。中でも若返りの妙薬と古くから有名な化粧水の主成分がローズマリーなんです!
ローズマリーの効能は?からだを元気づけるハーブ
ローズマリーの効能
中世のヨーロッパ。エリザベートは14世紀のハンガリー王妃。70歳を過ぎるころから、老齢のために健康を害してしまいました。そんな彼女のためにイタリアの修道院で作られた、いわゆるチンキ(ハーブをアルコールで漬け込んだもの)が献上されました。エリザベート王妃は、そのローズマリーが入った液体を塗ったとも、飲んだともいわれていますが、とにかく、その魔法のような水で、みるみる元気になったというのです。王妃は今でいう、痛風か慢性関節リウマチだったのでは、といわれています。ローズマリーは痛みを抑える効果が期待できるハーブ。確かにピッタリの配合だったわけです。
若返りの妙薬の主成分はローズマリー
エリザベートは肉体的な健康を取り戻しただけではありませんでした。なんと(?!)70歳を過ぎていた彼女に隣国ポーランドの王子(20代半ばといわれています!)がプロポーズしたのです。70歳を過ぎた女性と20代の男性・・・!このエピソードから、このローズマリーのチンキは”ハンガリー王妃の水(ハンガリアン・ウォーター)”と呼ばれ、”若返りの水”の別名を持っています。ハンガリー王妃の水
ハンガリー王妃の水の作り方
【材料】エッセンシャルオイル
- ローズマリー……3滴
- レモン……1滴
- オレンジスィート……1滴
ローズウォーター・・・2ml
アルコール(無水エタノール)・・・2ml
水(ミネラルウォーターまたは精製水)・・・90ml
100mlサイズのガラス製遮光ボトル
【作り方】
(1)まずアルコールを計量します。
(2)そこへエッセンシャルオイルを1滴ずつ入れていきます。
(3)ガラス棒などで混ぜて、そこへ計量しておいたローズウォーターとネロリウォーター、さらに水を加えて、さらによく混ぜます。これで完成!
お気に入りのガラス容器に入れて化粧水としてお使いください。
■アルコールの匂いが気になる場合は1週間ほど置いておくといいでしょう。ですが、もちろん作ったその日から使うことができます。
■ハンガリー水は化粧水として顔に塗るのはもちろん、全身に塗ってOKです。
*注意*
・レモンやオレンジスィート(メーカーによる)は肌に塗布してすぐに日光に当ると、しみ、色素沈着、発疹などの原因になる可能性がある成分が含まれています。塗布後、目安として約5~10時間(この時間は人によって違います。)は日光に当らないようにご注意ください。通常、夜につけて、朝、顔を洗っておでかけする分には問題ないでしょう。
このような可能性が心配な場合には、以下の配合で作ってください。
レモンとオレンジスィート各1滴⇒ネロリ2滴に変える
・お肌に合わない場合は使用を中止してください。
・参考文献に載っているレシピをガイドが少しアレンジしました。
※参考文献『アロマテラピー事典』パトリシア・デービス著(フレグランスジャーナル社)
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