<目次>
ポマンダーとは?フルーツで作る香りのお守り
ポマンダーの作り方!幸運をよぶ香りのお守りフルーツポマンダー
ポマンダーはヨーロッパにおいて、もともとタッジーマッジー(ハーブのブーケ)と同じく、魔よけや病気予防のためのお守りでした。ポマンダーなど「香りもの」を携えていると、流行病ペストにかからなかったといいます。
エッセンシャルオイルには、強弱こそあれ、ほとんどすべてに抗菌作用が含まれていることからも納得な話ですね。中世ヨーロッパの貴族たちは練り香を入れた金銀で作られたポマンダーを首からかけたり、腰にぶら下げて流行病や嫌なニオイから身を守っていたといわれますが、それを果物で作ったものがフルーツポマンダーです。
フルーツポマンダーに最適なフルーツとは
フルーツはオレンジがおすすめ
通常、生のフルーツを何ヶ月も置いておくと当然、腐ります。しかしこのポマンダーはまったく腐らない!私のスクールには一番古いもので、確か10年近くたつオレンジポマンダーが転がっていますが、まったく腐っていません。知らない人は「これ、何ですか?珍しいフルーツ?」などと言われます。「オレンジのミイラですよ!」と言うと決まって驚かれるのです。もちろん今ではペスト予防などの必要はないので、香りのお守りとして部屋に飾って香りを楽しみましょう。
秋こそポマンダー作りのベストシーズン
フルーツポマンダーはいつ作ってもいいのですが、秋(10月頃~)に作るのがオススメ。それには2つの理由があります。- フルーツポマンダーは生の果物を自然乾燥して作るので、高温で湿気の多い時期にはカビが発生する可能性が高い!空気が乾燥し寒くなる秋から冬に作るのが適しています。
- 1年の後半の大イベントといえばクリスマス。そのクリスマスには温かいスパイスの香りは欠かせません。このポマンダーの香りはフルーツとスパイスの香りといったクリスマスにはぴったりなブレンド!今から作って乾燥させればクリスマスプレゼントや飾りに活用することができます。気が早いようですが、準備は着々と...です!
フルーツポマンダー材料
上質なスパイス、シナモン。 |
- オレンジ...1コ
- クローブ...30~50g
- スパイスの粉...小さじ2~3
- お好みで、リボンやきれいな紐
果物はオレンジの他にレモン、スダチ、姫りんごなどでもOK。でも初めて作る人にはオレンジがオススメです。香りが素晴らしいのです!りんごならば、姫りんごにしましょう。大きなりんごは日本の気候では難しいかもしれません。またスダチで作れば小さな可愛いベビー・ポマンダーができます。手作りクリスマスリースにつければ見た目はもちろんのこと、香りも素敵なリースに仕上がります。
オレンジ・ポマンダーの作り方
手前左から黄色くなったスダチ、レモン。後ろはミイラ化しているオレンジ! |
(2)穴をあけたところにクローブを一つ一つ刺していきます。このとき、必ずクローブが果実まで(果皮だけではなく)刺さっていることを確認。
(3)紙袋かビニール袋にスパイス粉を入れオレンジをその中でころがし、表面全体にたっぷりめにスパイスをまぶします。このときあまり乱暴にするとクローブの先(つぼみ)が取れてしまうのでやさしく転がします。
(4)取り出して乾燥させます。
乾燥方法は、スパイスを少し入れた紙袋にオレンジを入れて置いておいてもよし、細かい穴の開いた流し台のごみパックのようなものに入れてつるしてもよし、スパイスを少量敷いたお皿に乗せておいてもいいでしょう(時々転がします)。とにかく乾燥した場所がいいのです。できればつるして、乾いた風が当たるとさらにきれいに、速く完成します。厳禁は湿気や太陽の光。ちなみに私は紐をかけて、絶対に雨のかからないベランダの日陰につるしました。つるす場合は下にスパイスの粉が落ちます。ご注意を。
たいてい1~2ヶ月で完成!オレンジを持ってみて、軽くなって皮が硬くなっていれば大丈夫。出来上がりが楽しみ!時々スパイスを足しましょう。
完成したオレンジにきれいなリボンを十字にかけても素敵です。その場合は工程(1)のときに、最初にオレンジに十字に細めのテープをはりつけ、そこには穴をあけません。スパイスをまぶす前にテープをはがします。完成すればそこにリボンをかけるといいでしょう。
フルーツポマンダーがもしも腐ってしまったら
スパイスをまぶし終わったもの。 |
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